kariokaの「極楽鳥シネマ」

ご無沙汰してますm(__)mツイッターの方で感想つぶやいてます。。。http://twitter.com/kariokaaaaa

ヨーロッパ映画

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

昨年の皆さんのベスト映画を見て、観ていないいい映画がたくさんあった!と思い、レンタル店に行こう!と思っていたのですが、娘が友人からDVDを借りていて、それを一緒に観よう!と言われました。。。またいい映画が遠のいていく・・・。

で・・・「ロッキー・ホラー・ショー」を新年早々から鑑賞しました〜!久し振りの再見です!

ブラッドとジャネットのカップルは、婚約したことを恩師に報告すべく郊外へ車を走らせるが、途中雷雨で道に迷い、ある古城へとたどりつく。しかし、そこではモンスターのごとき面々によるパーティの真っ最中であった…。 

1973年にロンドンで初演され大ヒットしたR・オブライエンの原作・作詞・作曲によるロック・ミュージカルの映画化。全編にSF&怪奇映画のパロディがちりばめられており、ノスタルジイとブラックユーモアがあわせもたれた怪作、いや快作に仕上がっている。 

なお、この映画の鑑賞の際は、劇場内でライスシャワーを撒くなど大いに騒ぎながら観るという風習がいつしかできあがっており、それは今でもきちんと守られているようである。(Amazon.co.jpより)

内容をよく覚えてなかったのですが、トランスセクシャル星(性別のない星)からやってきた科学博士フランクンの迫力あるルックスと、若き日のスーザン・サランドンが出ていたことははっきり覚えてました!

フランクンや、この館の全くどうかしているような人々が、ロックに合わせて歌い踊る不気味でユーモア溢れる弾けた様子、全く古びてなくて、面白かったです♪

元々、ロンドンで舞台だったのを、その舞台のメンバーを中心に作られた映画だそう。

この濃いキャラクターの人たち、観ていると、だんだんお腹いっぱいになります。

後半は、歌いあげちゃって、なかなか宇宙に帰らないから、「早く帰れよ!」と思ってしまいました^^;

アホアホB級SFロックミュージカル映画なのですが、ラストは妙にしんみりまとめてて、嘘だーーーと思ってしまいました。。。

家でDVDでひとりで観るよりも、この映画を楽しめる人たちと、ワイワイ突っ込みながら観た方が楽しいでしょうね〜。「ロッキー・ホラー・ショー」の正しい鑑賞法は、この濃い登場人物たちと同じメイク衣裳でコスプレをして、同じように歌い踊り、ライスシャワーを撒き散らし、笛などの鳴り物を決まったところで鳴らし、野次をとばし、大騒ぎで観るのが一番なんでしょうねー。初めてだと、客席の方が怖いかもしれませんが。

日本でも、川崎のハロウィンで、年一回だけ、こういったパフォーマンスありの上映会があるみたい。

とにかくティム・カリー演じるフランクン博士のキャラクターが画期的だったかも!!!
男?なのに濃いメイク、ガーターベルト、黒い下着、男女どっちもOKのバイセクシャル、いちいち芝居がかった喋り方、身のこなし・・・忘れられなくなります。

若いカップルの女の子は、あのスーザン・サランドンが演じててびっくり☆可愛い♪そして、歌がとっても上手!!!お芝居も勿論上手でした〜。衣裳がほとんど白の下着姿なのですが、スタイル良くてキュートでした。潔癖そうに見えてた彼女が、この館の変態な人々に染まってノリノリになってしまうのも面白かったです。

人造人間のロッキーが、金髪イケメンだけどムキムキで、気持ち悪かった・・・。(ムキムキ嫌いなので・・・。)博士は、キング・コングのイメージで彼を作ったみたい。自分はキング・コングに守られるフェイ・レイだと歌ってました〜♪

変態カルトムービーの代表が、この「ロッキー・ホラー・ショー」ですね!

