kariokaの「極楽鳥シネマ」

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香港、中国、台湾映画

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アンナ・マデリーナ

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金城武主演の1998年の香港映画「アンナ・マデリーナ」を鑑賞。

キャストが豪華で、共演にケリー・チャン、香港四天王のひとりアーロン・クォック、そして、ゲスト出演的にいつもお馴染みのエリック・ツァン、警官役にまたまた香港四天王のジャッキー・チュン、そして、アニタ・ユンに、なんとレスリー・チャン!!!

キャストが豪華すぎると、香港映画、ちょっと危険かなー(つまらないかな?)なんて思ってて、レンタルでずっとみかけてたのに、観てませんでした。。。(豪華キャストの「大英雄」とか、凄いもんね。あれはあれで面白いけど。)

そうこうしてるうちにレンタルでみつけられなくなってしまって・・・。

無料動画であったので、鑑賞してみました。思った以上に面白かった♪

この金城武、いいですよ〜。冴えない内気で地味目の眼鏡男子ですが、とってもお人よしで優しい。職業もピアノの調律師と、なにか金城くんに合ってる。金城くんが調律してる姿は素敵。ちょっと二枚目半的なところも、金城くんお得意なところで、とってもいいです(*^_^*)

対するアーロンは、女の人のマンションに転がり込んでるくせに、飽きると引き止める彼女の隙を盗んで出て行ってしまういい加減な男性。小説家志望と言って、働かず、競馬ばかりしている。どうしようもない奴なんだけれど、とっても明るくて面白くて、一緒にいると楽しい人。ちょうどピアノの調律に行った家で金城くんと出会ったアーロンは、お人よしの金城くんについていき、居候になってしまいます。物凄く調子がいいけれど、憎めない感じがとっても上手いアーロン。金城くんもとっても優しい〜。

ちょうどマンションの上の部屋にケリーが越してくるのですが、金城くんはひとめ惚れ。内気な彼は口もきけないけれど、お調子のいいアーロンは、喧嘩しながらも大接近。いつの間にかつきあうように。この時の金城くんが切ないんですよね〜。優しいけど不器用。映画を観てると、絶対に金城くんのほうがいいんだけれど、実際こういったふたりがいたら、お調子者の人のほうがもてるのかもしれないですね。でも、シャイで切ない金城武は素敵です♪

ケリー・チャンはツンとしたイメージだけれど、金城くんとの共演はなかなかいい感じ。映画「世界の涯て」でも最高に良かった。あのキツめの美貌が、優しい癒し系の雰囲気の時の金城くんとバランスがいいみたいです。この映画では、妄想部分での金城くんとケリーのお笑い演技も面白い。弾けてました☆

後半は、何故か、急に金城くんが小説を書いて、出版社の女性にそれが持ち込まれて、彼女が気に入るという展開に。小説家志望とさんざん言ってたアーロンが書いたんじゃないんだね〜。

その出版社の女性に、アニタ・ユン。私はコメディエンヌとしてのアニタ・ユンの印象が強いんですが、この役は控えめでおとなしい女性でした。出版社の上司のことが好きなのに、妻子がいる人なので、見守るだけ。その上司がレスリー・チャン!!!この映画でてるのは知ってたけど、少しだけでした。でもアニタとのコンビなんですね。この頃、アニタとよく共演してたけど。この映画はピーター・チャンのUFO製作だったから、ゲスト出演というところですね。でもかっこいい♪でも、レスリーだったら、メインで観たかった〜。。。

金城くんは、その小説の中で、現実ではうまくいかなかったケリーとの恋愛を明るく描いてるんですが、そこの部分で金城くんとケリーが義賊みたいになっていて、面白いんだけれど唐突な感じで、ちょっとついていくのが大変でした^^;
前半の雰囲気で後半も作られたら、もっとしみじみとして良かったのになーと、ちょっと残念でした。

でもこの金城くんは、「K−20」の怪盗20面相みたいで、また前半とは違う感じのワイルドなかっこよさがありますよ!この小説シーン、唐突は唐突だけれど、でも、この小説部分が、前半に繋がっていて、ラストはとても切ないストーリーでした。ケリーと金城くんのラブシーンも素敵ですが、現実を考えるととっても切ないです。「伝えられない想いもある」んですよねー・・・。

