kariokaの「極楽鳥シネマ」

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韓国映画・ドラマ

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鰐〜ワニ〜

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水面に照らされた月の光に揺れ動く紙の小船
甲羅を青く塗られ、水中を泳ぐ小さな亀
絵画とバロック椅子をしつらえた、川底の静謐なリビングルーム…

韓国の鬼才、キム・ギドク監督のデヴュー作、鰐を観賞。ギドクBOXに入っている一本ですが、レンタルにもありました。画家でもあるギドク監督のアート感覚溢れる処女作でした。

キム・ギドク監督、幻のデビュー作『鰐〜ワニ〜』は、日本では2006年秋に公開される予定であったが、素材の入手に困難を極め、一時は公開すら危ぶまれていた。しかし、このたび全ての権利問題をクリアにし、満を持して、衝撃の処女作の上映が遂に実現する!!
韓国公開当初、本作は数多くの酷評を浴びたが、ギドク監督は『魚と寝る女』で国際的な評価を受け、2004年『サマリア』でベルリン国際映画祭の監督賞、続く『うつせみ』でヴェネツィア国際映画祭の監督賞を連続受賞、という快挙を成し遂げた。撮影中に3度も製作会社が変わるなど、中断一歩手前までいきつつも、執念で完成させた本作は、粗削りだが、随所に後のギドク映画の萌芽といえる驚くべき表現が見られ、鮮烈のデビューから10余年の時を経て、今も新しい輝きを放っている。主演は、『悪い男』『受取人不明』『魚と寝る女』『ワイルド・アニマル』といった、初期のギドク作品において、いわばアイコンともいうべき圧倒的な存在感を放つチョ・ジェヒョン。この異才の原点を見ずして、キム・ギドクの世界は語れない。

「鰐」と呼ばれる浮浪者ヨンペは、漢江に架かる橋の下に住み、川に投身自殺した人間が息絶えてから死体を引き揚げて、金品をかすめ取る卑劣で粗暴な男だ。ある日、川に身を投げたヒョンジョンを助けたヨンペは、彼女をレイプし、自分の慰みものにする。同じ橋の下で暮らす老人と孤児の少年は、そんなヨンペからヒョンジョンを守ろうとし、ヨンペもいつしかヒョンジョンに人間的な愛情を感じはじめるのだが…。(ユーロスペースより)

ストーリーを読むと、ちょっと引いちゃう内容ですが、思ったよりも痛々しさは薄いです。(あくまで思ったよりもですが。)この映画以降の衝撃作「魚と寝る女」や「悪い男」の方を先に観てるせいなのかもしれないんですけれど。ただ、ストーリーにもあるとおり、主人公のヨンペは、ひどい男なのだけれど、彼自身も韓国社会で蔑視されている存在で、どうしてそんなふうになってしまったんだろうと考えてしまうような存在でもあるのです。共に、漢江で暮らすインテリ風老人や浮浪児も、ひどい奴だと思いながらも、完全に嫌ってるわけでもない風なのは、社会にはじかれさえしなければ、こんなふうな酷さを身に着けることもなかった、教育や環境が整えば、悪い人物じゃなかったんじゃないかなーと思わせるような憎めなさが、主人公のヨンペにはあるからではないでしょうか。行動は卑劣でも憎みきれないような人物像を、ドラマ「ピアノ」や「雪だるま」などでも、あたたかい中年男性像で人気者になったチョ・ジェヒョンが演じてます。彼だからこそ、こういう風に演じられるのかもしれないですね。


「どんな人間にも善いところが存在するということを描きたかった」と、ギドク監督。
敬虔なクリスチャンでもある監督らしいデヴュー作なのではないでしょうか。
暴力描写、卑劣極まりない人物、女性の酷い扱いなど、見てて辛いところも多いですが、そこを描いてこその、その中での心の純粋さが際立つ描写が、この監督の持ち味にもなっているのでは。
そして、思っていた以上に、アート性の強い映画でもありました。ストーリーの凄さに目を奪われがちなんですが、実はギドク映画は、いつも映像や美術が美しいです。
1996年の韓国映画です。

