kariokaの「極楽鳥シネマ」

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ヨーロッパ映画

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ルナシー

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チェコの巨匠、ヤン・シュバンクマイエル監督の「ルナシー」を観賞。

ヤン・シュバンクマイエル監督のことを、この映画の記事で最初に知ったのですが、近くで上映がなかったことと、レンタルも近くでは置いてなかったこと、内容が強烈そうで観るのを躊躇していたことで、なかなか観賞できませんでした。

これを観る前に「アリス」や短編集「オテサーネク」昨年原宿で開催された個展などで、その世界を体験。アートアニメと実写を組み合わせた斬新で観たことのないような不思議な世界に魅了されました!

でも、なんとなくまだ躊躇してたのを、MIYAさんに背中を押されて(最近「ルナシー」のレヴューをUPされてました♪)観賞してみました☆

面白かったです!ストーリー性が一番あったような気がします。俳優たちもチェコを代表する名優たちだったので、実写部分もとても面白く観れました。(実写部分が多かったですね!)

ヤン・シュバンクマイエル版「カッコーの巣の上で」かしら?と感じました。

でも、シーンの合間合間に挟まれる肉片や牛タンや目玉のアートアニメは、まさしくシュバンクマイエルが好きなモチーフで、この物語の狂気性を象徴しているように思えました。他の映画でも多用しているので、もう慣れて、なんだか可愛らしくも見える時もあったりして(笑)でも、初めて観るとびっくりするとは思います。

Intro
『アリス』『悦楽共犯者』『オテサーネク』など、数々の問題作を世に送り出し、世界中のクリエイターから熱狂的な支持を集めるチェコの鬼才アーティスト、ヤン・シュヴァンクマイエル待望の新作が堂々完成!本編は、エドガー・アラン・ポーやマルキ・ド・サドから着想を得て、30年間の構想の後に作られた挑発的な“哲学的ホラー”。 
フランスの精神病棟を舞台に繰り広げられる、自由と権力の軋轢、肉体と精神の葛藤、性と暴力の解放、神と自然への冒涜…。それは、非現実な寓話とリアルな恐怖の間を彷徨う。 
真実とは、そして狂気とは−現代に生きる私たちの本質を揺るがす社会的問題作! 

Story
精神病院で母親を亡くし、悪夢にうなされるジャン・ベルロ 
生き埋めにされた母親と同じカタレプシー(硬直症)の症状をもつ侯爵 
神を冒涜し、快楽を追及する礼拝堂での禁断の儀式 
拘束服も電気ショックもない自由な精神病院 
聖女のような微笑を放つ、虚言癖の淫売女、シャルロット
侯爵に導かれるままベルロが目撃した世界とは…。(公式より)

主人公のジャン・ベルロは、大人しそうな純粋で真面目な青年ですが、精神病院で母を亡くしたばかりで、その帰りに宿泊した宿で、自分も拘束服を着せられて、強制的に精神病院に入院させられのではないかという悪夢をみて、大暴れしてしまいます。部屋は滅茶苦茶に。。。

明朝、人々の冷たい視線の中、その地に住む侯爵が、ジャンが壊した部屋の修理費を支払ってくれ、その上、家に招待してくれるのです。親切を受けるジャンですが、どうも様子がおかしい。その夜、侯爵は、神を冒涜する黒ミサの儀式を行っていたのです!驚愕し、祈るジャン。

この侯爵のキャラクターや儀式は、サド侯爵やエドガー・アラン・ポーから着想をうけて、作り上げたようです。侯爵は凄いことを言ってるようですが、その言葉こそがまさに真実だな〜と、私は感じ入ってしまいました。キリストに釘を打ちまくっているし〜!!!でも、その行為にも説得力ある言葉だったと思いました。なるほど、その通りかも・・・。

偽善者でもうそつきでもない・・・と侯爵は言ってましたが、ただ、ちょっと悪ふざけが過ぎるところが・・・。そんなところが、ジャンに信頼されないことに繋がって、悲劇になってしまったのでしょうね。言ってることは、実はとってもある意味まともなことだったんだけれど。。。

ジャンは母親の病いが自分に遺伝しているのではないかと不安に思っていて、なにか哀しいことや耐えられないことがあると、妄想を観てしまう。侯爵の家でも部屋を滅茶苦茶にしたので、侯爵が関係している精神病院に体験入院することにします。