合間合間にピアノで弾かれる、バッハの「アンナ・マデリーナ」の曲も、とても良かったですね♪

ひょんなことからお調子者のモッヤン(アーロン・クォック)を自宅に居候させることになったピアノ調律師ガーフ(金城武)。彼はマンションの階上に引っ越してきた無愛想な娘マンイー(ケリー・チャン)にひそかな恋心を抱くが、ある事件をきっかけにモッヤンと彼女が接近してしまい……。バッハが妻のアンナ・マデリーナに捧げた名曲を効果的に散りばめ、恋愛感情のもどかしさを綴るラブ・ストーリー。香港の3大スターが恋のトライアングルを演じ、レスリー・チャン、アニタ・ユンがゲストで登場するキャストは超豪華。美術監督出身の新人監督ハイ・チョンマンのロマンティックなムード作りが光る反面、後半“別の映画”になってしまう意外な展開は賛否が分かれるところ。(eiga.comより)

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ここ2年ほど、すっかり台湾映画に魅了され続けている私。

この「海角七号」が台湾映画史上最大のヒット作と、台湾関係の映画情報にいつも記事になっていたので、観るのを楽しみにしていました。

でも、なかなか公開されなくて・・・。やっとこのお正月に銀座で単館ロードショーが始まりました!

観に行きましたが・・・この映画は単館ロードショーで上映されるのはもったいない!!!
広く、こういう映画こそシネコンで日本中で上映すべきだと思いました。

なぜなら、日本統治時代の台湾を離れる日本人男性が、台湾に残してきた恋人に当てた60年間出されなかったこの映画で時折朗読される七通のラブレターは、台湾の人々が、日本人にこういうふうに語って欲しかったという願いがこもったメッセージだ・・・と思えたからです。この脚本を日本人が書かなかったのがとても残念に思いました。

こんなにも台湾の人々が、この映画を支持したということは、日本へのいろいろな思いが人々の胸の奥に溢れているからなのではないだろうか・・・と感じました。

昨年、テレビのドキュメンタリー番組で、日本統治時代に学生だった人々のその後を追ったものを偶然観たのですが、日本人として教育されて、でも日本人とは差別され、それでも日本のために戦い、戦争が終わると、彼らのことをすっかり忘れ去って国に引き上げてしまった日本人への複雑な感情を、年をとった彼らが語っていました。彼らはエリートだったのですが、日本語教育を受けたので、台湾の言語での勉強は難しいところがあったり、日本への思いもあるが、忘れ去られた悔しさもあったり・・・。こういった人々のことを戦後の日本はすっかり忘れてしまって・・・。嫌な思いもあったのでしょうが、親日と言われることが多い台湾の人々の思いが詰まっている優しい郷愁溢れる映画が、この「海角七号/君想う、国境の南」であって、だからこその大ヒットだったのではないかと感じました。

今年のキネマ旬報のドキュメンタリー部門の次点だった「台湾人生」という作品に、そのあたりのことが描かれているみたいです。機会があったら「台湾人生」も是非観てみたいです。

本国台湾で空前の大ヒットを記録した郷愁あふれる感動ドラマ。届くことのなかった日本統治時代の古いラブレターが、現代の台湾人男性と日本人女性に芽生えた恋を静かに後押しするさまを詩情豊かに綴る。主演は台湾の人気歌手、ファン・イーチェン。共演に、本作をきっかけに台湾で人気急騰の日本人女優、田中千絵とこれが映画初出演の中孝介。監督は、これが長編デビューのウェイ・ダーション。
 
台北でミュージシャンとして成功するはずが、夢破れて故郷・恒春の実家に舞い戻ってきた青年、阿嘉(アガ)。郵便配達のバイトを始めることになった彼は、届け先不明の郵便物の中に日本統治時代の住所“海角七号”宛ての小包を見つける。中には、60年前、敗戦によって台湾から引き揚げざるを得なかった日本人教師が、恋人の台湾人女性に宛ててしたためた7通のラブレターが入っていた。その頃、町では日本人歌手・中孝介を招いての町興しライブを目前に、前座を地元のバンドが務めることが決まり、準備に大わらわ。急遽、即席の素人バンドが結成され、阿嘉もボーカルとして駆り出されてしまう。一方、恒春でポスター撮影の仕事をしていた売れないモデルの友子は、通訳兼世話役としてそのまま現地に留まり、前座バンドの面倒を見るハメになってしまうのだが…。(allcinema ONLINEより)