お正月からとんでもない映画を観てしまいました!でも、楽しかったです。。。後半ちょっと飽きましたけど(笑)








Rocky Horror Picture Show trailer

開く トラックバック(1)

アデルの恋の物語

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

フランソワ・トリュフォーの「アデルの恋の物語」を再見。

以前観たのは、テレビ放映していた時。なんとなく観始めたら、凄い映画で、のめりこんで観てしまった。その時に一回しか観てないのですが、強烈な印象でした!

主演のイザベル・アジャーニは私の一番好きな女優さんになりました。

アジャーニ、弱冠19歳の演技!!!私もちょうどこの映画を観た時が同じ年くらいだったので、影響を強く受けました。

『レ・ミゼラブル』などで著名な作家ヴィクトル・ユーゴーの娘、アデル・ユーゴーは、イギリス軍中尉の青年に一目惚れした。以来、青年の任地が変わるたびに、アデルも彼について回る。そして彼女の愛は、次第に執念とさえ呼べる激しいものになっていく……。フランセス・V・ギールの原作『アデル・ユーゴーの日記』をトリュフォーが映画化。当時まだまだ若手だったI・アジャーニの美しさと存在感を世に知らしめた秀作。(allcinema ONLINEより)

イギリス中尉に誘惑され、好きになり、彼の任地に行ってみると、もうそこには愛は存在していなかった。。。彼の心変わり。元々不誠実なところのある男性だったようで、もう現地の女性と恋愛を楽しんでいて・・・。初めての恋にのめりこんだアデルは、相手に受け入れられないのに、諦められずに執着を見せるのです。今で言うところのストーカーとなってしまうんですが、彼への激情を持ち続け、彼との嘘の結婚報告を新聞に発表させ、彼の縁談を潰し、彼に娼婦まで贈り物として届け、催眠術師に彼に自分を好きになるような催眠術までかけさせようとして・・・終いには、彼への恋情から発狂してしまって。。。

この激しい女性をイザベル・アジャーニは、演じきるんですよね〜。役柄が憑依してるみたいでした。

くだらない男と軽蔑までしているのに、恋の情熱は止められない・・・自分もこんな恋愛をしたらどうしよう・・・と恐怖さえ感じました。そうならないとは言い切れないなーと当時は思ってしまいました^^;

相手がとことん拒否するので、なんと憎らしい男!とも思いましたが、今観ると、アデルにも拒否される問題がかなりあったのでは・・・と思います。だって他の女性とは結婚しようとしてましたから・・・。

偉大なヴィクトル・ユゴーの娘であった・・・というところも、彼女の相当なコンプレックスとプライドになっていて、本当は芸術家として認められたい人だったのかなーとも。

自分の思いを手紙にずっと書き綴っていて、もう何が本当なのかもわからなくなるくらい激情を書き綴ってて・・・。凄かったです。

相手のことがわからなくなるほど、日常生活が送れなくなるほどの、激しい思い。究極の自己愛かも。
彼女のプライドが、後に引けなくなってしまったのか・・・。

恐怖でもありますが、そこまでの感情に生きるなんて、驚嘆でした。

アジャーニがまたとても美しいのですが、最後は服もボロボロで乞食女のようになり・・・。

アデルは実在の人物だそうです。姉が新婚旅行の事故で溺れ死んだことも彼女の心に傷になっていて、死んでしまう前に思いを遂げたいと思ったのか、水に溺れる悪夢を何度も何度も見続けるのも、あー、そうなってしまうんだ・・・と、わかるような気もしました。。。