この映画では、精神病院というものは、患者を拘束し、13段階の体罰を加え、徹底的な統率と管理のもとに患者を置いているようでしたが、そこの病院は違ってました。患者の自主性に任せて、好きなことをやらせるという自由な療法をしていたのです。ペンキ投げ放題で体中ペンキだらけの芸術療法、枕を引き裂いて羽をそこら中に撒き散らしたり、頭を柱にぶつけ続けたり。。。病院中が好き勝手で、大騒ぎでした。何故かにわとりがバサバサ病院中を飛びまわっていたり。。。自由にすることで、解放し、精神を安定させてる?と侯爵や病院長。

ひとりの看護婦だけは、侯爵や病院長こそが、狂人だ!と主張し、ジャンに助けを求めるのですが。。。

「哲学的ホラー」「ホラーならではの落胆をお見せしよう!」と、冒頭にヤン監督からの挨拶が入ってましたが、どちらが狂気でどちらがまともなのかの区別が簡単にはつかないということ、実は狂気に陥った人間の方が、大きな視点で見ると、全く正しいことしか言ってなかったり。

興味深い面白い映画でした!ついていけないような世界じゃなかったです。観て良かった♪

細かく美術に凝っているのは、さすがだなーと感心でした。
コールタール塗って鳥の羽を全身につけるとか、凄かったです(@_@)

俳優たちもチェコ映画で、とても有名な人々。でも日本未公開の作品が多いので、あまり知られてないのが残念ですね。チェコ映画は面白そうですよ☆
どこかしらおおらかさも感じられるのがいいなーと思います。

主演のジャン役のパヴェル・リシュカは、舞台でも活躍していて、シェークスピアも演じて高い評価を受けてるんですね!
悩める青年像が、シェイクスピアっぽかったかも?!好きなタイプの俳優さんでした!
他にも日本公開作があったら観てみたい。

最後に、ヤン・シュバンクマイエル自身の言葉を載せておきますね。


Director’s note

「Lunacy」の脚本を書くにあたっては、エドガー・アラン・ポーの2つの小説からアイデアを得ました。本来ポーとは全く関係のない筋書きに、それらのアイデアを盛り込んだのです。重要な登場人物である「侯爵」はサド侯爵の人物像に影響を受けたもので、彼の実際の台詞も何ヶ所かに引用してあります。

一見、19世紀初めのフランスを舞台とした物語に見えますが、私は時代や場所といった枠を外して、小道具や衣装、撮影地まで特に制限を設けずに撮るつもりです。時代遅れなやり方に見えますが、物語を現代人により身近に感じてもらうにはその方が有効だと考えるからです。物語の大半が進行する精神病院は、現代文明を象徴しています。今、世の中には社会組織について相反する2つの姿勢が存在し対立し合っています。
一方はサド侯爵に象徴される完全な自由を主張し、もう一方は抑圧された全体主義を唱えている。社会の文明化にはこういった自由と圧制との戦いが常に存在してきました。しかし侯爵の唱える自由は、完全な自由主義という「理想」の上にのみ成立するものです。すなわち、必要性が認められたうえで与えられる自由は無意味であり、条件付きの自由など手に入れる価値すらない、という考え方です。しかしすべての文明は、たとえ民主主義を主張している国家であっても、実際には抑圧や操作(広告、金、メディア、警察、軍隊、派閥組織、学校、教会、娯楽や文化など)に頼ることで大衆をまとめあげています。この矛盾は永久に解決することができない問題です。すべての革命は自由の名のもとに始まり、新たな抑圧と操作で終わる。真の自由を獲得したければ、個人的に反逆する以外方法はありません。社会の抑圧に対して、生物学的決定論に対して、超自我に対して、人間を霊的に操作する父なる神に対して。さらに突き詰めれば、私たちの命に限りを与えた母なる自然に対しても抗わなければ、得ることはできないのです。

2004年2月 ヤン・シュヴァンクマイエル(公式より)

トゥモロー・ワールド

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「トゥモロー・ワールド」を観賞。

賛否両論と聞いていたので、どうかなーと思ってましたが、私はいい映画だと思いました。ただ、近未来SFと思っていて、「ブレードランナー」や「未来世紀ブラジル」のようなイメージを持っていたのですが、全く違いました。本当に近い未来の話で、どちらかというと雰囲気は、同じイギリスが舞台の「28日後・・・」を観た印象に近いかも。荒廃した都市部に、でもちょっと郊外に行くと田園風景が広がってちょっと呑気な雰囲気もあったりして。