実際映画を観ると、台湾映画らしく、人懐こく明るい爽やかな映画に仕上がっていました♪

音楽映画としても作られていて、日本の中孝介が町おこしライブに招待されるので、その前座バンドを町の人々で作る過程も面白おかしく描かれていて、とても観やすい映画でした。

台北から音楽活動に挫折して帰ってくる主人公の阿嘉役のファン・イーチェンは、実際人気ミュージシャンだそうですが、この映画で更に人気者になったようです。
台湾俳優には、とても性格が良いかっこいい人が多いですが、彼もかっこよかったですよ〜(*^_^*)

バンドのお世話をする日本人の女性には、日本人女優の田中千絵。彼女は、実はメークアップ・アーティストとして有名なトニー・田中のお嬢さんなんです。以前ジェイ・チョウのPVに出演したりしていましたが、台湾に渡って中国語の勉強をしていたところ、この映画の監督の目に留まり、大抜擢。映画の大ヒットで、台湾の街を歩けなくなるほどの人気者になったそうですよ〜。日本から台湾にモデルの仕事できていても、なかなか目がでなくて雑用係になってしまったジレンマで、バンドにきつく接する友子という女性の役。ちょっとキツすぎの演技^^;とも思いましたが、普段の彼女はとてもおしとやかな様子だそう。怒ってばかりのキツい女性は、演じたことがない役柄だったそうで、そう思うと、とっても頑張ってる!という感じでした。

他のバンドのメンバーや街の人々も、人生一度はつまずいた経験を持ちながらも、日々を精一杯生きているあたたかい気持ちを根底に持った人々で、彼らを観ているだけで、こちらも優しい気持ちになれました。愛すべき人々でした!

その街の人々でも、特に、骨折してしまった郵便配達のおじいさんは面白いキャラクター♪
実際、中国伝統楽器の国宝的奏者だそうで、この映画の中でも、ベースが下手だと言われ、「わしは国宝だ!」と怒るのも面白かったです。台湾でその台詞が流行ったそうです。(おじいさんは、日本統治時代の教育を受けているので、日本語が話せました。おじいさんは日本語で「野ばら」を歌ってましたよ。)

戦争直後の引き裂かれたような恋愛と、現代の新しい恋愛の始まりと・・・日本と台湾の関係も考えさせるような、でも、とてもあたたかく優しく懐かしいような素朴さに満ちた台湾映画らしい台湾映画です。
台湾の南の海の風景もとても素晴らしいです。

最後に歌手の中孝介が、日本語で「野ばら」を歌います。もっと中孝介自身の歌のシーンがあるかと思いましたが、意外に少なかったかも?でも、彼はこの映画もきっかけとなって、台湾でとても人気がある歌手になったそうですよ♪

是非是非、広く日本中で観て欲しい映画です♪

予告篇

天安門、恋人たち

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「春風沈酔の夜」がとても良かったので、ロウ・イエ監督が中国での5年間映画製作禁止と言われた原因となった映画「天安門、恋人たち」をDVDで鑑賞。

「パープル・バタフライ」「ふたりの人魚」も好きな映画でしたが、これは、なかなか・・・。

ロウ・イエ監督自身が、この映画の学生たちと同じように天安門事件を体験したそうなので、かなり痛々しく苦い映画になっています。

「ふたりの人魚」「パープル・バタフライ」のロウ・イエ監督が、89年の天安門事件を背景に、民主化を求める学生たちの熱気と挫折の中で生まれる一組の男女の愛の行方を描く青春ドラマ。主演は新鋭ハオ・レイと「故郷の香り」のグオ・シャオドン。
 
中国東北地方から北京の大学に進学した女性、ユー・ホン。大学で寮生活を始めた彼女は、同じ大学に通う青年チョウ・ウェイと運命的に出会い、恋に落ちる。折しも、学生たちの間では自由と民主化を求める動きが高まりをみせていた。そんな中、ユー・ホンとチョウ・ウェイは、互いに激しく求め合い、愛の炎を燃え上がらせていくのだったが…。(allcinema ONLINEより)