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韓国映画界の異端児、キム・ギドク。韓国の北野武とも言われる、過激な暴力、性描写、反道徳的内容、奇想天外なストーリー展開・・・でも、その中に人間の正直な感情を見て、震撼させられてしまい、心が震えたり。。。
一回その映画観ると、全部観ずにはいられなくなるような困った監督です。

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
キム・ギドク(Kim Ki-duk, 1960年12月20日 - )は大韓民国出身の映画監督・脚本家である。慶尚北道奉化郡生まれ。工場勤めの後、20歳で海兵隊に志願。“軍人体質”と周囲から言われるほど軍隊生活に適応していた。1990年から1992年までパリに留学。その作風・出自から異端とされ作品が発表されるごとに賛否両論が巻き起こるが、作品の完成度は非常に高い。『サマリア』でベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞。さらに『うつせみ』でベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞、世界3大映画祭制覇に最も近いと言われている。

韓国では、監督の映画は、バッシングが酷く、興行成績も悪いです。国際的には、三大映画祭制覇する最初のアジア監督では?と言われているのですが。。。もう、監督は韓国では映画を公開しない宣言してますね。だからか、次回の公開作は台湾のチャン・チェン主演、現在撮影中の作品は日本のオダギリジョー主演です。もう、韓国語で撮らないのか・・・というか、台詞もともとあんまりない映画ですが・・・。

どうも、キム・ギドクDVDBOX初期作品集が発売されてるみたいですね。
「鰐」「ワイルド・アニマル」「リアル・フィクション」が。いままでギドク映画祭でしか上映されてなかったような。「鰐」はこの前レンタルで新作で観ましたが、「ワイルド・アニマル」「リアル・フィクション」も観たいな。買って続けて観たりすると、頭がどうにかなってしまいそうなので(笑)ボツボツと探して、一本一本間をおいて、観たいと思います。。。レンタルあるといいんですが・・・。

内容は読むだけでも凄いですね。特に初期作品は、監督自身のコンプレックスと怒りとが最大限に表現されてるみたいです。「鰐」はデヴュー作、「悪い男」のチョ・ジェヒョン主演。「ワイルド・アニマル」はフランスが舞台で、リシャール・ボーランジェ(「ディーバ」)やドニ・ラヴァン(「ポンヌフの恋人」)も出演!チョ・ジェヒョンがこれも主演。「リアル・フィクション」は、とっても観たかった!「MUSA」や「ハッピー・エンド」「ワニ&ジュナ」のチュ・ジンモが主演だそうです。(チュ・ジンモ好きの友人にお知らせしないと。でも、厳しそうな内容ですが。)

『鰐』----------
“鰐”と呼ばれる浮浪者ヨンペは、漢江に架かる橋の下に住み、川に投身自殺をした人間が息絶えて
から、その死体を引き揚げて、金品をかすめ取る卑劣で素朴な男。ある日、川に身を投げたヒョンジ
ョンを助けたヨンペは、彼女を自分の慰みものにしてしまう。同じ橋の下で暮らす老人と孤児の少年
は、そんなヨンペからヒョンジョンを守ろうとし、ヨンペもいつしかヒョンジョンに人間的な愛情を
感じはじめるのだが…。

『ワイルド・アニマル』---------
他人の絵を盗んで売ることで食いつなぐ落ちぶれた画家チェンヘは、ある日、フランス外人部隊に入
隊する夢を抱いて密入国した北朝鮮脱走兵のホンサンと出会う。やがてチョンヘとホンサンは地元の
マフィアの下で働き始め、マフィア同士の裏切りの中、組織の手によって手錠をかけられたまま海に
投げ込まれてしまうのだが・・・。

『リアル・フィクション』---------
"私"は公園で肖像画を書く画家。近くの公衆電話を盗聴し、他人の会話を盗み聞きすることが唯一の
趣味であり、"私"と世界の繋がりである。ある日、"私"の絵を上手いと誉めた少女に誘われるがまま
訪れた演劇の舞台のような空間で、"私"は激しい怒りに溢れる男に挑発され、かつて"私"をコケにし
た人間たちを次々と殺していくのだが・・・。

