kariokaの「極楽鳥シネマ」

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迷子の警察音楽隊

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昨年の東京国際映画祭でさくらグランプリを受賞したイスラエル映画「迷子の警察音楽隊」を観賞。

舞台挨拶つきの「シルク」の特別上映の前に、東京国際映画祭の授賞式があって、この映画の受賞の瞬間を観ていたのでした。しかし、映画の題名と受賞したことは覚えていたのですが、監督と主演のサッソン・ガーベイが壇上にいたのには、そのときは気付いてませんでした^_^;

映画を観ていたら、「団長〜!!!」となっていたと思うんですけど(笑)

エジプトの音楽隊が、イスラエルに演奏に来たというところに、意味がある映画だったんですね!

解説: 隣国同士でありながら、長い間敵対してきたイスラエルとエジプトの市民が音楽を通じて交流を深める夢のような一夜の物語。1990年代のイスラエルを舞台に、ユダヤの地に迷い込んだエジプト人と、現地のユダヤ人のほのぼのとしたやりとりをじっくりと見せる。誇り高き団長を演じるのは、イスラエル映画界を代表する名優サッソン・ガーベイ。民族や言葉が違っても、心を通わせることができるというメッセージが胸を打つ。(シネマトゥデイ) 

あらすじ: 文化交流のため、イスラエルにやって来たエジプトのアレキサンドリア警察音楽隊のメンバー8人。しかし、空港には迎えもなく、団長(サッソン・ガーベイ)は自力で目的地を目指すが、なぜか別の街に到着してしまう。途方に暮れる彼らを、カフェの店主ディナ(ロニ・エルカベッツ)がホームステイさせてくれることになり……。(シネマトゥデイ)

アキ・カウリスマキの「レニングラード・カウボーイ」を思い出させるような感じかな?と観始めましたが、あそこまで団員たちは個性が強くなくて、真面目な警察官であり音楽団員でもあるおじ様たちでした。その生真面目さがしょうもないような空気を作っていて、なんだか哀愁さえも感じさせて。もうちょっと愛想よくてもいんじゃないかと思ったけれど。特に奥さんの誕生日なのに家に泊めてくれた人のうちでは、何か気を利かせて楽しい演奏でもすればいいのに〜と、少しイラっとしました(笑)そういう気の利かないところも、この映画の味といえば味なのかな〜???暗めの「サマータイム」の合唱は、おじさんたちは意気投合でしたが、女性ふたりはむかついてましたね(笑)

泊まるところもない迷子の音楽隊員たちを、「泊まってもらえるのは光栄なのよ♪」という相手に負担にならない素敵な言い方で誘い、家に泊める手配を親切にもしてくれるカフェのマダムが、とーってもかっこよかったです!

彼女は、姿かたちも色っぽく、声もハスキー、行動も大胆で(スイカの切り方が凄い!イスラエルの人がああなのか、彼女だからなのか。。。)いかにも姐御という雰囲気の人なんだけれど、なんだか人恋しい寂しさも感じさせて。。。団長のことが気に入ったようで、夜のデートに街に出かけたりもするんですが、団長は堅物で、最初なかなかかみ合わない。でも、音楽の話、家族の話、エジプト映画やオマー・シャリフが好きだった話などを話していくうちに、だんだんお互いにうちとけていく様子は、微笑ましいものでした。

音楽隊の中に、女の子をみかけると声をかけずにはいられない若いプレイボーイの団員がひとりだけいるのですが、真面目な団長は、その行動がお気に召さない。「国に帰ったら首だ!!!」と怒るのですが、チェット・ベイカーが好きという共通点があることに気付き、なんとなく和解するのが良かった。

彼らの音楽を愛する気持ちには変わりがなくて。ラストの演奏では、彼のバイオリンと団長の歌から始まっていて、なんだかんだ言っても、彼が音楽隊にかかせない人物なんだなーとわかりました。彼も、軽薄だけれど、なかなかいいところのある人物だった。イスラエルのおくての若者に、デートの仕方を教えてあげるところもとっても微笑ましいシーンでしたよ。

淡々としていて、これっていうほどドラマティックなことはない映画ですが、日常生活ってそんな感じだったりもしますよね。ちょっとした出来ごとで嬉しくなったり、情けなくなったり、寂しくなったり。