父とふたりで田舎で暮らしていた女子高生のユー・ホン。郵便配達員の彼もいて、平穏な暮らしをしていたのだが、彼女は勉強ができたんでしょうねー、北京の大学の合格通知が届きます。

素朴な田舎暮らしから一転、北京の大学での寮生活が始まります。田舎にいた頃とは変わって、常に煙草をふかし、物憂げな様子のユー・ホン。たくさんの大学生が、自分のしたいことをして自由な雰囲気のあるキャンパスの中、自分を保っていくには、ある程度のポーズが必要だったのでしょうか。綺麗で可愛い顔立ちの彼女は目立っていて、異性にも同姓にも好かれますが、心の中は不安でいっぱいだったかもしれないです。

彼女はいろいろなことを頭の中で考えていて、頭でっかちななところが多分にあるみたい。でも、大学生の頃って、そんな感じですよね〜。運命の人とも自分で言っているチョウ・ウェイと出会い恋におちますが、素直に恋愛に溺れたままではいられないのです。お互いの気持ちが一番高まった時に「別れたい。」
とつぶやく彼女。。。彼にしてみたら驚きですが、「はなれられなくなるから。」と、自分の情熱をもてあますようになる彼女の気持ちはわからないではない。でも、それを相手にぶつけたら、引くんだよねー。。。自分の感情に素直すぎて、相手の気持ちも何も考えてない、考えられない。彼が他の女の子と一緒に何故かラーメンをひとつ鍋でつついて部屋で食べてるのを見ると(彼はとってもモテる人なんですよね。でも、なんでラーメン食べてたのー。)

嫉妬心が抑えられなくて、だんだん彼の前での行動が壊れていく。わざと壊れていったといってもいいんだけど、コントロール不能。それを受け止める器は、彼にはないんだけど・・・。そうすると自分に辛さが、もっと返ってきて、痛々しい様子になってしまうんです。わかっているからこそ、止まらなくなってしまったのか。。。複雑に考えすぎないで、男心を汲めば良かったのかもしれないけど、そこまで余裕はない。もっと素直になってれば・・・。「私はあなたの奴隷ではない。」と心の中で、彼女はつぶやいていたけど・・・。

大学構内の雰囲気も、民主化運動が高まりを見せていて、熱情が渦巻いているような状態だったから、いろんな面で自分の情熱を抑えられない感じがあったのかも。彼らは、けっして指導者グループではないんだけれど、デモがあればすすんで参加しているし、熱い議論を戦わせたりもしていたのでしょう。その波に乗っていたのでしょう。

でも、あの天安門事件で、この民主化運動は、軍の武力行使によって、完全に潰されてしまった。
燃え滾っていた熱情は、一気に冷や水を浴びて、身動きが取れなくなってしまった。運動の中心にいたわけではない学生たちも、なんらかの強い挫折感や虚しさを持ってしまい、その後の人生に影を落とした。
(このあたりを直接的ではないものの、なかったことになっている天安門事件を描いたことで、当局の怒りを買ったのでしょう。)

ユー・ホンは、天安門事件の中、心配して?田舎から迎えに来た郵便局員の彼に泣きじゃくりながらついていき帰郷。チョウ・ウェイは、その後大学で行われた軍事訓練に参加するも、違和感を感じ?友人たちとともにドイツのベルリンへ。多くの挫折感を味わった学生たちは、国内を放浪したり、外国にいったそうです。

ユー・ホンは・・・そのまま郵便局員の彼と・・・と思ってたけれど、彼とはうまくいかなくなってしまったみたい。北京の大学で過ごすうちに、彼とは違ってしまったんでしょうね。彼、まっすぐで男らしかったのに・・・。彼女の中には、まだチョウ・ウェイへの思いが残り続けて、別れたはずなのに、「私たち、別れたの?」って、心の中でいつもチョウ・ウェイに問いかけ続けて・・・。そして、チョウ・ウェイを思いながら、自分を愛しすぎない妻子ある男性と不倫をして、自分の虚しさを埋めて。。。

