kariokaの「極楽鳥シネマ」

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韓国映画・ドラマ

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韓国映画のユア・マイ・サンシャインを観た。今年のカンヌ映画祭で「シークレット・サンシャイン」で主演女優賞を受賞したチョン・ドヨンの主演映画で、この映画でも韓国の主演女優賞を総なめしています。「私の頭の中の消しゴム」を抜き、ラブストーリーで興行成績TOPになったそう。実話の映画化だそうです。これが実話とは驚きました!相手役のファン・ジョンミンも、この映画でその年の主演男優賞を総なめに。その受賞が納得の素晴らしいふたりの演技に、ラストは号泣させられてしまいました・・・。


農村で静かに暮らし、将来は牧場の経営を夢見る素朴な男性ソクチュン(ファン・ジョンミン)。
ある日、彼は喫茶店で働く女性ウナ(チョン・ドヨン)にひと目ぼれする。彼の誠実さに、次第に心を開いていくウナ。
だが、暗い過去から逃れてきたウナの前に、暴力的な元夫が姿を現す。それと同じくして、ウナがHIVに感染していることをソクチュンは保健所から聞かされるが、衝撃的な事実を前に本人に言い出せない。落ち込むソクチュンの姿を見たウナは、自分の過去が原因と勘違いをして、彼の迷惑になることを恐れて姿を消してしまう―――。
それでも、ソクチュンの愛は消えることはなかった。
どんな運命が襲おうとも、二人の未来は、二人の愛はなによりも光輝いていた―――。(amazonより)

こんなにも優しく純粋に人を愛することができるなんて!世間とかいいんですよ、なに言われても。ふたりがお互いをいたわりあえて、笑顔で一緒にいられればそれでいい!という奇跡のような恋愛を、このふたりが演じると、本当にそんな恋愛はあるんだろうと納得させられます。ちょっと御伽噺のような恋愛にも見えました。ふたりが愛し合ってれば、それだけでいい!と思えるような・・・。

ソクチュンは年老いた母親と暮らしていますが、韓国では親は絶対なんですけれど、その母親との縁を切ってまでも彼女を守ろうとするんです。母も兄の家族の手前、また息子を本当に心配して、ウナを忘れろ!と言うんですが、このおばあさんは情の深い優しい人なんですねー。ソクチュンが優しく純粋にいい人に育ったのがわかります。可愛い嫁だったウナを憎みきれないし、「人生一回しかないなら、ウナと暮らしたい!」という息子の気持ちも痛いほどわかっちゃうんですよねー。私も息子に、こんなふうに大事な女の人を思えるような優しい男の人になってほしいなーと、なんだか泣けてしまいました。

タイミングが悪かったんですよねー、ソクチュンもウナも。HIVだと言うのが可哀想で躊躇していたソクチュンの気持ちがわからなくて、自分の過去を気にしてるんだという誤解から家を出てしまうなんて!その後のソクチュンは、すっかりやつれて・・・。チョン・ドヨンはこの役を引き受けるのを迷ったそうなんですが、実際のソクチュンのモデルの男の人の幸せだった頃の写真と、彼女がいなくなってしまった後の写真を見て、あまりのやつれた様子に心動かされ、出演を決心したそう。だからか、ファン・ジョンミンも気合の入れ方が凄くて、12キロの増量、減量をして役に没頭したそうです。こんなに役になりきっていたのは、チョン・ドヨンはいろんな俳優の相手役をしましたが、ファン・ジョンミンとペ・ヨンジュン(スキャンダル)だけだそうですね。このふたりのことをお芝居にしつこい人たち(笑)と言っていたそうですよ。特に、ふたりが笑い合って幸せな時間は、本当に自然に見えて、凄いなーと思いました。相手役とここまで心を通わせて演技できるなんて!素晴らしい瞬間を見せてもらいました。ラストの面会シーンでも、あまりの熱い思いに涙が溢れて止まらなくなりました・・・。

ただ、途中は、HIVへの偏見とか、あれで罪になるのだろうか?とか、HIVだったって知らなかったって言ってるんじゃ・・・とか、ちょっと疑問なところも多々あって、映画から醒めてしまうシーンもあったんですよねー。でも、実話だというし、韓国ではそうなのかな?と違和感もありました。