キム・ギドク監督の作品リスト。

★鰐 (1996) 
 ワイルド・アニマル (1997) 
★悪い女〜青い門〜 (1998) 
★魚と寝る女 (2000) 
 リアル・フィクション (2000) 
 受取人不明 (2001)
★悪い男 (2001) 
★コースト・ガード (2002) 
★春夏秋冬そして春 (2003) 
★サマリア (2004) 
★うつせみ (2004) 
★弓 (2005) 
★絶対の愛 (2006) 
 息 (2007)          ★は観た作品。

感想記事はこちら。うつせみ絶対の愛

他に観た作品はブログ始める前なので、書いてません。うーん。。。簡単には書けないとも言える。。。
「魚と寝る女」は私には強烈すぎて、ちょっとアウトでした。。。
「悪い男」が一番衝撃作で一番の作品、映画館で観た「サマリア」も痛いけれど忘れられないです。。。
(どれも忘れられないくらい強烈です。)

絶対の愛

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韓国の鬼才キム・ギドク監督の「絶対の愛」を観賞。あ〜・・・観終わった後、とても冷静な精神状態ではいられませんでした〜。最近の作品はユーモアも漂わせ・・・なんて思っていたら、また精神的に痛い映画を作って・・・。完全にノックアウトされてしまいました。ギドク、恐ろしい・・・。凄い。。。
主演のソン・ヒョナも凄かった!実際、彼女はミスコリア出身なんですが、整形をカミングアウトしてるんですよね〜。そして、薬物使用疑惑のスキャンダルで相当韓国で叩かれた経験もある女優さん。生々しい、迫力ある演技で、だんだん引き込まれて・・・。自分の頭もおかしくなりそうでした・・・。観終わった後、何分かして、なんでかわからないけど、ぼろぼろ涙が出てきちゃった。びっくりしました。

 
美容整形が一定の市民権を得て一般の人の間にも広く浸透していると言われる韓国の社会事情を背景に、鬼才キム・ギドク監督が放つ戦慄のラブ・ストーリー。恋人が自分に飽きてしまうこと恐れるあまり、自ら顔と名前を変え、別人として再び男の前に現れ、男の愛を永遠につなぎ止めようとするヒロインの壮絶な運命の行方をスリリングに描き出す。
 
互いに深く愛する恋人たち、セヒ(パク・チヨン)とジウ(ハ・ジョンウ)。付き合い始めて2年を過ぎ、時の移ろいと共にセヒは次第に不安を募らせる。ジウが自分に飽きて他の女のもとに走ってしまうのではないかと。そんなある日、セヒは突然姿を消してしまう。セヒの行方を懸命に捜すジウだったが、彼女を見つけだすことは出来なかった。6ヵ月後、未だにセヒのことが忘れられないジウの前に、セヒとよく似た名前の女性スェヒ(ソン・ヒョナ)が現れる。実は、彼女は整形手術を施したセヒ本人だった。そうとは知らないジウは、セヒへの想いを残しつつも、次第にスェヒに惹かれていくのだったが…。(all cinema)

セヒは物凄いやきもち焼きで、喫茶店でジウが可愛いウエイトレスを眺めているだけで、相手のウエイトレスに「感じが悪いのよ!」と怒鳴ったり、車をこすった相手がスタイルのいい派手な女性で、ジウが優しく話していると、怒り狂い「なんで車こすったくらいで名刺を渡すの!」と喧嘩を売ったり。

あらー、うっとしい。。。私が男だったら、この子と付き合わないなーと、観てて引いたんですが、ジウは、困りながらも彼女と別れるわけでもなく、言うことをできるだけ聞いてあげてたりして、とても優しいんです!顔立ちもそんなに美人じゃないけれど、可愛いと思ってるみたい。彼女が好きみたい。でも、彼女は自分に自信がなくて、「自分に飽きたんだ。」と思い込む。でも、彼が大好きでたまらない。全く違う顔になって、もっと彼に愛されたい!と願い、美容整形で顔を変えることを実行。
 
実際に整形手術の場面が出てきますが、本当の手術の映像を使ったそうで、観てて痛〜い!!!整形の先生も、彼女はそんなに直すところもないから、整形の怖さや元の顔には戻れないと、直前まで説得し続けるのですが、彼女の決意は固く、実行しちゃうんです。

