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オスカー受賞作の「スラムドッグ$ミリオネア」を最終上映週に、映画館で鑑賞することができました。 インドが舞台なことと、ダニー・ボイル監督作ということで、是非観たい!と待ち望んでいた映画です。 期待以上に面白かった!!!ダニー・ボイル監督らしく疾走感があり、インドの過酷な現実を描きながら、へこたれないで生きる逞しさを観ることができました! そして、ジャマール青年の、この一途な初恋に涙してしまいました! ジャマールの「ラティカ!!!」という叫びが、いつまでも心に響いています! 「トレインスポッティング」「28日後...」のダニー・ボイル監督が、インドを舞台に撮り上げたバイタリティに満ちあふれた社会派エンタテインメント大河ラブ・ロマンス。原作はヴィカス・スワラップの『ぼくと1ルピーの神様』。日本でもお馴染みのクイズ番組で史上最高額まであと1問と迫ったスラム育ちの青年が語る過酷にして波瀾万丈の生い立ちが、多彩な要素を巧みに織り込みつつスリリングかつ躍動感いっぱいに描かれてゆく。世界中で数々の映画賞を獲得し、ついにはアカデミー賞で作品賞を含む最多8部門を受賞する快挙を成し遂げた。 インドの国民的人気番組“クイズ$ミリオネア”。この日、ムンバイ出身の青年ジャマールが、次々と難問をクリアし、ついにいまだかつて誰も辿り着けなかった残り1問までやって来た。ところが、1日目の収録が終わりスタジオを後にしようとしたジャマールは、イカサマの容疑で警察に逮捕されてしまう。スラム育ちの孤児でまともな教育を受けたこともないジャマールがクイズを勝ち抜けるわけがないと決めつけ、執拗な尋問と拷問を繰り返す警察。ジャマールは自らの無実を証明するため、これまでに出された問題の答えは、すべてストリートで生きながら学んだと、その過酷な過去を語り始めるのだったが…。 (allcinema ONLINEより) 混沌としたインドでのロケは大変だったはず。それを疾走感溢れる、イキイキとした映画にしたのは、ダニー・ボイル監督の天才的な手腕なんだと思いました。お見事でした! インドの子ども達の現実を描いた映画で、以前「サラーム・ボンベイ」という映画を観ましたが、あまりの悲惨さに呆然とさせられ、嫌な後味を心に残したままになっていました。ストリート・チルドレンになってしまった子ども達に、助けるどころか、更に過酷な現実を見せる大人たち。自分の生活や利益のために、痛めつけられた子ども達を更にいたぶる。胸が張り裂けそうになりました。 この映画も観ていくと、その頃からほとんど好転していない社会情勢のように見えます。この兄弟も、宗教の対立により孤児になってしまって・・・。 無一文で生き延びるために兄弟は知恵を働かせて助け合って生き延びていく。 そんな子ども達に救いの手を差し伸べるどころか、利用し働かせ搾取する大人たちはここにも存在していました。「サラーム・ボンベイ」と変わらないようですが、この兄弟は途方にくれたりはせず、なんとか自分たちで知恵を絞り、危機を回避し、逞しく生き延びていきます。そこに光が見えるストーリーでした。 いろいろ問題はあるけれど、暗く落ち込んでいる暇はない。行動力と賢さで生きていく彼らの様子がとても力強かったです。酷い目にあっても、そこで落ち込みすぎず、生き延びていくパワーが、インドにはあるようにも見えました。 テレビ番組クイズミリオネアで勝ち進めたのも、運だけじゃなく、やはりジャマールがとても賢い子だったからでしょうね。ちょっとしたことにも注意が行き届き、よく記憶している。自分で仕事も持って真面目に働いている。スラム出身だからと、番組に出演時にも司会者に馬鹿にされ、警察官に拷問される理不尽さには腹が立ちましたが、そんな扱いを受けても、ジャマールのへこたれないまっすぐな正直さ、純粋さに感動しました。 そして、そこには、初恋の女の子ラティカへの一途な思いがあって・・・。ラティカに対して、なんてまっすぐな気持ちなんだろう!!!って感動で、涙がいつのまにかこぼれてしまいました。愛する彼女が、どんな状況に陥ったとしても、愛し続ける彼の強さが眩しく感動させられました。若いって素晴らしいーーー。 兄も賢い少年だったけれど、自分の有利になるためには手段を選ばないしたたかさがあって、でも、本当の危機が迫ると、弟思いのところも見え、上昇志向だけれど、優しさが最終的に邪魔をする・・・という人物でした。「スカーフェイス」の主人公のような、気持ちはわかるけれど、どうしてあげられることもできないような、見ててたまらないものがありました。 いろいろ難しく混沌とした世の中だけれど、一途な思いを爽やかに貫いたジャマールのまっすぐさに希望が見えていたようにも思えます。過酷な社会だからって、暗いだけの描き方ではなく、ユーモアもあり、よく出来た(出来すぎのところはあるけれど、それもまたいいんですよねー。)ストーリー展開でした。 ハラハラドキドキもさせられて・・・。 ラストはインド映画のように、みんなで音楽に合わせてダンス!!! ホント、「社会派エンタテインメント大河ラブ・ロマンス」でしたね☆面白かったです。
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