でも、チョン・ドヨンは素晴らしいですね!堕ちても可愛らしさを失わない。彼が優しすぎるから、いい人すぎるから、悪くなって引いていってしまうというウナの気持ちもわかる。そこを一途に支えていくのを押し付けがましくなく、いい感じにできるファン・ジョンミンのソクチュンにも感動しました。韓国映画を代表する俳優さんたちの熱い演技に涙です!
チョン・ドヨンは体当たりでどんな役を演じても磨り減らない女優さんですね。インタビューなどもとても明るくて可愛らしい。カンヌ受賞前に結婚もして、公私ともに絶好調!幸せそうです。(でも、チョン・ドヨンって、いつも幸せそうに見えるんだけど。凄いです!)

カンヌ受賞作は、やはりあの奇跡的な純愛映画「オアシス」のイ・チャンドン監督と、あのソン・ガンホとの共演作の「シークレット・サンシャイン」!!!公開が待たれますね。

王の男

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「王の男」を観た。韓国映画で最も観客動員が多かった映画。うーん、なるほど。動員多いのはわかるかも。
思ったほど、ドロドロもしていないし、わりとプラトニックな異性愛。あっさりした感じが万人受けしたのかなーと感じました。これをあっさりと思う私が、どんだけ強烈なのばっかり観てるんだ!っていうことかもしれないんですけれどね^^; たぶん日本の「大奥」の方が、感情面だけ見ればドロドロして強烈なのかなーとも思いました。(「大奥」は映画は未見ですが、テレビドラマは時々観ていたので。うちの主人と娘が「大奥」大好きなので、横からチラ見してました。特に松下由樹と高島礼子の戦いとか、すげーと喜んでみてる父娘・・・。私は北村一輝が好きかな。)

時は、16世紀初頭。固い友情で結ばれた幼なじみの旅芸人、チャンセン(カム・ウソン)とコンギル(イ・ジュンギ)は、国一番の芸人になるという決意を胸に、漢陽の都にやって来た。そこで時の王・燕山君(チョン・ジニョン)が身分の低い妓生だったノクス(カン・ソンヨン)に入れあげ、宮中に招き入れて遊び呆けているという噂を聞きつけた2人は、宮廷を皮肉った芝居を演じ、たちまち大人気を博す。

 しかし、彼らは王の側近の重臣に捕らえられ、王が芝居を見て笑わなければ死刑だと言い渡される。王は幼い頃に母親を毒殺されてから心を閉ざし、人前で笑ったことがなかった。そんな王が、一目でコンギルの美しさに魅入られ、達者な演技に爆笑し、臣下の猛反対を押し切って彼らを宮廷に住まわせる。力強く巧みなチャンセンの芸と繊細で艶やかなコンギルの掛け合いは、ますます王を魅了していく。しかし、母親の死の真相を知った王は日に日に狂気に満ちた行動に走り、ノクスは王の心を奪ったコンギルへの恐るべき復讐を計画する。今や2人の芸人は、激烈で悲劇的な運命に巻き込まれようとしていた……。
(公式より)

韓国の歴史ものということもあり、日本でも時代劇が老若男女に人気があるように、韓国でもこの暴君のヨンサングンがお馴染みの人物だったというのも、動員に結びついたのかな?とも思いました。
それまでの観客動員数を記録していた「ブラザーフッド」や「トンマッコルへようこそ」などは、韓国の人が現在も抱えていて傷にもなっている朝鮮戦争が舞台ということもあって、感情面も映画自体ももっと激しいものだった気がしましたが、この映画はそこまで強烈な感情を見ることはできなかったです。だから、万人受けした映画となったんでしょうね〜。