敵対していたイスラエルの人とエジプトの人が、おそるおそるだけれど、親切にしてもらって、対話をして、気持ちを開いていく様子が、とてもいい感じでした☆

カンヌ映画祭でもひとめぼれ賞を受賞。好感のもてるいい映画でしたよ♪

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キャンディ

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オーストラリア映画「キャンディ」を鑑賞。ヒース・レジャー主演映画で、以前から観たかった映画だったので、DVD鑑賞しました。

うーん、ヒースはどうしてこの役を演じたかったのかな。。。オーストラリアでは有名なベストセラー小説で、作家の半自伝的な内容みたいですが。難しい役柄ですよね。

愛だけで生きていけると思ったカップル。。。でも、愛だけじゃ駄目なんですよね。。。

世界がふたりだけのためにあるというのは幻想に過ぎなかったということでしょうか。

互いに愛し合いながらもドラッグに溺れて転落していく男女が辿る真実の愛への長い道のりを、赤裸々かつ繊細に描いたドラマ。主演は「ブロークバック・マウンテン」のヒース・レジャーとオーストラリア期待の新星アビー・コーニッシュ。原作は詩人でもあるルーク・デイヴィスの同名小説。監督は舞台演出家として世界的な実績を持つニール・アームフィールド。
 
詩人志望の青年ダンは、画家を夢見る美女キャンディと出会い恋に落ちる。ダンがヘロイン常用者だったことから、ほどなくキャンディもドラッグの世界にハマっていく。やがてキャンディは、ドラッグを手に入れるため街頭に立ち身体を売り始める。そんな彼女の決意を、ダンは黙って受け入れることしかできない。ドラッグとセックスの刹那的な生活を送りながらも、確かな愛を疑わない2人だったが…。(allcinema onlineより)

「天国」「地上」「地獄」と三部構成になっています。

「天国」は、愛とドラッグに溺れる美しいふたりの世界が中心。元々ジャンキーだったダンを好きになったキャンディは、ダンの溺れる世界を知りたくなってしまった。一緒にドラッグをするんですが、あまりにも考えなさすぎなんだけど、もう考えるまでもなかった情熱があったのでしょうか。ドラッグ使用によって、世間というものから解き放たれ、完全なる二人だけの甘美の世界に行ってしまったのでしょうか。
それでも、あまりにも美しいキャンディ。その世界は、でも永遠に続けることは、不可能だったんですねー。ドラッグもふたりの生活費も、お金がなければ、働かなければ、手に入らない。ドラッグで飛んでしまって、まともに働くということができないふたりは、甘美さが欲しくて、周りのものを売ったり、お金をたかったり、盗んだり。。。とうとう、キャンディは自分を売ることになります。そんなにしても彼との甘い関係を続けたかったのか。。。ダンも駄目とは言いません。ただただ、そういう流れに身をまかせるだけ。。。

ふたりは、ダンが詩人志望、キャンディが絵描きという背景があったみたいですが、そこのところは、そんなに触れてなかったような。。。キャンディがふたりのことを絵に描いてましたが、それも一枚だけだったので、もっとそこのところを描いてあってもよかったかなーと思いましたが、そんな余裕もないほど、ドラッグに溺れちゃったということでしょうか。

こんなふたりなのに、「結婚しよう」とは。。。完全に頭が麻痺しちゃってるとしか。。。あえてわざと麻痺させてるところもあったんでしょうね。幸せの絶頂にあったふたり。

でも、愛とドラッグだけでは暮らしていけないのが常識で、その常識を破りたいくらいの気持ちがあったのかもしれないけど、破綻していくのは免れないのでした。。。美しいふたりだけど、それだけでは、この地上では生きていけなかったんですねー。身体も生活もボロボロになるのは、わかりきっていたのに、わかるって思いたくなかったのでしょうか。。。

家賃も滞納、キャンディだけが嫌な事をして働くのに次第にうんざり。キャンディが選んだことだったのに、絵も描けないくらい消耗してしまうことも、想像できないほど溺れてしまってたのか。。。
キャンディ自身も、両親との心の距離がかなりある人だったようなので、孤独を何も考えずに埋めてしまいたかったのかもしれない。自分をまるごと受け止めて、何も批判せずに愛してくれるだけのダンといるのが、心地よかったのでしょうが。。。でも、天国を求め続けて、現実がわからなくなるほどだったとは。