でも、ラストの移民の収容所での戦闘シーンは凄かったです!!!爆発とか銃撃戦とか、全部スタンバイしてからの長回しだったのでしょうね。8分間だそうです。一発撮り、NGは駄目。主役のクライブ・オーウェンの視点で移動し続け、本当に戦場にいるみたいな気持ちになりました。凄いシーンでした。

あと「Vフォーヴェンデッタ」という映画もイギリスが舞台で、イギリスだけがまだ崩壊してない・・・みたいな設定が似てましたが、そうかな〜?!と思ってしまいました。そこが嫌なところだったかも(笑)さすが大英帝国だね・・・と皮肉な気持ちになってしまった。。。でも、そこはアルフォンソ・キュアロン監督なので、逃げてきた外国人の移民をテロリストや犯罪者扱いにするイギリス・・・みたいな描き方も強調されてたのかもしれないです。(原作でもそうなんでしょうけど。。。)


解説: 人類に子どもが生まれなくなってしまった西暦2027年を舞台にしたアクション・エンターテインメント超大作。監督を務めるのは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン。人類存亡の危機を巡る壮絶な攻防戦を主題に、英国作家界の女王P.D.ジェイムズの大ベストセラー小説の世界をリアリスティックに演出する。クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーアら実力派豪華キャストの迫真の演技合戦も見逃せない。(シネマトゥデイ) 
 
あらすじ: 西暦2027年、人類は18年間の長期に渡って子どもが生まれない未曾有の異常事態が続いており、このままでは人類絶滅の危機は免れなかった。そんな中、国家の仕事に就くテオ(クライヴ・オーウェン)が、人類存続に関係する重要な情報を握り始める。人類の未来はおろか自分の将来でさえ興味を示さないテオだったが……。(シネマトゥデイ) 

子供が生まれなくなってしまった世界って、寂しいものなんでしょうね。いつも周囲にうるさい子供たちがい続けてる私なんかは、静かでいいわ!とも一瞬思ったりしたけど(笑)親戚のおばさんが、うちに遊びに来た時に、孫や子供が海外赴任で、老夫婦ふたりで暮らしてる方なんだけど、うるさいうちの子供たちを見て、「子供の声がするっていうのはいいものねー。」とおっしゃってたのを思い出しました。。。
(今、そのおばさまはアルツハイマーになってしまって施設にいらっしゃいます。その言葉を思い出すと切ないです。。。)

クライブ・オーウェンの役柄は、以前は活動家として活躍していた人物で、かなりできる人だったのですが、世界的に流行ったインフルエンザにより、自分の一人息子を亡くし、何もかも嫌になって、やはり活動家の妻であるジュリアン・ムーアと別れ、今では国家側の人間として生活している人物です。

そんな元夫に、活動家のリーダーとなっているジュリアン・ムーアは重要な案件を頼みます。別れていても、いざという時に、やはり信頼していたのは、元夫のテオだったのです。子供の死で深い傷を追ってしまったふたりだったけれど、気持ちは繋がっていたんだなーと、なんだか感動してしまいました。

年老いて廃人のようになってしまった元フォトジャーナリストの妻と、隠遁生活を田舎で送っている友人の老人にマイケル・ケイン。なんだかジョン・レノンみたいな風貌になっていて、マイケル・ケインとは気付かなかったんですけれど、さすがにいい存在感で、映画を面白くしてくれました。ヤクを作って、刑務所に売りさばきながら生活している逞しさ、こういう荒んだ世の中で、まだ自由な心を持って暮らしてる人物でした。主人公が唯一、心を開いていた友人でした。

かかる曲もさすがUKの映画。キング・クリムゾンがかかってましたね。後は、マイケル・ケインの家でかかってたのは、ビートルズのカバー?(洋楽に詳しくなくてすみません。。。)音楽も良かったです。

子供が全くいない世界を描くことによって、逆説的に子供や未来への希望を描いた映画でした。
そして、SF、SFした作りでなく、あえて今現在に近い世界にしたのは、この世界の出来事が、現在の世界の問題点(移民問題、伝染病、環境問題、テロリズム、不妊、戦争。。。)から繋がっているということを示し警告したかったからなんでしょうね。いい映画だったと思います。ラストは泣きました。。。

(ところで、大好きな浅井健一が、SHERBETSの「Natural」というアルバムで「Baby Revolution」という曲を作っているのですが、まさにいいたいことがこの映画と同じだ!と思い出してびっくりしました。ベンジーって凄いな。。。アルフォンソ・キュアロンが一番描きたかったシーンと同じ状況を歌った歌でした!)