彼は、2年も付き合った彼女がいなくなったから、寂しくて、美人のスェヒに言い寄られて、付き合い始めます。でも、思い通りになったはずなのに、彼女は昔の彼女に嫉妬してみたり、昔の気持ちで今の自分に嫉妬したり。。。自分自身が引き裂かれていくみたいになって、昔の彼女が戻ってくるからごめんと言う彼に、怒り狂い、とりみだし・・・。長年付き合った彼女のヒステリーには耐えられても、何回かしかまだ会っていない女性のあの姿には、彼もドン引き。。。いくら美人でも、そうなりますよね〜。混乱しきった彼女は、昔の自分の写真をお面にして彼に会うんです!!!怖いけど、痛々しい。強烈。彼も、愛する彼女と知って、「お前が怖い。」と混乱。。。でも、愛してるんですよね〜。医者に泣きながらすがるように相談して、彼女を理解するために彼は?・・・!!!

もう、何を根拠に、一人の特定の異性を愛することができるのか・・・わからなくなってきます。顔が好き?でも、何年も一緒に居たら、いい顔かどうかもわからなくなってきちゃうかも。性格が好き?手のぬくもりが好き?考え方が好き???「人なんてみんな同じ。」とジウがうそぶく場面がありますが、本当はどうなのか、よくわからなくなってきます。ジウを大好きだ!と固執し続けるセヒは、何を持って固執するのか。男性はいくらだっている。実際、美人に整形してからは、何人もの男性が言い寄ってきて、別に他の人と恋したっていいじゃない!と思うんですが、そうもいかないみたい。混乱しきった彼女はどうなってしまうんでしょうか。彼女を理解しようとした彼は、どんな気持ちなのか・・・。彼の気持ちを考えられなかった彼女の混乱は更に深まり・・・。この映画の原題は「TIME」というように、ふたりで過ごした「時間」が大切であれば、愛情は続くんでしょうか?

キツい映画でした。何もそこまで・・・とも思えるけど、そこまでいっちゃったのが、ギドク映画でしょうか。いたたまれなくなってしまいましたが、今年観た中でベスト映画の中に入ってしまうと思います。凄まじい愛の形、故に失ってしまった愛・・・。冷静ではいられませんでした〜。。。トリュフォーの「アデルの恋の物語」を思い出してしまったけど、アデルが一方通行の愛だったのに対して、こちらは男性側も、このエキセントリックで大変な女性を愛していたのかなーと。。。ジウ役のハ・ジョンウも優しくいろんな女性に好かれる恋人を演じて、違和感なかったです。巧いです。

ちょっとしたエピソードや舞台も痛々しい。。。合コンとか、彫刻公園とか、客観的に観れれば、笑ってしまう映画なのかもしれませんが。私は、なんだか、たまらなくなりました。。。

次はギドク映画はチャン・チェン主演の「ブレス」が待機か〜。これもキツそうです・・・。
最初は笑えるくらい嫉妬深いなんて、客観的に観てたのに、ギドク世界にまた嵌り込みそうになってる自分がいて、本当にいたたまれなくなりました。。。でも、凄いです!

このままでは熱でも出そうなので、子供にだけみせて返そうとしていた「レミーのおいしいレストラン」を観て、この印象を少し薄めました〜。「レミー」思ったより面白かったです(笑)

サイボーグでも大丈夫

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ずっと観たいと思っていた韓国のパク・チャヌク監督の最新作「サイボーグでも大丈夫」を観賞。

パク・チャヌク監督は「復讐者に憐れみを」「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」と復讐三部作を完結させたが、どれも圧倒的な迫力の映画で、ヴィジュアル面も精神面も痛々しい辛い映画でしたが、この「サイボーグでも大丈夫」は、一転、監督の中学生の娘さんでも観に行けるような作品を作ろうと撮ったものなので、前三作のように、凄惨な映画ではないです。
それどころか、ファンタジーのような仕上がりに!でも、チャヌク監督なので、普通のファンタジーではない。とっても、変わった映画になってます。

そして、その変わったこの映画に、私は心をわしづかみにされてしまいました!!!大好き!この映画。
観客が笑っているようなところでさえ、タオルハンカチで涙を抑え続けたほど!大好きな映画になってしまいました。。。凄い映画だなー、パク・チャヌクは凄いなーと改めて感心しましたよ♪