このアジャーニの演じたアデル像が、ずっと心の中に残っていました。

その後もイザベル・アジャーニは、このアデルに似たような激情の女性の役が続きます。

年齢不詳のように、何年たっても美しいままの女優さんでもあります。

【フィルモグラフィー】
○イブラヒムおじさんとコーランの花たち (2003) 出演 映画スター
 ボン・ヴォヤージュ (2003) 出演 ヴィヴィアンヌ
○イザベル・アジャーニの 惑い (2002) 出演 エレノール
 愛のはじまり (2002)<未> 出演  
 パパラッチ (1998) 出演  
 悪魔のような女 (1996) 出演  
○王妃マルゴ (1994) 出演  
 可愛いだけじゃダメかしら (1993) 出演  
○カミーユ・クローデル (1988) 出演  
 イシュタール (1987) 出演  
○サブウェイ (1984) 出演  
○殺意の夏 (1983) 出演  
○死への逃避行 (1983) 出演  
 アントニエッタ (1982)<未> 出演  
 炎のごとく (1982)<未> 出演  
 イザベル・アジャーニ/抱きしめたい (1981) 出演  
 カルテット (1981) 出演  
○ポゼッション (1980) 出演 アンナ/ヘレン
○ザ・ドライバー (1978) 出演 ザ・プレイヤー
○ノスフェラトゥ (1978) 出演  
 ブロンテ姉妹 (1978) 出演  
 イザベル・アジャーニの 女泥棒 (1977)<未> 出演  
 テナント/恐怖を借りた男 (1976)<未> 出演  
 バロッコ (1976) 出演  
○アデルの恋の物語 (1975) 出演  
 夏の日のフォスティーヌ (1971) 出演
(○は観た作品です。)

一番激しいのは「ポゼッション」!!!憑依演技の極みでした。
可愛いのは「サブウェイ」かな?でも、パンクな髪型の若奥様で、いきなりキレてたけど。。。

時計じかけのオレンジ

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

うーーーん、面白い・・・。キューブリックは凄い。

この映画を面白いって言うのは全く不謹慎だと思われるんだろうけど、でもとっても面白い!!!

久し振りに再見しましたが、傑作です!全く古くならない映画。今の時代を予言しているかのような。。。最初観た時は、恐ろしさが先にきたけれど、今回はこの図太さに笑ってしまった。。。


鬼才スタンリー・キューブリック監督の描く傑作SF。近未来、毎日のように暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックスは、ある殺人事件で仲間に裏切られ、ついに投獄させられてしまう。そこで彼は、攻撃性を絶つ洗脳の実験台に立たされるが……。赤一色の画面からオレンジ色に変わってゆくオープニング、「雨に唄えば」のメロディに乗せて繰り広げられるレイプ・シーン、荘厳なバロックやクラッシックをカバーした電子音楽、広々としたレコード店の独特のセットなど、映画全編にシニカルな演出が満ち、なおかつブラックなテーマをポップに昇華させるという、キューブリック監督の手腕が冴え渡る。「2001年宇宙の旅」と並んで、SF映画という枠におさまらない突出した輝きを持っている作品だ。(allcinema ONLINEより)

暴力シーンは、はっきり言ってかなりおぞましい描写です。この映画後に、似たような若者たちの暴力の映画は作られているんでしょうが、この暴力描写は半端じゃなく凄いと思わせるところがありました。

でも、そのおぞましさが、キューブリックマジックでPOPに昇華されていて、観終わったあと、アレックスのように「雨に唄えば」を口ずさんでしまう自分がいるんですよねー・・・。机の上に乗っかって、上にあるものを蹴り落としながら、家具をぶった押しながら、「雨に唄えば」歌いたくなります、きっと^^;
凄い悪影響です。

本当に残忍でどうしようもないワルだけれど、アレックスがかっこいいんだなー、困ったことに。。。

あのメイク(片方の目につけまつげを上下にしてる。)、あの衣装、あの態度、彼の部屋のインテリア、いきつけのミルクバーやレコードショップの内装、音楽の趣味、全てがスタイリッシュで、彼のコスプレをする若者が出てくるのはしょうがないかも。実際、画像を検索してると、アレックスコスプレの写真が何枚も出てきました。アレックスの衣装セットも売ってたし・・・。

アレックスは、まるで悔い改めたように聖書を読んでても、残忍な闘いのシーンや血まみれのシーンに興味深々で、妄想してはうっとりという、根っからの暴力行為破壊行為好き。でも、頭もセンスもかなり良く、女の子にもモテモテ。英語とロシア語を混ぜた若者特有の人工造語のナッドサット語を多用するそのノリも面白い。