また、幼馴染の芸人の友情とも愛情ともいえる深い絆・・・と言う点で、中国映画、いいえ映画史に残る最高傑作「さらばわが愛、覇王別姫」も思い出されますが、うーん、較べようがない。ごめんなさい。
綱渡りの芸は、本人も演じているところもあるだろうし、凄いんですが、京劇の過酷な訓練に較べたら・・・。劇中劇も、まるで覇王別姫を意識したかのような王の隈取と后の化粧・・・韓国でも、あんなメイクして、芸人たちは芝居してたのかなー?あの時代に?と、無知なためか、疑問に思ってしまったのですが、「さらばわが愛」に勝るはずもなく・・・。うーん・・・と言わざる終えない作りでした・・・。
私は、「さらばわが愛、覇王別姫」は生涯で5本の指には絶対入る映画なので、辛口になってしまって。別物として、あっさりと観れば面白かったです。ただあの場面では、思い出してしまって、いかがなものか・・・と、なんだか冷めてしまいました。

でも、韓国俳優はやはり巧いですよねー。感情面の表現が本当に巧いです。
話題のイ・ジュンギは、本当に女の子みたいで色っぽく優しい雰囲気でした。
ただ、弱すぎるだろーと突っ込みたくなるほど弱弱しい(笑)
あの腰は艶かしすぎでしたけれどねー。


イ・ジュンギ演じるコンギルを守る先輩芸人のチャンセン役のカム・ウソンも、写真で観るとあんまり・・・なんだけれど、韓国俳優によくあることなんですが、演技してると本当にかっこいいんですよね。男らしく、自分の身を投げ打っても相手を守りきる!みたいな心意気のある役どころでした。ふたりの間は友情なのか愛情なのか、プラトニックなのかそうでないのか、曖昧に描かれています。

しかし、この映画の一番のみどころは、実は暴君のヨンサングン!!!
実に面白いキャラクターでした。もっとただ非情な暴君なのかなーと観る前は思っていたんですが、なんだか馬鹿殿みたい。立派な先王といつも較べられて、先王と言う言葉は禁句。それがでるとキレます(笑)
芸人の下品な下ネタにもニカッとして大笑い。お気に入りのコンギルやノスクの前では甘えん坊。ムチャクチャな人なんだけれど、何故か憎めないという秀逸な人物像にしているチョン・ジニョンは、韓国を代表する名優のひとりだそうです。やっぱり。コンギルもだんだん同情して好きになってしまうような不思議な魅力がある王です。

この次の時代の王が、チャングムの仕えた王みたいですよ。(チャングムは面白いと評判ですが、観てません。長いんですよねー。ちょっと観れないです。あと、イ・ヨンエは「親切なクムジャさん」の方が好きだから、なんとなく観てません。でも面白いそうですよ!)


韓国の歴史はよくわからないので、参考までにヨンサングンについて載せておきますね!

韓国史上最大の暴君、ヨンサングン(燕山君)とは─一?
朝鮮王朝第10代の王。在位は、1494年〜1506年。王権を利用した凶暴な独裁政治を行ったため、王としての称号、「祖」「宗」の字を贈られず、「君」という王の兄弟としての名前で呼ばれる。

● 暴君の名前を決定付けた、傍若無人・極悪非道・言語道断な行いの数々
○朝鮮仏教の由緒ある寺院・円覚寺を、宮仕えの高級芸者・妓生(キーセン)の養成学校に変え、国中の美女を集めた。
○馬好きが高じて、眺めの良い漢江沿いに住む民衆を立ち退かせ、乗馬場を建設する。
○儒教の殿堂である成均館(現在の成均館大学)を高級社交場にする。
○伯母にあたるウォルサンデグン(月山大君)夫人を陵辱した。
○自分を批判しない者だけを側近にし、逆らう官僚や儒学者を大量に粛清した。
○学者や文人を嫌っていたため、1498年に士林派の官僚を粛清する「戊午士禍」事件を起こす。
○1504年、実母ユンヒの恨みを晴らすため、その死に荷担したもの、傍観したものを探しだし、死刑もしくは厳罰に処する。「甲子士禍」と呼ばれるこの事件は、処刑後に四肢をバラバラに切断するなど、残酷な刑罰の様子が今も語り継がれている。
○国庫は破綻し、国家財政を立て直すために、功臣に与えた土地を没収し、民衆には重税を課した。