青い棘

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ドイツ映画で、ダニエル・ブリュール主演作「青い棘」を観賞。
思っていたのと違ってました^^; この並んでるふたりが同性愛なのかしら〜と思って観たのですが、違うんですね〜。ふたりの間は友情であり、共生であり。。。同じように恋に破れた同士として、復讐と破滅を誓い合い、実践しようとした仲間であり。。。

時代的にも、もうすぐヒトラーの独裁色が強くなるドイツなので、若者たちも退廃的で投げやりで自堕落になっていたのかも。日本も第二次世界大戦前は、若者の自殺や心中が相次ぎ話題になったりしてたのではないかしら?繊細な感性の若者たちが、暗い時代に突入することを本能的に感じていた、その代表的な例だったのかな・・・と思ってしまいました。この話は実話だそうです。

1927年のベルリンを舞台に、思春期の繊細で多感な青年2人が、愛をめぐる思い込みを危険なほどに純化させ破滅へと向かうさまをノスタルジックかつデカダンなタッチで描く青春ドラマ。当時のドイツで“シュテークリッツ校の悲劇”と呼ばれセンセーションを巻き起こした実際の事件を映画化。主演は「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュール。

1927年、ドイツ・ベルリン。試験を間近に控えた寄宿学校の最上級生パウル・クランツとギュンター・シェラー。労働者階級出身で詩を愛する内向的なパウルに対し、上流階級育ちのギュンターは向こう見ずで高慢な自信家。対照的ながら、なぜか気が合う2人。彼らは週末を郊外にあるシェラー家の別荘で過ごすことに。パウルはそこで16歳になるギュンターの妹ヒルデと出会い、たちまち彼女の虜になってしまう。しかし、奔放な彼女にはハンスという恋人がいた。そして、そのハンスはギュンターのかつての恋人でもあったのだ。(allcinema onlineより)

アウグスト・ディール演じる兄ギュンターと、アンナ・マリア・ミューエ演じる妹ヒルデが、とても美しい兄妹だったのに、彼らが夢中になるハンスがあんまり美形じゃなかったのが、なんだか残念でした。。。もっと、美形で、この魅力的な兄妹が夢中になる説得力がある人が演じてたら、もっと良かったのに。。。なんか、惜しかったです。(私が、ハンス役の俳優が、好きじゃなかったからかもしれないけど。)

初ダニエル・ブリュールだったのですが、何故か彼の出演映画は観たいものが多いのに、いまだ観てなかったのかが、なんとなくわかってしまいました。。。個人的に、あんまり好きなタイプの男の子じゃなかったからだった。。。真面目で賢くてナイーブ、だけど自信家というか、青いというか・・・。うーん、苦手。。。ヒルデも、だからあんまり相手にしなかったのかなーなんて。。。

どちらかというと、兄役のアウグスト・ディールの方が、私は好きでした。プライド高く、裏切られてもまるで平気なように振る舞いながらも、とてもエキセントリックになり、心も傷ついていて。。。でも、彼の一瞬の思い詰めた行動が、取り返しのつかないことになるなんて・・・。若さゆえなんでしょうが、だからこそ回避できなかったのかなーと、なんだかもったいないような気持ちになってしまいました。。。

ギュンターとパウルがふたりだけで結成した『自殺クラブ』のルールは、

我々が死ぬ理由は愛のみ。
我々が殺す理由は愛のみ。
ゆえに我々はこの厳粛な誓約書に、愛をもはや感じなくなった瞬間に我々の命を終わらせること、そして我々の愛を奪った者を道連れにすることを誓う・・・。

長い人生、愛はそれだけじゃなかったんじゃないか・・・とも思うんですが。。。

映像はとても美しく、儚く刹那な青春を描くのにぴったりでした。美しいお屋敷、ふたりが屈託なく戯れる田園風景、友人たちが集まった夜通しの退廃的な雰囲気のパーティー、夜の湖、樹の上での語らい・・・。この世に実在していないかのようにぼやけた印象もある淡く美しい彼らでした。