そんなふたりにも現実に引き戻されることが起こります。キャンディの妊娠。喜ぶふたり。自分たちだけの家族ができると思ったのでしょうか。ドラッグでボロボロなのに、親になれる!って思えたのが、不思議でしたが、抜けることができるチャンスでもありました。二人以外への責任も生まれるのだから。。。「地上」に意識を戻すふたり。しかし、「やめられるときはやめたくなくて、やめられなくなったときにやめたくなる」という冒頭の教授(オスカー俳優のジェフリー・ラッシュが好演。)の言葉通り、ドラッグから抜けるのは大変なことだった。。。

キャンディを抱きしめるダン役のヒースは、とても大きくて立派な身体の美しい青年だったんだなーとあらためて思わされました。あくまでも怒鳴ったりせず、キャンディの要求には答えてあげたい、でもその能力がない。(甲斐性が無いってことなんでしょうが。。。)「ろくでなし」のダンを優しく演じてました。薪ひとつまともに割れないのには、ヒースなら出来るんだろうけど・・・って思っちゃいましたが(笑)

キャンディ役のアビー・コーニッシュは本当に輝くばかりの美しさ、可愛らしさで、ただ見つめて暮らしていけたら。。。って思ってしまうほどの躍動感にも溢れた可愛い人でした。ダンとのそういう生活を選択したのは、彼女自身の内面にも問題があったようなんですが、そこのところも丁寧に描かれてたと思います。でも、リスクが大きすぎでした。

愛だけじゃ社会では生きていけない。。。そこにドラッグ、売春、犯罪も加わったのが、また痛かったですが、納得してどん底まで地獄まで共に。。。っていう気持ちもなかった、ただただ甘美さを追っただけで。。。あくまでも美しい映像も、最後は虚しくなってしまいました。ダンに、完全にキャンディを壊して道連れにはしたくないという気持ちが残ってたのが、救いになったのか、どうか。。。

ヒースはかなりのロマンティストだったのかなー。。。好きな女性とふたりだけの世界に憧れもあったのでしょうか。恋愛しても、周囲の雑音や干渉が多かったんでしょうね。そこを思うと、ラストの一人たたずむヒースは哀しいです。。。

ただフランス映画の「ベティー・ブルー」と較べる宣伝がありましたが、かなり違うと思いました。「ベティー・ブルー」では、彼女のために懸命に働いていたし、ドラッグもなし、売春もなし、ただただ一途に生活していこうとの思いがあったので、私は「ベティー・ブルー」とは較べられないと思います。どちらかというとゲイリー・オールドマンの「シド&ナンシー」をちょっと思い出しました。ちょっと違うかな?!

愛の世界は理解できたけど、ドラッグや売春が入ってくるのは、嫌だったというのが本音でした。。。
そこまで考えられないくらいの甘い世界だったのかもしれないけどね。。。

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「恋愛睡眠のすすめ」を観て、ガエル好きになった娘。他におすすめは?ということでしたが・・・
 私は「天国の口、終わりの楽園」で顔(笑)が好きになってから、ブログ始める前に、ガエルの映画はほとんど観てました。。。あらためて、出演作を観てみると・・・。10作品、観てました!

アモーレス・ペロス Amores perros (1999) 
クイーン・オブ・ソード Queen of Swords (2000) TV →未見
ブエノスアイレスの夜 Vidas privadas (2001) 
ウェルカム!ヘヴン Sin noticias de Dios (2001) →途中までで放置。HDDに入ったまま。
天国の口、終りの楽園。 Y tu mama tambien (2001) 
幸せになる彼氏の選び方 〜負け犬な私の恋愛日記〜 I'm with Lucy (2002)→観なくていいかな? 
チェ・ゲバラ&カストロ FIDEL (2002) <TVM> →未見。カストロ中心?
アマロ神父の罪 El crimen del Padre Amaro (2002) 
dot the i ドット・ジ・アイ DOT THE I (2003) 
モーターサイクル・ダイアリーズ Diarios de motocicleta (2003) 
トラベリング・ウィズ・ゲバラ In viaggio con Che Guevara (2004) →凄ーく観たくなった!!!
バッド・エデュケーション La Mala educacion (2004) 
キング 罪の王 The King (2005) 
恋愛睡眠のすすめ La Science Des Reves (2005) 
バベル BABEL (2006)

あらー、ガエルの映画は女子高生には見せられない映画ばっかりですね〜(笑)
なんでこんな過激な内容の作品ばっかりなの〜!!!でも、そこがガエルのいいところでもあるんですが。

そんな中唯一?おすすめできるのが「モーターサイクル・ダイアリーズ」かなー。

若きチェ・ゲバラの南米横断旅行記を元に忠実に実際に旅をしながら作られた映画。
製作はロバート・レッドフォードで、監督はウォルター・サレス。
娘は後で観るということでBSの放送を録画しましたが、私は再び放送時に観てしまいました。

なんだか、最初に観た時よりも感動が大きかったです!!!