見た目に痛いのが苦手で、復讐三部作は、斧で斬り、ナイフで裂きなど凄惨なシーンが続くのが辛かったんですが、この映画は、サイボーグとして充電しなければならないという暗示を空想ラジオから受けるところで、手首をカッターで切りつけるシーンがお約束の痛いシーンだっただけだったので(それでもかなり痛そうだったけど。)いつもよりは、観やすかったです。

大好きな祖母が療養所に入れられて以来、どこかおかしくなったヨングン。自分のことをサイボーグだと信じる彼女は、新世界精神クリニックに入院させられた。そんなヨングンに、同じ年頃の青年イルスンが目を留める。彼は人のものならモノでも特徴でもなんでも盗むことができた。イルスンの特技を知ったヨングンは、ある日、彼に突拍子もないお願いをする。「私の同情心を盗んでください」と――。(goo映画より)

精神クリニックが舞台のラブストーリーというと、岩井俊二監督の「ピクニック」のような映画なのかなーと思っていたんですが、「ピクニック」が「世界を終わらせるにはどうすればいいの?世界の果てはどこにあるの?」と病院を脱走して、どこまでも続く塀の上を歩き続ける、彼らの孤独感や切迫感が漂う映画だったのに対して、この映画は「私の存在価値はどこにあるの?」という問いかけを主人公がし、その答えがみつかっていくような微笑ましいところもある映画になっていたので、全体的な雰囲気は随分違うものになっていました。

「17歳のカルテ」「カッコーの巣の上で」「K−PAX 光の旅人」精神クリニックが舞台の名作はありましたが、どの映画にも似ていない、パク・チャヌクカラーの不可思議だけれど、いとおしいような、また何回も観たくなるような映画になっていると思います。どちらかというと、演劇的な映画なんじゃないでしょうか。昔、私が観ていた野田秀樹の夢の遊民社の舞台にも似ているような・・・。美術も衣装も、写真でもわかるように独特のものでした。リアルさよりも、よりポップでファンタジックなパステルカラーで彩られて、でも毒もあって。

自分を大根を齧るネズミだと思ってるおばあちゃん、おばあちゃんやヨングンを無理やり入院させたホワイトマンたち、自分のことをサイボーグだと信じ蛍光灯を叱り自動販売機にご苦労さんと声をかけるヨングン、おばあちゃんの入れ歯、ご飯を食べないで電池を舐める、電気ショックで記憶が消えるため作り話をする女、丁寧すぎて前向きに歩けない男、腰紐が生まれつきあると信じる男、ヨーデルを歌いアルプスの少女といつも思っている女、ヨングンにだけ放送される空想ラジオ放送、飛行靴下、点となって消滅してしまう危機感からか盗みを繰り返す男、ご飯をサイボーグのためのエネルギーにかえる装置ライス・メガトロン、サイボーグとして七つの悪を断つこと、「同情心、悲しむ、ときめき、ためらい、余計な空想、罪悪感、感謝する心」を・・・。

狂気の話ではありますが、どの設定にも、心動かされるような不思議なところがあり・・・。

そして、やはり、この映画を忘れられなくしているのは、主演のふたりによるところが大きいんです!

イム・スジョンは、サイボーグと思い込んでいるヨングン役に嵌りすぎるほど嵌っていました!こんな役ができるのは、彼女か、日本だったら蒼井優しかいないんじゃないか!と。
PURE過ぎる故に、優しすぎるが故に、自分を感情のないサイボーグとして考え、相手(敵のホワイトマンたち)のことを考えすぎずに、おばあちゃん奪還のために、同情心を失くして攻撃したいと思っているヨングン。彼女が泣く時は、本当に観ている私も哀しくなって、泣かずにはいられなくなるんですよね〜。素っ頓狂なことをしているようでも、そのひとつひとつに理由があり、哀しみがある。。。説得力を持って演じられる奇跡のような女優さんだなーと、またまた大好きになりました。ドラマ「ごめん、愛してる」、映画「アメノナカノ青空」「サッド・ムービー」・・・彼女の演技で泣かないことはなかったくらいです。私は、彼女を見ると反射的に泣いちゃうのかも(笑)