アンナ・マリア・ミューエは、「善き人のためのソナタ」の主役の娘さんだそうですね〜。
そういえば、顔立ちは、お父さんそっくりかも?!
キラキラとして、とても魅力的で、怖さゆえか、自分から男性を翻弄するように行動し、自分を独占させないように、逃げていくヒルデ。なんとなく気持ちはわかるけど、残酷なことしてましたね〜、友人にも、男性たちにも、兄にさえも。そういうお年頃!では済まされないくらい、人を傷つけてしまったということでしょうか。。。

一瞬の絶望が、人生に取り返しがつかない影を落としてしまった・・・その淡い軽率さが惜しい映画でした。。。

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イースタン・プロミス

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デヴィッド・クローネンバーグの新作「イースタン・プロミス」を映画館で鑑賞。

前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続いて、ヴィゴ・モーテンセンが主役だったのですが、かっこよすぎるくらいかっこいいヴィゴでした☆

ロシアン・マフィアについてリサーチし、身体も鍛え上げ、役作りに没頭。ロケ中に本物のマフィアと間違われるほどの迫力だったそうですよ!

ヴィゴファンは必見です!!!

「ロード・オブ・ザ・リング」でのかっこよさよりも、こちらのヴィゴに惹かれるな〜。

「インディアン・ランナー」のヴィゴが好きなんですが、この映画では闇の世界の大人のかっこよさ。
精神的にも肉体的にも強く、弱きものには優しく、狂気もみせ、非の打ち所がない完璧なかっこよさでした。

解説: 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のデヴィッド・クローネンバーグ監督とヴィゴ・モーテンセンが再びタッグを組み、ロンドンに暗躍するロシアン・マフィアを描いた犯罪バイオレンス。出産と引き換えに死亡した少女の日記をきっかけに、非情なマフィアの存在が露呈していく。共演は『キング・コング』のナオミ・ワッツと『ジェヴォーダンの獣』のヴァンサン・カッセル。サウナで繰り広げられる、ヴィゴ・モーテンセンのリアルな格闘シーンは必見。(シネマトゥデイ) 

あらすじ: ロンドンの病院で産婦人科医をしているアンナ(ナオミ・ワッツ)のもとに、ロシア人の少女が運び込まれる。しかし、出産の直後に少女は命を落とし、日記と赤ん坊が残された。そこに記された内容に危険を感じながらも、赤ん坊の家族を見つけ出そうとするアンナ。彼女はあるロシアン・レストランにたどり着き、ロシアン・マフィアに雇われているミステリアスな男ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)に出会う。(シネマトゥデイ) 

クローネンバーグ映画として観ると、以前の難解さ、変さ、グロテスクさはすっかり薄れてしまいましたが、巨匠の洗練を身につけたようで、すっきりとした無駄のないストーリー展開。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」以降は、身近に隣り合わせに存在するであろう闇の世界を描き、異次元の話ではなくなってきているようです。(こうなると「ヴィデオドローム」とか懐かしくなってくるのですけどね。。。)

実際、イギリスにはこういった闇世界が存在していて、「イースタン・プロミス」とは東欧の人身売買契約のことで、映画の中で描かれたロシアン・マフィア「法の泥棒」の世界も実在するそう。

映画の中で亡くなった少女の日記には、いかに酷いことがその組織によって行われたのかが詳細に書いてあり、一見裕福で幸せそうなロシアの大家族の長であるレストランのオーナーの怖ろしい裏の顔がわかり、こういう人たちがすぐ側にいる街の不穏さが、映画全体に緊張感溢れる危うい空気となって漂っていました。

冒頭から、首を横に鋭利な刃物でまっすぐ切り裂くシーン!クローネンバーグらしいなーと思いましたが、そういうシーンは監督によると、全体の6分間くらいだそう。それでも、かなりの暴力性と血なまぐささをこちらに感じさせることが出来るのは、それだけインパクトのある絵になっていたから。さすが、クローネンバーグ!と思いました。

特にインパクトがあったのは、ヴィゴが遺体の処理をするところと、全裸でサウナで格闘をするシーン。
プロの処理の仕方ってこんなにクールで残酷なんだな・・・とびっくりさせられました。
そして何かと話題の全裸格闘シーンは、本当に切り裂き切り裂かれるのが痛そうで、凄い迫力がありました。無防備だった身体ひとつでも、絶対に負けられない執念が見えて、息を呑みます。
よくあのシーン、演じたなーと。この映画の演技でアカデミー主演男優賞にヴィゴはノミネートされてましたね〜。