●そんなヨンサングンでも、残した功績があるとすれば?
ヨンサングンのおかげで、高級芸者・妓生の文化が栄えた。妓生の身分が細かく整えられ、技能向上がはかられ、貴族たちの宴会になくてはならない存在となったのだ。また、外国の使節を接待する重要な外交手段としても活躍した。
その他、『王の男』で描かれているように、李氏朝鮮では賎民とされた大道芸人を、臣下の反対を押し切って初めて王宮に召し抱えたのもヨンサングンである。
悪名高い歴史上の人物として韓国では知らない人はいないヨンサングンだが、一方では「儒教の厳しい教えを打ち破って自由に生きた王」「実の母が、祖母と父親の手で殺された悲劇の王」という見方も韓国の民衆の中にあるという。

同じ時期に公開された「デュエリスト」よりは断然面白かった!(「デュエリスト」は、カン・ドンウォンはかっこいいものの、かっこつけたカメラワークやスローなアクションで映画が台無しでした。)
同じような時代劇としては、ペ・ヨンジュンの「スキャンダル」の方が刹那的であり美しくもあり感情面も激しく描かれていて、私は面白かったです。「スキャンダル」の主役の三人(ペ・ヨンジュン「四月の雪」 イ・ミスク「アメノナカノ青空」 チョン・ドヨン「ハッピーエンド」。チョン・ドヨンは今年のカンヌで主演女優賞でしたね!)のラストの演技には胸を締め付けられました!

うーん、思ったよりもあっさりしすぎた映画でした・・・。舞台が先にあって人気だったようですが、その時の主役はヨンサングンでした。ヨンサングン主役の方が面白かったんじゃー?
でも、芸人としての誇りみたいなところには弱いので、感じるところはありました!

イ・ジュンギは他の映画ではどんな感じなんでしょうね?「フライダディフライ」の韓国版に主演してますね。うって変わって男らしい役ですよね?楽しみな若手俳優です。今、韓国でこの映画の影響で一番人気みたいですよ。

ごめん、愛してる

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ずーっとHDDに撮りためてあった韓国ドラマ「ごめん、愛してる」をやっと観終わった。
観たい映画が増えたため、続きもので時間がかかるドラマは観ないようにしていたんだけれど、このドラマは半分までは観ていたので、やっと続きを観終わりました。

韓国映画はキム・ギドク、パク・チャヌク、ポン・ジュノ、イ・チャンドンと、個性の強い、どちらかというと超激辛テイストの監督のものが気に入って観ているのですが、ドラマは自分にたりない?人に対する無償の愛のようなテイストが新鮮で、ちょっとはまって観てた時期がありました。観ていると、その気持ちを人として見習いたいという殊勝な気持ちになってきますね。。。

特にこの「ごめん、愛してる」の脚本家イ・ギョンヒの作品が大好きで、観ながら涙、涙、涙。心が疲れてる時は特に。本当はいい人ばかり出てくるけれど、何故か人生うまくいかないというところを描いているのがいいですね。お決まりの交通事故、難病、親子の繋がり、海外養子問題、四角関係など出てきますが、問題ないです。お決まりの設定を超えたものがこのドラマにはあります。
イ・ギョンヒの「サンドゥ、学校へ行こう!」「コッチ」もいい人間なんだけれど、社会での生き辛さみたいなところが同じように描かれていて名作ドラマだと思います。心を描いているんですよね〜。

韓国の俳優は感情面の表現がうまいですよね〜。特に、泣きの演技力は凄い!といつも引き込まれます。

この主演は、ソ・ジソプ。「バリでの出来事」でも驚きましたが、はにわ(失礼!)のような顔立ちなのに、あんなに感情面を豊かに演じることができるとは!背も高く、体格も良くて、かっこよくみえます。生い立ちが不幸な役を演じると、哀しみ、頑張り、運命に負けまいとするエネルギーが半端じゃないですね〜。最終回のラーメンのシーンとバイクのシーンでは号泣させられました。ムヒョク可哀想すぎた。