彼女は奔放に生きていくのだけれど、肝心のところで素直じゃないのか、自分の気持ちに正直すぎるのか、生活も困窮してボロボロになっていく。彼女は別れたチョウ・ウェイをを思いながら、男たちと簡単に関係を持ってしまう。そういう“直接的な方法”をとるのは、そうすることで男たちが、自分の善良さと慈悲深さを理解してくれるから、だそう。自分のことを深く理解してもらえるからだそう。。。そういう考え方もあり?かな。でも、そうすることのツケはまわってくるから、結局、それはどうなのかな・・・。「誰とでも寝るような、そんな女の子が好きさ♪」ですか・・・?(でも、そう見えて、彼女は相手を選んでいたと思うけれど。全く関心を持てない失礼な男子学生に言い寄られても完全無視していたので。)

この映画は、天安門事件を描いたというよりも、過激な性描写を入れながら、ある男女のすれ違ってしまった10年愛を描いたラブストーリーの度合いが強かったのですが、事件の影響がとても強くて、挫折感がその後の彼らの人生に影を落としたようにも描かれていたので、中国国内上映禁止となったのでしょうね。でも、ロウ・イエ監督は、そこが一番描きたかったのでは?弾圧に負けずに中国でのゲリラ的な映画製作にその後も取り組んだ監督の姿勢は尊敬できます!

それから、ロウ・イエ監督のキャスト選びは、とてもセンスがいいのか、この女性の主人公を演じたハオ・レイも「春風沈酔の夜」のタン・チュオもだけれど、虚しさを瞬間の表情で魅せてくれて、とてもいい雰囲気の女優さんです!もちろん「ふたりの人魚」のジョウ・シュンも魅力いっぱいの人です。
ハオ・レイは過激なベッドシーンも多くて、大変な撮影だったと思うけれど、頑張ってましたねー。日本のATG映画の女優さんたちのような雰囲気もあり良かったです。

思い返すと痛くて苦しい映画なんだけれど、何か心にひっかかる映画でした。
「ラスト・コーション」と較べられることが多いみたいだけれど、こちらの方が、日常に近くて生々しく繊細な様子でした。でも、鑑賞後、しばらく気分が滅入ってしまったかも・・・。

楽日

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東京フィルメックスで台湾のツァイ・ミンリャン監督の新作を観損ねたので、レンタルでまだ観ていなかったツァイ・ミンリャン作品を借りてきました。

「楽日」という映画なのですが、古い映画館の閉館する日の様子を描いたまさに楽日を描いた作品です。

かつてたくさんの観客でいっぱいだった様子が冒頭映し出されますが、時代とともに、古く汚くなったこの巨大な映画館も人々に忘れ去られて、閉館の日を迎えてしまったようです。

この映画では大きなドラマは全く起こらず、雨の中、寂れた映画館が、まばらな客の中、ひっそりと閉館する様子だけを映し出しています。

台詞がほとんどなく、中盤頃に5つくらいの台詞があるだけなので、静かで淡々とした映画が苦手だと、観ているのが苦痛になるような映画ですが、この映画を観ていると、まるでその閉館の日に、この映画館の中にいるような感じがしてきて、妙にノスタルジックな思いになりました。

上映されているのはキン・フー監督の「血闘竜門の宿」。かつてこの映画に出演した今は老人になってしまった2名の俳優も客席でこの映画を鑑賞していました。特にツァイ・ミンリャン映画常連俳優のミャオ・ティエンは「血闘竜門の宿」が映画デヴュー作。そして、実はこの映画が遺作になってしまったそうです。孫と映画を観ている設定で出演してました。

映画館で映画の画面でなく、映画を観ている観客の方を撮影しているので、なんだか不思議な気持ち。
みんなじっとスクリーンを見つめていて。
ただマナーの悪い観客もいて、音を立てて食べ物を食べてたり、足を椅子にのっけていたり、客席での煙草は台湾ではいいのか?煙草吸ってました。

ひとりの日本人の青年が出てくるのですが、映画を観に来たと言うより、彼はゲイで、パートナーを探しにここに来たみたい^^; この古い映画館はそういう場所にもなっていたんですね〜。大きな映画館を彷徨う彼は、巨大迷宮を彷徨う異邦人でした。