彼の暴力行為は、おぞましいものだけれど、アレックスから観て醜悪なものを対象に選んで攻撃していました。一応、時代的に、無差別に弱いものを・・・という設定は避けたのかもしれないですが。でも、それはアレックスから観た醜悪なものであって、他の人が観れば、可哀想で気の毒なお年寄りだったり、仲良くささえあって暮らしている老夫婦だったり、動物好きな優しい人だったりもするのですよね。その平和を意味なく破壊される恐怖。反社会的な存在。アレックスのような人物とは、逆の立場からの真面目なメッセージもあるというのも事実。実際、現代では、映画を超えるほどの酷い許せないような事件も数多くあるのですよね。。。

そんなアレックスを、国家が、犯罪行為や暴力行為を起こそうとすると吐き気を催すようにして、犯罪を抑止する洗脳実験の第一号にします。(この洗脳シーンは凄い。あの目に付けた機械がずれて、アレックス役の人は失明しそうになったそうです・・・。)あんなに恐怖の存在だった彼を、何も反抗出来ない人間にしてしまう恐ろしさ不自然さも描かれていて、その衝撃も大きかったです。心から改心したわけではない洗脳だったのも皮肉。反省は全くしていないので、心は邪悪のままでした。

アレックスの両親も、息子のことが全く理解できない、自分たちだけ被害者面の馬鹿親でしたねー...。

様々な影響を与えた悪の魅力もあり、強い社会風刺や批判や皮肉の色も濃く、何もかも完璧な作りで、「時計じかけのオレンジ」は、傑作中の傑作であることは確かでした!

開く トラックバック(3)

愛を読む人

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

ケイト・ウィンスレットがオスカーを受賞した「愛を読む人」が近くのシネコンで上映されていました。観たい映画が上映されないシネコンなので、これは映画館で上映しているうちに観よう!と思っていました。上映最終週でしたが、鑑賞することができました。

この映画、観終わって、何か納得できないような複雑な気持ちになってしまいました。。。

でも、映画の主人公だからって、カタルシスを感じさせるような、完璧な立派な人物ばかり登場するわけではないんですよね。特にこの映画はそうでした。

ケイト・ウィンスレットも、レイフ・ファインズも、単純にずっと同じ気持ちだったわけではない複雑な一見わかりにくいような人物像を巧く演じていたと思いました。心の中に、弱さやいびつさも愛憎いろいろ見え隠れさせてました。若い頃のマイケルを演じたデヴィッド・クロスも良かったです。
鑑賞後に思い出すほどに、さすがの演技だったんだとますます思えてきました。

ドイツ人作家ベルンハルト・シュリンクの世界的ベストセラー『朗読者』を、「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」のスティーヴン・ダルドリー監督はじめ英国人スタッフ・キャストが中心となって映画化した切なく官能的な愛の物語。第二次世界大戦後のドイツを舞台に、ひ弱な一人の青年とはるかに年の離れた謎めいた女性が繰り広げる禁断の愛と、やがてふたりが受け入れる悲壮な運命の行方を綴る。主演は本作でみごとアカデミー賞に輝いた「タイタニック」「リトル・チルドレン」のケイト・ウィンスレット、共演にレイフ・ファインズと新鋭デヴィッド・クロス。

1958年のドイツ。15歳のマイケルは偶然出会った年上のミステリアスな女性ハンナに心奪われ、うぶな少年は彼女と彼女の肉体の虜となっていく。やがて度重なる情事のなかで、いつしかベッドの上でマイケルが本を朗読することがふたりの日課となる。ところが、ある日突然ハンナは姿を消してしまう。8年後、法学生となったマイケルは、ハンナと思いがけない形で再会を果たす。たまたま傍聴したナチスの戦犯を裁く法廷で被告席に座る彼女を見てしまったのだ。裁判を見守るマイケルは、彼女が自分が不利になるのを承知で、ある“秘密”だけは隠し続けようとしていることに気づく。その秘密を知るただ一人の者として、マイケルは葛藤し、答えを見い出せないまま苦悩を深めていくのだが…。(allcinema ONLINEより)