ラストの展開にもびっくり!!!あー、そうなの!と。。。(ドキーンとしました。鳥肌。。。)
そう思ってなかったから、なおさらでした。
(私がどうしてびっくりしたかは、わかっていただけるんじゃないかしら・・・。)

ロシアの刑務所では、タトゥーがその人の経歴を語っているそうで、ヴィゴの入れていたタトゥーもたくさんありました。それだけつわものってことでしょうね。小さいのを入れるだけでも痛そうなのにね〜。。。
我慢強いです。。。公式ページにその説明があったので載せますね。

『イースタン・プロミス』ではヴィゴ・モーテンセンの体中に43箇所ものタトゥーを入れた。その柄には、花に囲まれた骸骨、タバコをふかす骸骨、トラ、星、聖母マリアと子ども、ナイフを持った女性、ヘビと短刀、サソリ、帆船、車輪の上の裸の天使、イエス、死神、オオバアサガラ、カラス、十字架、パイプを吸う猫、枝付き燭台、ボタン、鉄条網、足首の鎖、そして指輪のような7種類のフィンガー・タトゥー、さらに12箇所にロシアの格言がある。犯罪を犯せば犯すほど、歴史やタトゥーの柄の意味に目を向ける。たとえば足首の鎖はピョートル大帝時代のことを表しており、その頃の囚人たちは、足首を鎖で繋がれていたことを示すものだ。背中の3つの教会のドームは刑務所に3回入ったという意味で、指のサンクト・ペテルブルグの十字架は、その刑務所に入っていたことを表してる。(公式より)


ボスやボスの息子に酷い扱いを受けても、一般の人にツバをかけられても、冷静。馬鹿なことするなーと一歩上の余裕の態度。弱い女性や子供には優しく、でもいざと言う時には無敵。頼りになる。
この強さはどこから。。。スーツ姿もかっこよかったですね、ヴィゴ・モーテンセン☆

相棒でもありヴィゴが彼のボディーガードもしているボスの息子に、ヴァンサン・カッセル!
駄目息子で、感情を抑えられなく、いかれていて、危ない奴なんですが、ヴィゴには友情とも愛情とも思える複雑な感情を抱いていて、情緒不安定。強く怖ろしい父に抑圧され、卑屈でもあるけれど、2代目として強くもありたい・・・そんな複雑な役柄にぴったりでした、ヴァンサン・カッセルは。ヴァンサン・カッセルも大好きなので、ヴィゴとのツーショット、これもかっこ良かった☆

ナオミ・ワッツは、思ったほどストーリーでは活躍しなかったかな?
良心のある助産師を、ちょっとかげりのあるでも親しみやすい美貌で演じてました。
ナオミ・ワッツなら、もっと過激な要求にも答えられたんだろうけど・・・。ちょっともったいない?!
闇の世界と対極にある健全さを担う役柄でした。今の実生活と重なる母性的な役柄でもありました。

ニコライのラスト、闇の中に沈むのか、それとも・・・。強さと孤独とを感じさせる佇まいでした。。。

もっと狂暴で激しい映画なのかと思って観に行ったのですが、意外にもヒューマンなところもあり、観やすかったです。クローネンバーグだともっともっとと思ってしまいがちなんですが^^;
「それでも生きる子供たちへ」を観賞。
オムニバス映画は、昨年も「パリ・ジュテーム」「ユメ十夜」など、好きな作品がありました。
短編小説を読むように観れるオムニバス映画、私は好みみたいです。

この映画は、ユニセフなどの賛同のもと作られた、世界7カ国の子供たちの現状を、著名な映画監督たちが描いたものです。

特に、私が好きなエミール・クストリッツア監督、ジョン・ウー監督、スパイク・リー監督、リドリー・スコット監督も参加しているというのを知って、是非観たい!と思っていた映画でした。