「この映画館には幽霊がでるよ。」と、ある男に言われた日本人の彼。彼が映画館で出会った誰が幽霊だったんでしょうね・・・。

そして、この映画館を彷徨う人物がもうひとり。受付の足の悪いお姉さん。大きな桃饅頭をふかして休憩に食べていましたが、大きすぎて半分しか食べられません。残りを映写技師に持っていこうとして、不自由な足をひきずりながら、映画館を桃饅頭を持って歩きます。映画館が大きすぎて、なかなかたどりつかなくて、たどりつくと彼はそこには居ませんでした。

お姉さんは雑用も兼ねているのか、いつもどおり淡々とトイレ点検、会場清掃などの作業をこなしていますが、閉館の日なので、どこか寂しそうでした。

映写技師を、ツァイ・ミンリャン映画の主演でお馴染みのリー・カーションが演じてました。

映画の内容を思い出すと、いろんな出来事がこの閉館の日にもあったようですが、何しろ廃墟のような巨大映画館で、外はシトシト雨が降り、寂しく閉館。。。ゆっくりゆっくり静かに映画は進み・・・。

何箇所か私は睡魔に襲われて沈没しそうになりながら観てました(笑)本来あまりゆっくりで静かな映画はかなり苦手なのですが、頑張って観て、思い返すと、何かいいものを観たような、実際にこの古い映画館の閉館の日を体験したような気持ちになりました。誰にでもお勧め出来る映画ではないのですが、嵌ると大傑作と思うかも?(私は、こういう映画と知っていたので、なかなか観ることができませんでしたが、今回は挑戦?してみました。。。)

こういう大きな古い映画館で小学生の頃は映画を観ていたかも。寒い日はとても冷えて、よくお腹が痛くなってた記憶があります(笑)そんな昔の映画館の最後の一日でした。この映画館を知っている台湾の人々が見たら、いろんな思い出が蘇ってくるのでしょうね。。。

ラストに雨の中映画館の外観をバックにかかる音楽が、またノスタルジーをかきたてるような台湾歌謡曲でした。作曲は服部良一でした!

「愛情萬歳」「ふたつの時、ふたりの時間」のツァイ・ミンリャン監督が、実在する古い映画館を舞台に、閉館前最後の上映時に繰り広げられる人間模様をペーソスとノスタルジーいっぱいに描き出す。台北の古い映画館“福和大戯院”。閉館となるこの日、巨大なスクリーンにはキン・フー監督の「血闘竜門の宿」が映し出されていた。まばらな観客の中に、真剣にスクリーンを見つめる2人の老人の姿があった。それは、往年の映画スター、シー・チュンとミャオ・ティエン。彼らは「血闘竜門の宿」の主演俳優でもあった…。(allcinema ONLINEより) 

Goodbye Dragon Inn/不散 trailer

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東京フィルメックスで観たかった映画のひとつ。まだ一般公開が決まってないみたいです。
渋谷のユーロスペースあたりで上映してくれないかな〜。レイトショーじゃなくて。

ツァイ・ミンリャン監督作は「ふたつの時、ふたりの時間」「黒い眼のオペラ」もレンタルになく、観れていないので、「ヴィザージュ」上映時に、ツァイミンリャン映画特集で一緒に上映して欲しいです!

この「ヴィザージュ」は、ルーブル美術館から正式に依頼された映画で、ルーブル初の美術館収蔵作品になったそうです!

ツァイ・ミンリャンは台湾の監督で、監督の映画でお馴染みの台湾の俳優リー・カンションたちも出演していますが、フランスが主な舞台なので、パトリス・ルコントの「歓楽通り」主演のレティシア・カスタ、そして、ジャン・ピエール・レオ、ファニー・アルダン、ジャンヌ・モロー、ナタリー・バイ、マチュー・アマルリックも出演しています。

内容は「フランスで「サロメ」をモチーフに映画を撮ろうとする監督(リー・カンション)をめぐる夢幻的な世界」だそうですが、とても難解だそうです。難解でいいと監督は話しています。

予告篇観ると、観たかったなーと思いました・・・。


臉_Face_預告片
https://youtu.be/_kYXcoQ5I9A

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