切なくて号泣とか、泣いてしまうような映画じゃないんですが、とってもいいんですよね〜。ロードムービーとしても、青春映画としても。

チェ・ゲバラ好きの人には、あっさり描かれすぎてて不評なのかもしれないんですが、分断されて貧困にあえぐ南米の現実に目を向けて、これから革命家として目覚めていく彼が、とっても爽やかでいいと思いました。ゲバラ自身が、純粋なところを持ち続けた人物だと思うので、その片鱗をこの映画に観ることもできて、とっても面白かったです。

チェ・ゲバラは、この映画を観る以前に、NHKでドキュメンタリーで紹介されていたのを観たことがあります。人を惹き付ける魅力溢れる人物ですよね。自分にも厳しいのだけれど、他人にも厳しい。そこが反感も買ったようですが、常に人民のことを考え、権力に溺れることなく、積極的に自分から労働したり、自ら動いて活動してきた人。理想主義とも言われましたが、革命家が理想持ってなくてどうする!と言いたいです。容姿もいいので、ファッションとして、ゲバラの顔入りTシャツを着てる人もいるみたいですが、ゲバラの理想や人柄を支持して着ているんだと思いたいですね〜。

ガエルは、喘息もちの富裕階級のどこかまだ頼りなげな医学生の卵エルネストとして登場。好きな女の子もいるのですが、南米大陸横断の旅を選択。8歳上の親友で生化学者のアルベルトと、ボロボロのバイクに二人乗りで旅をします。モーターサイクル・・・のわりには、すぐバイク壊れてしまって(笑)徒歩の旅に。でも、その徒歩の旅のおかげで、貧困にあえぐ南米のインディオや共産主義者の夫婦と出会えて、話をすることができました。最終目的地のペルーにあるハンセン病の施設でボランティア活動をするのですが、ボランティアのシスターたちでさえ、感染しない病気なのに手袋を嵌めて作業している状態。ゲバラたちは、あえて手袋をせず握手し、隔離されているような患者たちと明るく交流、人気者になります。エルネストの親しみやすい人柄を表すのに、ガエルの笑顔はぴったりでした☆

交流する現地の人々は、本当にそこに住んでいる人達みたい。ゲバラが南米を縦断してから何年たっても、いまだ解決されない南米の社会状況があるようでした。

ラストに80歳を越えた、本物のアルベルト・グラナードの顔がUPになりますが、この映画の撮影に同行して、当時の様子を再現するのに助言していたそうです。ちょっと調子がよくて口八丁手八丁の、でもゲバラの純粋な心を理解して尊重していたアルベルト・・・旅の途中でも、そういったお茶目な様子が見えたみたい。その様子を収録したドキュメンタリー『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』(2004)があるそうです。観たい!!!レンタルあるかしら?誰か御覧になりましたか?DVD購入しないと観れないのかしら?8000円くらいしちゃいそうですね〜。。。ガエル自身も自分の生い立ち(父母が演劇人で共産主義の思想があった。)を語りながら、ゲバラについて、南米について、語っている映像もあるみたいです。ガエルって、南米の人間だという意識が高く、イギリスに留学していた富裕層の子供ですが、政治的発言も多いので、ゲバラと重なるところが自分でも多かったのではないでしょうか?そんなところも大好きなんですが(^^)

アルベルト・グラナード役のロドリゴ・デ・ラ・セルナは、チェ・ゲバラの本当のはとこだそうですよ!

この映画は、ゲバラや南米に縁の深い人たちによって 、愛情を持って大切に作られた映画なんだなーと思いました。レッドフォード製作だからか、風景も綺麗な映像です。一緒に旅して、目覚めていくような気持ちになれますよ♪

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%90%E3%83%A9
チェ・ゲバラについて、上記のアドレスで参照してみてくださいね!