ここからネタバレになります


ナチスの収容所で看守の仕事についていたハンナが裁判で被告になっているのを、マイケルは法学生として目撃する。全く知らなかったハンナの過去。仕事に忠実な彼女は、それがどんなに酷い行為だとしても、仕事として勤勉に勤めていた。新しい収容者がやってくると、その分追い出すためにガス室行きになるのを理解しながらも、その人選さえもしていた。体の弱い子やお気に入りの頭のいい子を個人的に自分の寝室に呼んで、本を読ませてもいた。しかし、その子達も、結局はガス室送りにしたのだ。。。マイケルがそれを知ったとき、彼は、その本を読んでいた若者たちと自分の姿を重ね合わせたんじゃないかと思った。同じようにマイケルに本を朗読させていたハンナ。なんの後ろめたさもなく?ハンナの人間性に疑問を持ったんじゃないでしょうか。

でも、それによって彼女が文盲だということを確信。他の仲間の看守に、嘘の供述書を書かれ、彼女ひとりがすべての責任者に裁判では、されてしまった。彼女は文盲だと知られることが嫌で、自分が書いたと言ってしまうのです。そこまでして守りたい秘密なのだろうかとも思ったが、そうなんですよね、きっと。本当に知られるのが恥だったのでしょう。そして、あえて長い懲役を受け入れることで、いままで感じてこなかった罪を償う気持ちが、あの裁判ででてきたのかもしれません。。。彼女は、無学で、いろんなことがわからなかったのでしょう。生活するのがせいいっぱいの環境でずっと生きてきたのでしょう。

でも、知らなかったとはいえ、ナチスに加担してしまったことが、マイケルにも赦せる事じゃなかった。戦後世代の他の法学生が、ナチスの看守たちに怒りをあらわにしたような気持ちもあったんだと思います。だから教授(ブルーノ・ガンツ)に、法の元に冷静に判断して彼女に伝えたほうがいいとアドバイスされたにもかかわらず、面会もせず、証言もしなかったんじゃないかと。彼女のプライドを重要視したというよりも、赦し難い気持ちが強かったのでは?だから、その後20年あまりも連絡もしなかったのでは?でも、それはずっと彼が心に抱えていた彼女に対しての罪悪感も抱えながらのことだった?マイケルが裁判中に確認に行ったアウシュビッツの風景も、殺された人々の大量の靴によって、その残酷さ、酷さがリアルでした。マイケルもその風景が心に焼きついたんじゃないでしょうか。文盲だった・・・とマイケルが証言さえすれば、彼女は4,5年で出所できたでしょう。彼女には、無期懲役が言い渡されることになりました。

しかし、離婚を機に故郷を訪れ、身の回りの片付けにより、以前ハンナに読んであげた本を見つけます。ふたたび朗読者として、マイケルはハンナに、本を朗読したテープを送ります。ハンナは、すぐマイケルだと気がつく。マイケルも本を朗読する時は、昔のマイケルに戻っていたのかも。ただ、字を覚えマイケルに手紙を書いたハンナですが、マイケルはその手紙に返信することはありませんでした。部屋の隅の小さな引き出しに、再びは目にしたくないかのように無造作にしまうところに、複雑な感情から抜け出せないマイケルの気持ちがあったんじゃないかと思いました。ハンナへの愛はあったのでしょうが、本を読む以外はすることができなかったのは、心の葛藤や赦してはいけないんじゃないかという気持ちが消えなかったのでしょう。

でも、ハンナは、本の朗読テープを送ってもらったことで、文字の読み書きを勉強して、文盲を克服。テープを聴くことで、マイケルとの恋の思い出に浸ったり、またいろんな刺激も受けることができました。
そして、いろんな知識を身につけたことによって、自分のしたことの重さを、獄中で理解していったのかもしれません。

出所前の再会で、マイケルは先ず反省したのかと問い、ハンナはどう思おうと死んだ人は生き返らないと言いながら、出所せずに自らの命を絶つ。。。どうしても消えない戦争時の罪について、拭い去れない気持ちが、そうさせてしまったのでしょうか。それとも、赦していないマイケルの気持ちに気付いて?