相手のイム・スジョンは、役に対する集中力となりきりが凄い!透明感溢れる可愛さはピカイチでしょう。このウンチェの役は、本当に優しくて、人としてこうでなければいけないんじゃないかと観てて反省しきりでした・・・。映画「箪笥」では反対に頑なな女の子を熱演。「アメノナカノ青空」も難病ものなんですが彼女が演じると一味違って爽やかでした。「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督の新作「サイボーグじゃない」のヒロインでもあり、見逃せない女優さんです。チョン・ウソンと共演の「サッド・ムービー」は見逃してましたが、DVDになったので借りてこよう!
しばらく韓ドラはまた観ないけれど、これは名作でした!「MISA廃人」という言葉を産み出したのがわかる〜。観終わったら、廃人のようになりますね〜。(「バリでの出来事」も廃人のようになりましたが・・・。)テーマソングが中島美嘉の「雪の華」を韓国の男性歌手が歌ったもの。いいところで毎回かかり、盛り上げます。

最近、心が疲れてたんだな〜、この続きを観てしまうとは・・・。

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韓国映画界の鬼才キム・ギドク監督の「弓」を観た。監督は「春夏秋冬、そして春」あたりから作風が穏やかになってきた気がします。特にこの作品はいつもの痛々しさがなく、韓国二胡ののんびりした音楽とゆったりした海や青空の風景があり、どことなくいつもよりも呑気な風情です。監督の願望を描いたようなおとぎ話のような作品でした。

船の上で生活する老人と少女。少女は6歳の時に、老人にどこからか連れてこられてから、一歩も船から降りたことがないんです。もうすぐ17歳の少女。17歳になったら結婚しようと思っている老人は、カレンダーに印を付けて、心待ちにしている・・・。

この時点で、ちょっとついていけない感じが。これは誘拐という犯罪では?少女の世話を焼く老人がちょっと気持ち悪かったんですが。孫ほどの女の子とよく結婚する気になる・・・と言ったら話しが続かないんだけれど・・・。

釣り客たちも老人と少女の関係に興味深々で、少女にいやらしいいたずらをしようとする。そのたびに、老人が弓を放ち、客を威嚇します。少女は微笑んでそれを見ている。「サマリア」でも主演していたハン・ソルムは、またまた魔性の無邪気な微笑みをみせてくれます。全編老人も少女も言葉を発しません。でも、ふたりとも表情で語っています。ふたりには長年の信頼関係があるみたい。

でも、そこに、ある会社の社長とその息子が釣りにやってきます。若く優しげなその青年に心奪われる少女。老人は嫉妬し、青年が少女に贈った音楽プレーヤーをむしりとります。初めて反抗的になる少女。青年も10年も船上にいる少女を心配し、彼女を解放してあげようとするのです。

青年は若くて優しくて、また育ちのせいか、無理やり連れ帰ることはせず(けっこう呑気なんです)老人に「船上に10年も居たこの子のことを考えたことがあるのか!」と訴えます。老人に少女が残るか、船を降りるかを弓占いで占ってほしいといいます。客相手に、海の上でブランコで揺れる少女を避けて船に三本の矢を放って占っていた弓占い。少し逸れれば少女に当たってしまう危険な占いです。またまた呑気なこと言ってますが、この青年。そして結果が。しかし占いの結果は相手に耳打ちなので、観客側には全くわかりません。どんな結果かは本人しかわからないんです。どうだったんでしょう?

しかし、老人のことを気持ち悪いし自分勝手な人だと不愉快に思いましたが、ラストはこの老人の行動に何故か涙してしまいました!とても非常識な人なんですが、少女がいないそれまでの孤独(過去は一切語られないけれど。孤独感は伝わります。)老いの切なさ、少女への愛が伝わって、とても非常識で非道徳的なんだけれど、胸を打つんです。
どうしてだろう?キム・ギドクの作る、人の一途な感情は、痛いものも哀しいものも悪くても狂っていても滑稽でも、こちらの胸を打つのです。

チャン・ソンベクの撮影で、とても美しい映像。だからか、痛々しさよりも呑気さや不思議さが美しく映画に漂うようになったのでしょうか。揺れる波間に漂う漁船も、もう古くてボロボロなんだけれど、なんだかとてもノスタルジックで美しく見えました・・・。