そんな彼女に、盗みの天才と思われ、同情心を盗んで!と依頼されるイルスンをRAINことピが、演じてます。これが映画初出演とは思えないほどの自然な感じ。ドラマ「サンドゥ、学校へ行こう!」「フルハウス」での演技が、高く評価されていて、次回作は「マトリックス」の監督作、「スピードレーサー」に真田広之らとアジア人俳優として出演が決まっているそうです。

「サンドゥ、学校へ行こう!」は、たまたま体調悪く寝込んでいた時期に、偶然テレビで観ましたが、最初は軽い学園もの?と思っていたら、とんでもない!笑いながら号泣してしまう奇跡のようなドラマでのめり込んで観てしまいました!ピを観てるだけで、こちらももう泣けてしまうようなドラマでした。奇しくも、イム・スジョンの「ごめん、愛してる」とピの「サンドゥ、学校へ行こう!」は、同じ脚本家の作品で、私はこの人の作品が、きっと大好きなんでしょうね〜。

「盗んでください、同情心を。殺したいのに殺せない気持ち。」
「僕に盗み心が生まれた時、嫌がる相手から盗んでこそ盗みが完成する。それでもいい?」
「必ず嫌がります。心からのお願いです。」

彼女をしばらく観察して、同情心を盗むことに成功。イルスンは母親が電動ハブラシを持って家を出て行ったことに傷ついて、点となって消滅しないように簡単に同情心なく人から盗みをし続ける男でしたが、盗んだ同情心が働き、ヨングンにとても同情してしまうのです!!!これは、恋?なのかな?

「故障したら電話して!即出張修理!保障期間一生!」のくだりは、もう涙が止まらなくなってしまいました・・・。失笑している観客も多かったけれど、私は笑えなかった。泣いてしまったなー、この映画で。本当に胸が締め付けられるけれど、とてもいい映画でしたよ。。。

破滅したり破壊されたりしちゃいたい時もあるけど、ご飯を食べて元気だして、生き続けようよ!とも言っているようなところもあり。そして、存在の理由はね・・・。。。

残念だったのは、他の入院患者の演技トーンが、ベタな笑いを表現してしまったこと。みんなが笑いを誘うように演じなければ、もっと重い雰囲気になってしまったかもしれないけれど、それならそれでいいじゃない!と思いました。興行のことを考えてるのかもしれないけど、チャヌク監督、時々ベタな笑いを映画の感じに合わないのに、持ち込む気がします。監督の照れなのかもしれないけれど・・・。(キスシーンもラブロマンスだからと主演のふたりから、提案されたそうですが、監督は甘い雰囲気のラブシーンが苦手で、あのような大人なキスシーンになってしまったようですよ(笑)これも照れなんでしょうね。)

あと、ピの韓ドラや歌のファンがたくさん来ていたけれど、映画の内容が理解しにくいからって、映画の最中に、普通の声で、わからないとかなんとか、隣の人たちと喋るのはやめてくれないかなーと思いました。ビニルガサガサも多かったし。普段なら気になって、キレル寸前なんですが(笑)、映画が良すぎて、気にならないくらいだったので、仕方ないなーで我慢できました・・・。

2007年ベルリン国際映画祭でアルフレッド・バウアー賞を獲得しているそうですよ。
またまた変なわけわからない映画を気に入ってるみたいに思われるかもしれませんが(笑)
私には、忘れがたい、大好きな映画のひとつになった気がします。

私にとって映画が良すぎたので、まとまらない感想になってごめんなさいね〜。

ピが盗んだヨーデルを糸電話で聴かせるシーンは良かったですね。歌、やはり、かなり巧いです、ピ。
顔立ちとか好みじゃないけど、センスいいんですよね〜、ピ。憎めない笑顔だし、ファンが多いのもわかるような気がしましたよ!(ただ、映画の中ではクリニックの患者になるようにはちょっと見えなかったんですが。。。でも、頼りになる、憎めない可愛い男の子でした♪)

しかし、韓国のパク・チャヌク、ポン・ジュノ、キム・ギドク、イ・チャンドンたちの映画はまだまだ凄いですね〜。この四人の監督作品は、いつでも注目していきたい!と思ってます!!!