子供たちを取り巻く現実は過酷で厳しいものだったけれど、本当に「それでも生きる子供たち」なのでした。7本、どれも完成度が高く、胸が締め付けられるようなところがあるお話しで、7本観ていくうちに、最後のジョン・ウー監督作品では、涙が。。。けなげだけれど、子供たちはどんな過酷な状況でも、逞しく生きています。でも、観てると、やりきれないところもあり、すべての子供たちが、子供時代くらいは、笑いあって、楽しく平和な気持ちで暮らせるようになってほしいと願わずにはいられない気持ちになりました。。。

“世界中の子供たちの窮状を救うため”というイタリアの女優マリア・グラツィア・クチノッタの呼びかけにユニセフと国連世界食糧計画が賛同し、7ヵ国から7組8人の映画監督が参加、それぞれの国の子供たちの過酷な現実を独自の視点で描き出したオムニバス・ドラマ。(allcinema on lineより)

メディ・カレフ監督の「タンザ」は、大きな銃を手にゲリラ部隊の一員として戦闘にかり出されるルワンダの少年の物語。

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この話は、一番深刻な物語でした。アフリカの少年兵のお話です。つい先頃に観た「ブラッド・ダイヤモンド」も思い出しました。違う部族に、両親や親戚、仲間を惨殺され、村を追い出された子供たちが、復讐のために武装し、兵士となって戦っているのです。小さい子供ですが、戦争なので、自分もいつ命を落とすのかわからないようなギリギリの状況でした。主人公の「タンザ」は、クールに見えますが、やはり子供で、昔宝物を隠した場所をみつけて、宝物を確認したり、違う部族の子供たちが遊んだり学校に通うのを、昔の自分に置き換えてみたり。。。やりきれないお話しでした。
メディ・カレフ監督は、アルジェリア出身の監督です。

エミール・クストリッツァ監督「ブルー・ジプシー」は、窃盗団家族に生まれ、親から盗みを強要される少年を賑やかな音楽に乗せて綴る。

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クストリッツア監督らしいジプシー音楽の馬鹿騒ぎから始まります。結婚式とお葬式の列がぶつかり混乱しているのを笑いながら観ている少年たち。入っていく先は少年院でした。
少年院で理容師としての技術を身につけた少年は、もうすぐ出所ですが、外では、酔っ払って盗みを強要し、彼の頭を酒瓶で殴る父親が待っています。理容師になるという夢は守られるのか。少年は、少年院の方が、看守たちが何か問題が起きると悪い相手から守ってくれ暴力を止めてくれるが、外ではそうもいかないことに気付いていました。
刑務所の中の方が暮らしやすいと考えている若者がたくさん存在するということを、クストリッア監督はこれでいいのかと問題提起しているようでした。でも、そこはクストリッツア。逞しく明るく、賑やかな音楽と踊りとともに描かれていました。この映画も、実際にジプシーの少年たちがキャスティングされたよう。監督の作品「ジプシーのとき」という映画で描かれていたジプシーの少年たちの生き難さも、この映画にも描かれていました。

HIV感染者を両親に持ち、生まれた時からHIVに感染し、“エイズ・ベイビー”と呼ばれいじめられている少女を見つめたスパイク・リー監督作「アメリカのイエスの子ら」。

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スパイク・リー監督は、やはり社会派なので、アメリカの問題点をクローズアップして、半ドキュメンタリーのように描いていました。
湾岸戦争の砂漠の砂作戦で体調を崩しているイラク帰還兵の父、その父にエイズを移された母、ふたりはそのやりきれなさからドラッグ中毒にもなっています。彼らの愛する娘もエイズに胎内感染していますが、愛するあまりそれを伝えずに育ててきました。自分たちがヤク中であるのも隠したまま。周囲は気付き、彼女の可愛さに嫉妬もあったりして、心無い苛めの言葉を彼女に浴びさせます。。。彼女は両親にとても愛されているのですが、家を一歩出た外の世界では、エイズであるということが、彼女を放っておいてはくれないのでした。外の世界で、強くあるためには・・・。
こういう家庭も少なくはないんだろうな・・・と思ってしまいましたが、ラストには生きる希望もみせていたように思いました。

