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「華麗なる恋の舞台で」を観ました。イギリスの作家、サマセット・モームの「劇場」が原作だそう。 これも、とても観たかった映画。一番の理由はジェレミー・アイアンズが出てるからですが^_^; でも、バックステージものって大好きなので、舞台女優のお話だし、観てみましたよ! 思わず拍手喝采を贈りたくなる、 爽快なクライマックス! 1938年ロンドン。満たされながらも変化のない生活にうんざりしていた人気女優ジュリアは、親子ほども年の違う米国人青年トムと出逢い、恋に落ちる。だが、それもつかの間、トムは若い女優と恋仲になり、ジュリアは傷心。それでもジュリアは、その女優を彼女の舞台に抜擢してほしいというトムの勝手な願いを聞きいれ、余裕の素振りを見せるのだった。現実を受け入れ、すべてを譲ってしまうかに見えたジュリアだったが、傷ついただけでは終わらないのが、大人の恋。彼女の人生の第2幕は、まるで華麗な舞台のように、ドラマティックな結末を用意して、今、幕をあけようとしていた― 軽やかで大胆、そしてちょっと意地悪な大人の恋の駆け引き― 女として、女優として、自らの転換期をしなやかに受け入れ乗り越えていくジュリアの姿と、彼女が仕掛けた痛快なクライマックスに、誰もが拍手喝采を贈りたくなるだろう。 ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞アネット・ベニングと豪華スタッフ陣が創り出す、 サマセット・モーム「劇場」の世界 女優という才能に恵まれておりカリスマ的存在感を持ちながら、誰もが持つ、葛藤や悩み、自尊心との闘いをチャーミングに表現した、アネット・ベニング。本作でゴールデングローブ賞主演女優賞受賞、アカデミー主演女優賞ノミネート他、世界中の映画祭で賞賛を浴びた。(公式より) 監督は「太陽の雫」のハンガリー人のイシュトヴァン・サボー監督。「太陽の雫」の重厚さと較べると、軽いコメディタッチの映画ですが、でも、とっても面白かったです!(「太陽の雫」はレイフ・ファインズがハンガリのユダヤ人一家を三代に渡って演じる第一次世界大戦から100年あまりに渡る壮大な映画で、重厚で苦しくなるような、でも素晴らしい映画でした。) アネット・ベニングが上手い!容姿はニコール・キッドマンをちょっと老けさせたような感じで、とっても美しいんですが、愛嬌があるんですよね。わがままな大女優の役なんだけれど、彼女が演じると、とっても無邪気でキュート。観てるうちに、どんどんジュリアを好きになってしまうんです!男性だけでなく、女性のスポンサーもジュリアを愛してるし、お世話をする女性もいろいろ言いながらもジュリアが大好き!故郷のお母さんもとても優しくて、とっても可愛がりながら育てたんだろうなーと少しの登場でも思わせてくれます。人気女優って、人に好かれるというのが、やはり大きな条件ですよね〜。ちらっと観たテレビで今人気の女形の男の子が「みんなに好かれたい。無理かもしれないけど、好かれたい。」って言ってたんですが、スターになる人は、みんなに好かれるのが絶対条件なんだろうなーと思ってしまいました。 ジュリアは恵まれていて、英国一の美男子のご主人(もちろんジェレミー!)、素直で好青年の可愛い息子もいて、女優としても名声がある。でも、何か、最近は同じような毎日に疲れて・・・。息子くらい歳の離れたファンのアメリカ人青年と恋をするんです。あんまりかっこいい子じゃなかったけど・・・。(私が好みじゃなかっただけかも?)息子が「彼には母さんはもったいない。」って言ってましたが、そう思いました〜。でも、彼女は無邪気にはしゃいで、若い彼に恋するみたいにみえる。恋に溺れてるようで、でも実は単純な彼を軽蔑したり、その恋する気持ちを舞台の演技に利用しているところもある。 彼女を育てた演出家が、何年か前に亡くなったのですが、亡霊のように彼女にお説教に出てきます。(ここ、面白いですね。) 「舞台の上だけが真実、劇場の外がまぼろしだ!」と言う。その言葉が彼女の身に染みすぎていて、どれが本当の感情かわからなくなっていたのが、面白かったです。観ている方もわからなくなってしまうんです。ただ、上の写真の息子と抱き合うシーン、長年の友人との抱擁、ご主人との同志としての喜びの抱擁は、とってもいいシーンで、彼女の心からの喜びのシーンだったんじゃないでしょうか。(私は特に、息子とのシーンが泣けちゃいました。この子、とっても繊細でシャイな表情でいいんですよね〜。) 新進女優に男性も主役も奪われて、へこんだかに見えた彼女、そのままでは終わらない! ラストは痛快でしたねー。さすが、大女優でした。したたかだー。このくらいじゃなきゃねー。 アネット・ベニングも楽しそうでした。少し前に観たオゾン監督の「エンジェル」の主人公とは違って、とっても強い女性ですね。全部舞台に生かせて。でも、喧騒の後、「馬鹿馬鹿しい」とひとりになりたかった彼女が、少し孤独にも見えました。 ジュリアを本番です!と呼びにきた男の子、アメリカ人の子よりハンサムだなーと思ってたら、彼はジェレミー・アイアンズの次男だそうですね。さすが、ジェレミーの息子、一瞬の登場でも美男ぶりが光ってました!(一瞬でもチェックしちゃう私もどうなの〜^_^; ) 俳優もみんな上手くて、面白かったです。ジェレミーは、歳なのか、最近はこういったコメディが多いですねー。さすがに破滅型を演じるのは疲れたのかな?でも、なかなかの食わせ物で、面白かったです☆ 「太陽の雫」の監督らしく、ラスト、劇場の外の客に、これから社会が戦争一色になるかのような台詞を言わせてるのが、印象に残りました。1930年代のロンドンは、まだ幸せな時代だったのかも。劇場の華やかさ、人々の優雅さも楽しめる映画です!
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