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韓国の女優、ペ・ドゥナのことが大好き!ペ・ドゥナ主演の新作映画が2本並んでいたので、こちらをまずは借りてきました。(もうひとつは、「頑張れグムスン!」爆裂演技が観れそうな一本です。)

ペ・ドゥナは日本映画「リンダリンダリンダ」にも韓国の留学生で出演していて、ブルーハーツの歌を歌っていてなかなかだったし、「吠える犬は噛まない」「子猫をお願い」でも、ゆれる思春期の女の子を演じて面白い。グエムルでは周りにあわせてか、役作りか、いつもよりかなり控えめで残念だったが、この「春の日のクマは好きですか?」は、ペ・ドゥナの魅力が溢れた一本になっています。ペ・ドゥナが演じていなければ、あんまり・・・だったんじゃないかな?

スーパーの店員のヒョンチェはデートをすると、そのがさつさで振られてしまう。いつかは自分にも王子様があらわれるはずと思っていた矢先に、図書館から借りた美術書にヒョンチェ宛と思われるメッセージが書き込まれていた。クマの踊る絵の下に「春の日のクマのように、君が愛おしくてたまらない。」と。次のメッセージの書いてある画集も指定されていたので、その画集を借りると、「10メートルの距離、振り返れば君に見えるかもしれない。」次々に書かれるメッセージ。妄想と理想を頭に描きながらのヒョンチェのメッセージの主ヴィンセント探しが始まった。そこに故郷から幼馴染のドンハが臨時の地下鉄の運転士としてやって来る。ヒョンチェをずっと好きだったドンハ。ヴィンセント探しに夢中のヒョンチェは全くドンハの思いに気がつかない。

ペ・ドゥナのがさつさの演技がまた面白いし、妄想の舞台仕立てのふざけたお芝居やドンハとの仲良し振りも何もかもがいい!自然でいいんですよね。でも、地で演じているのかとも思ったけれど、そうでもないんです。「リンダリンダリンダ」の山下監督が「演技をしていると女子高生と変わらないのに、ミーティングなどをすると女優の顔が出ていて怖かった。」と、冗談交じりに言ってますが、ちゃんと役作りをするプロフェッショナルな女優さんだと思いますよ。たとえば、「復讐者に憐れみを」では学生運動家の随分ひねた子をシリアスに演じているし、グエムルでも肝心なところで弱気のアーチェリーの銅メダリストらしい感じを作ってました。このヒョンチェも、本当はスチュワーデスになりたかったのに夢かなわず、不本意ながらもスーパーの店員になってしまった微妙なコンプレックスを見せているし、ちょっとした心の狭さとか人間らしい感情もみせて、本当に上手だなーと思いました。(ただ、映画見ている間に話すのと、図書館の本の上でゆで卵を剥くのはやめてくれ〜と思いましたが。私がもっとも嫌う行為だったので、がさつさをだすとはいえ、ムッとしました。)

韓国の恋愛ものって、男の子が優しい。なんだか父性愛に満ちている気がします。おいしいものを食べさせてあげたいとか、しあわせにしてあげたいとか。悪くとると、ストーカーっぽい愛でもありますが・・・。このドンハもヒョンチェが大好きでたまらないんですよね。演じたキム・ナムジンはごつごつした印象ながら、優しくあたたかいドンハ像を造っていてなかなかいいですよ。ペ・ドゥナが相手でやりやすかったんじゃないかな?

いかにも韓国な情の深いところもありますが、気楽に観られる恋愛コメディです。ちょっとした推理ものでもあるし。キュートなペ・ドゥナの面白さを楽しんでください♪

(ただ、ちょっと心の狭い子の役なので、私としては、けっこうおおらかで優しい子だった「子猫をお願い」とか、勘違いぶりがひどいが一生懸命な「吠える犬は噛まない」がもっとおすすめ。さらにドラマの「威風堂々な彼女」は傑作です!大笑いしながら号泣できる奇跡のドラマです。)

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