生き残りのユダヤ人の女性に、お金を渡すようにマイケルに遺言を残していたハンナ。その女性(レナ・オリン)も収容所で学んだことなどないし、彼女を赦すこともないと、はっきりマイケルに伝えるのでした。皮肉にも、ずっと質素に暮らし、晩年は獄中だったハンナに較べて、その女性は、ニューヨークの高級マンションで裕福な暮らしをしている女性でした。でも、大家族はホロコーストで母と自分以外は亡くして、一枚の写真しか思い出がない哀しい女性でもありました。

原作では、マイケルがハンナについての小説を書き、人々に広く知ってもらう・・・とあったそうです。何か、映画での娘にハンナのことを語ろうとするマイケルには、それは自分のエゴじゃないかと、違和感を私は感じたので、原作どおりだったほうが良かったんじゃないかとも思いました。

愛に感動して泣いたりすることは、私はこの映画ではなかった。深く感動できない自分は捻くれた人間なのかもしれない。ただ、無自覚に起こしてしまった戦争時の罪への複雑な思いは感じました。加害者であったことへの意識のなさなど、戦後日本にも重なるようなところがある映画だったとも感じました。
(「私は貝になりたい」とか、「ゆきゆきて神軍」とか、思い出しました。)
特に、法学生のひとりが語ったことは、戦後のドイツの国民の複雑な感情だったと思います。

「だからといって、あなたはどうしましたか!」と裁判長に言うハンナの言葉もその通りなんですが、でも人として赦される行為ではなかったということは事実で、戦争の恐ろしさがそこには存在しています。
ハンナも、わりのいい仕事として、ユダヤ人の収容所の看守を勤めなければならなかったほどの、無知さや生活の苦しさがあった不幸な不幸な女性のひとりでしかなかったのですが、罪は深く重いと、マイケルの病気の心配をしてくれたような元々は優しい女性だから、年月が経つにつれ、その自覚も大きくなっていったのかもしれないです。とても辛いことでした。。。

まとまらない感想になってしまいましたが、一面的には捉えきれない映画なのでは。
ケイト、レイフ、デビッド・クロスの抑えているが細かい感情表現を観ると、いろんな心の葛藤や愛も。まだまだ見えてくるようでした。私には、まだまだ見えてないところがありそうです・・・。

パフォーマンス

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イギリスのニコラス・ローグ監督が、1968年にミック・ジャガー主演で撮った「パフォーマンス」のDVDが発売されていたので購入しました。

ニコラス・ローグ監督はお気に入り監督のひとりでした。フィルモグラフィーを以前観た時に、とても気になっていた作品がこの映画。幻のカルト映画になっていたようなのですが、日本では観れないのかな?と思っていたので、観ることができるようで、嬉しかったです♪

anemoneさんが、デビッド・ボウイ主演、ニコラス・ローグ監督の「地球に落ちて来た男」を御覧になって記事にされていたので、羨ましくなって、「地球に落ちてきた男」のDVDを注文しました。
テレビ東京のお昼の映画で一度観たきりだったのですが、印象にとても残っていて、忘れられない映画だったので、絶対、またちゃんと観たかったのです。この映画を観て、デビッド・ボウイとニコラス・ローグが大好きになり、その後、彼らの作品を観るようになったのです。そのDVDが廉価版で再発されるので、予約。もうすぐ届きます。

その時に一緒に注文したのが、この「パフォーマンス」です。こちらの方が発売が早かったので先に届きました。早速鑑賞してみました。

60年代の、まさに「セックス&ドラッグ&ロックンロール」の時代のミック・ジャガーが、引退したロックスターという、自身に重なるような役柄を演じてます。演じてる・・・とういより、地で出演してるのかな?恋人役は、同じローリングストーンズで早死にしてしまったブライアン・ジョーンズの恋人だったアニタ・バレンバーグです。

サイケデリック・ムードいっぱいのM・ジャガー主演作。監督は映像派ニコラス・ローグで、これが初演出(共同)。そのスタイリッシュな画面作りは、多少時代がかって才気走っていすぎるが、まず楽しめる。