サッドムービー

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サッドムービーをやっと観ることができました!
映画公開前から情報を知っていたのですが、近くの映画館で上映されなかったので、映画館で観ようかどうしようか最後まで迷っていたんですよね〜。印象的なこのポスターほどは号泣するような映画ではなかったですが、やはりチョン・ウソンとイム・スジョンは良かったですね〜。四組の話なんですが、全部別々のオムニバスではなく、ふたつの話は登場人物が関わりあってました。でも、チョン・ウソンとイム・スジョンのカップルでじっくり一本の映画で観たかったかなー?チョン・ウソンはやはり顔がすすけてるととってもかっこいい!消防士の役なので、消火活動後はすすけてました。汚いかっこうすればするほど、かっこよさが際立つ稀な俳優です!横顔も素敵です・・・なーんて久し振りに動いてるチョン・ウソン観ると、みとれてしまいますね〜(*^_^*)

8人の男女の“別れの物語”にスポットをあて、別れのあり方をつづった、心揺さぶられる感動のドラマ。無骨な消防士を演じるのは『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソン。その恋人役に『箪笥』のイム・スジョン。そのほか『甘い人生』のシン・ミナ、『僕の、世界の中心は、君だ。』のチャ・テヒョン、『ビッグ・スウィンドル!』のヨム・ジョンアら韓国のトップスターが共演。8人の登場人物全員の人生を丁寧に描き切り、ドラマ性の強い作品に仕上がっている。

消防士のジヌ(チョン・ウソン)は、恋人のスジョン(イム・スジョン)になかなかプロポーズできずにいた。昔、火事に遭い、耳が聞こえなくなってしまったスジョンの妹のスウン(シン・ミナ)は、遊園地で白雪姫の着ぐるみをかぶって仕事をしている。そんな彼女の前に、似顔絵描きのハンサムな青年サンギュ(イ・ギウ)が現れる。 (シネマトゥデイ)

イム・スジョン(「ごめん、愛してる」「アメノナカノ青空」「箪笥」)とシン・ミナ(「美しき日々」「甘い人生」「マドレーヌ」)が姉妹なんですよね。シン・ミナって生意気そうであんまり好きじゃない役が観たのは続いてたけど、この役は可愛らしかった。スタイルいいんですねー、彼女。かえるっぽい可愛い顔だし。絵描きの彼ともプラトニックで可愛い恋でした。

この話とは別にヨム・ジョンア(「箪笥」「美しき夜、残酷な朝」「ビッグ・スウィンドル!」)のお母さんと小学生の息子とのお話と、チャ・テヒョン(「猟奇的な彼女」「永遠の片思い」)の「別れさせ屋」とスーパーのレジうちの女の子の話がありました。親子の話は、なんだか自分と息子を見てるようなところもあって、特にこの写真の車の中での息子のかたくなさは、「ああだよね、男の子って・・・。」と、思い出してむかっとしました(笑)仲良く手繋いだりもするし、お母さんお母さん言ってるんですが、いうこと聞かないとトコトンきかないんだから!!!と、重ねて見ちゃいましたよ。だからか、ラストはとても哀しかったです・・・。ヨム・ジョンアって怖そうな役が多いけど、ここでは母でしたね!子役はやはり巧かったです。
チャ・テヒョンの話はいらなかったかなー?相手役の女の人があんまり好きじゃなかったかも・・・。喜怒哀楽がはっきりしてる女の子の方が、チャ・テヒョンの相手には合ってるんじゃないだろうか?と残念でした・・・。

さすがにチョン・ウソンとイム・スジョンの話はふたりが良くて、涙が止まらなくなったです。イム・スジョンが泣いてると、本当にこちらまで哀しくなるんですよね(T_T)公開作のパク・チャヌク監督、ピ共演の「サイボーグでも大丈夫」がとても楽しみ!この映画は映画館に行きますよ!!!

まあ、先が見えるお話でしたが、ちょっとした優しい思いに浸れるかもしれません。DVDでのんびり見れてよかったです。思ったほど、哀しくなりすぎるような切なすぎるような映画ではなかったかもしれませんが。。。

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