カティア・ルンド監督の「ビルーとジョアン」は、廃品を集めて小銭に換え自活するブラジルの兄妹の物語。

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「シティ・オブ・ゴッド」の共同監督だったカティア・ルンド監督作品。
廃品をより高く売るために、兄妹は遠い場所の廃品回収業者のところに行きます。しかし、遊びながら楽しみながら廃品回収をしているようなのですが、妨害にあったり、壊したものを弁償させられたり、リヤカーがパンクしたり・・・なかなか厳しい道程でした。最初に兄がやっていたゲームセンターのドライブゲームの感覚で兄と妹は、様々な困難を知恵を絞って乗り切っていきます。でも、観てて、なんだかとてもドキドキしてしまいました〜。この兄妹が損をしたり、酷い目にあうんじゃないだろうか・・・って。
日頃自分の子供たちを過保護にしてるので^^; お兄ちゃんの逞しさ、妹の利発さ、何より、けっして諦めず、生活の一部として頑張っているのに感心しました。実際にスラムで生活している子供たちでキャスティングされたそうですよ。

ジョーダン・スコットが父リドリー・スコットと共同で監督した「ジョナサン」は、戦場でのショックで幻覚にうなされるフォトジャーナリストが体験する不思議な出来事を描く。

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この短編は他の短編とは、かなり色が違う作品に仕上がってました。現実的な他の映画と較べて、幻想的で不思議な仕上がりでした。リドリー・スコットと娘のジョーダン・スコットが、監督としての腕をみせたのでしょうか。。。
世界の過酷な子供たちの現状を写真で伝えているフォトグラファーが、自分は写真を撮るだけで、誰も助けて無いんじゃないかと、悩み苦しむ姿から始まります。ある日、自分の子供時代の友人が、子供のままで、滞在していた山荘の裏の森に何故か現れます。彼らを追いかけていくうちに、自分も子供に。。。そして彼らは。。。自分の子供の頃がこのように過酷だったのか、それとも子供として過酷な状況に身をおいてみるための幻想だったのか。。。この辺が曖昧に描かれてました。でも、伝えていく仕事の尊さや意味が、そこで彼には、また理解できたのではないでしょうか・・・。

イタリアのステファノ・ヴィネルッソ監督作「チロ」は、大窃盗団の最下層でたくましくも懸命に生きる少年の物語。

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チロが影絵遊びをしている冒頭、子供時代、こういうふうに意味もなく影絵で遊びながら歩いていたなーと思い出しました。
家の収入のために、したくもない窃盗をしなければならないチロ。割り切っているのか、大胆な手口、戦利品を換金するときの不敵な交渉。。。でも、彼はまだ子供で、ラストにみせた寂しげな微笑みが、たまらなくニヒルで哀しかったです。チロ役の子がまたかっこいい!!!実際、貧困家庭で育ったストリートの子供たちがキャスティングされたそう。監督自身も子供時代は、彼らのように恵まれなかったと語っています。
移動遊園地って、楽しいけど儚げで寂しくて美しいですね。まだまだ彼らは遊園地で遊びたい年頃なのでした。

そして最後を締めくくるジョン・ウー監督の「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」は、裕福だけど愛のない家庭に暮らす少女と、貧しい老人に拾われた孤児の少女が、一体のフランス人形を介して不思議な運命に導かれていく感動作。

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ここまで観てきて、この話を観たら、なんだか涙が止まらなくなってしまいました。。。
お金持ちだけれど、父は出て行き、母は沈み込み、たくさんの人形しか遊び相手がいない少女ソンソンと、道に捨てられて廃品回収のおじいさんに育てられた、まだ貧乏で学校にも行けない脚の悪い少女シャオマオ。ソンソンの寂しさとシャオマオのけなげさに、涙でした。。。
特にシャオマオには。。。こんなに過酷で最低の生活の中でも、明るく優しく生きているシャオマオ。
拾ってくれたおじいさんの愛情深さもあるのでしょうが、彼女自身の人としての良質な部分が、見習わなくちゃいけないなーと、こちらが恥ずかしくなるほどの素晴らしさでした。こういう子には幸せになってほしい!って思わされました・・・。
ジョン・ウー監督も「子供たちに教わることが多かった。」と語ってます。
ふたりは子役ですが、どちらも役柄と似た境遇で育った子供たちだったそうです。


広くいろんな人に観てもらいたい。どんな状況でも逞しくけなげに生きる子供たちの生命力も感じました。素晴らしい映画でしたよ!でも、やはりこういう状況で子供たちが暮らしていかなければならないという切なさもあるんだけど。。。
「人生って大変、ハー。」なんて大人が言ってる場合じゃないですね!この子供たちを見習わなくちゃ。恥ずかしいですね!本当にこの子供たちに教わるところの多い映画でした。

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