チンピラを殺め、組織から追われる身の青年チャス(ジェームズ・フォックス)はある邸に逃げ込んだ。家主のターナーは引退したロック・スター。これがジャガーで、彼は二人のガールフレンドに囲まれ遊蕩に耽ける暮らしを送っていた。が、三人は次第にチャスのエキセントリックな魅力にのめっていく……。

ジャガーが自身に重なる両性具有的イメージの人物を妖しく演じ、故ブライアン・ジョーンズの恋人パレンバーグとの共演もはたしている。(allcinema ONLINEより)

最初のギャングのシーンは、ポール・ベタニー主演の「ギャングスターナンバー1」みたいな感じ。
ギャング役のジェームズ・フォックスが、ポール・ベタニーのような金髪蒼眼で、手のつけられない狂犬のような性格だったので、そう感じたのかも。やりすぎた彼は、ギャングのボスに追われる身に。

そこで、何故かミック所有の怪しげな地下室に身を隠すのですが、ギャングの世界とは全く違う元ロックスターの生活に、いつのまにか徐々に馴染んでいきます。

ミックは、今はワイルドでスポーティーでさえあるようなステージングですが、この頃の若きミック・ジャガーは、両性具有的で色っぽい!やっぱりとっても魅力溢れていて、女性も男性も惹きつけてしまう妖しさがあります。かっこいい!!!デビッド・ボウイとも付き合ってるって当時妖しく噂になってましたよねー。この中でも、美しいモデルのようなセクシーなアニタと、少年のような女の子との、3人での自由な恋人関係を楽しんでいました。

映画の中で、ミュージック・ビデオみたいなつくりのところもあって、そこは、やはりミックの魅力が炸裂してました。蛍光灯持って踊り歌うところが特に素敵でした♪

ギャングとロックスター、刹那的なところがシンクロしてしまったのか、共に生活していくうちに、ふたりはそっくりになっていきます。ふたりがひとりになっていくみたい。ギャング世界もボスがどうもゲイみたいだったりするし、同性愛的な要素がたくさん散りばめられた映画でもありました。

ニコラス・ローグは共同監督でしたが、俳優の演技指導以外の、撮影や照明などを担当していたようで、ローグらしい鬱っぽい映像になってました。

ラストのカットは?ともなりましたが、自由に解釈をってことでしょうか。。。

私は若くて綺麗な妖艶ミックが観れて満足でした。映画の雰囲気も好きで、面白かったですよ。

もうすぐ届く「地球に落ちてきた男」のDVDを再見するのが楽しみになりました。
もっと鬱でサイケな不思議映像の映画だったと記憶してるので。
デビッド・ボウイも美しすぎですよー、きっとね。


ニコラス・ローグ作品、一時期嵌ってました!

最近のは観てなかったですが、観たのはどれも鬱な映画なんだけれど、面白かったんです。
ミュージシャンを起用するのが好きだったのかな?
「ジェラシー」でも、アート・ガーファンクルを主演にしてました。
「トラック29」は、シド&ナンシーを演じたばかりのゲイリー・オールドマンが、シドのイメージに近い?感じで主演してたと思います。

未見作品も、また観たくなりました。
女優さんは、奥様のテレサ・ラッセル主演が多いですね。「ジェラシー」は凄かったですよ!

ニコラス・ローグ監督作品(鑑賞済みは○です。)
 サムソンとデリラ(1996)
 ホテル・パラダイス(1996) 
○アリア(1987) 
○トラック29(1987) 
○マリリンとアインシュタイン(1985) 
○赤い影(1983) 
○ジェラシー(1979) 
○地球に落ちてきた男 完全版(1976) 
 美しき冒険旅行(1971)←これ観たい!DVDでてるみたいですよね。 
○パフォーマンス(1968)

ニコラス・ローグは以前「アラビアのロレンス」「華氏451」などの映像監督だったそうです。

.
かりおか
かりおか
女性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索 検索

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事