追記:トラベリング・ウィズ・ゲバラ見れました!感想記事はこちら。

スラム砦の伝説

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セルゲイ・パラジャーノフ監督作品をもう一点レンタルしていました。「スラム砦の伝説」という「アシク・ケリブ」の前に撮られた映画です。投獄されていたパラジャーノフの復帰作品でした。1984年に撮影。その前の「ざくろの色」が1968年に撮影されたので、その間に投獄されたりして、なんと16年も映画を撮ることができなかったのです。そして、「アシク・ケリブ」を撮ったのですが、長年の獄中生活で身体を壊して、「アシク・ケリブ」が遺作となってしまい、長編は4本のみとなってしまったのでした。たくさんの脚本とたくさんの絵画を残して、パラジャーノフはこの世を去りました。まだまだ撮りたい題材がたくさんあったのに。


セルゲイ・パラジャーノフが中世クルジアの伝説を元に一組の恋人達の数奇な運命を描いたファンタジー。国防のために砦が作られ、女予言者の進言で生贄が出されることに。しかし、犠牲となったのは、かつて女預言者を捨てた恋人の息子だった。(DVD説明より)

「アシク・ケリブ」は民族色豊かで、ユーモアさえ漂う民話のようなお話でしたが、この「スラム砦の伝説」は、人柱伝説が元になっているて、荒れた土地での寂しげなお話となっています。登場人物の不安や辛さも場面転換後に映像化されていたり、ちょっと抽象的な場面もあり、「アシク・ケリブ」よりは難解なところもあったりします。私は、こちらの映画の方が好きでした。

ただ、人物を遠めに撮影しているので、誰が誰だかよくわからないところが多々ありました。「アシク・ケリブ」はスキンヘッドに濃いメイクで、とてもわかりやすい主人公だったんですが、この映画の主人公は、わかりにくかったかも。途中、置いていかれた恋人と、結婚した女性の区別がつかなくて、混乱しました^_^; 年をとった女預言者の後ろに、昔の若かった頃の彼女が現れて消えたのは、この人になったんだなーとわかって面白かったですが。

紙芝居か人形劇のように、場面が細かく変わるごとにタイトルがついていたり、左右対称の絵画的映像が多かったり、そこは「アシク・ケリブ」と同じようで、パラジャーノフの特徴なのかな?と思いました。

奴隷が酷い目にあって、領主を殺して逃げて、宗教も言語も変えて生き延びる・・・しかし、それを後悔して、故郷に戻るというようなところは、民族国家の集まりのようなコーカサス地方ならではのお話で、民族色が強かったです。

人柱伝説なので、様々な人々の無念の思いや、儚さなども見えて、味わい深い映画になっていると思いました。極彩色ではないけれど、かえって寂しげな色彩が、この映画にふさわしかったです。

この映画も気に入ったので、評判の「ざくろの色」を購入してみました!更にもっと哲学的で抽象的、現代美術のような装置や小道具のようで、楽しみです!来年、観賞して記事をUPできれば・・・と考えています。

アシク・ケリブ

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ずっと観たかった旧ソ連の映画作家、セルゲイ・パラジャーノフ監督の映画をやっと鑑賞しました!
以前パラジャーノフ映画祭が話題になっていた時に行っておけば良かったです。レンタル探してもどこにもなく、新宿にやっとありました!でも、お目当ての「ざくろの色」が貸し出し中・・・。どこかでリクエストするか購入することにして、まずは置いてあった「アシク・ケリブ」を借りてきましたよ♪

ロシアの詩人ミハイル・レールモントフのおとぎ話をもとに、パラジャーノフ監督が描いた恋物語。貧しいながらも心やさしい吟遊詩人のアシク・ケリブ。彼は、富豪の娘マグリに結婚を申し込むが、彼女の父親に一蹴されてしまう。彼は1000の夜と1000の昼の後に帰ると彼女に約束し、様々な困難が待ち受ける旅へと出掛けるのだが……。(allcinema ONLINE)

パラジャーノフは、グルジア生まれのアルメニア人。この映画はアゼルバイジャン語のセリフに、グルジア語の音声が付いています。イスラム色が強く、音楽、衣装、美術、小物・・・とっても民族色豊か!
民族音楽がずっと鳴りっぱなし。細野晴臣監修の「地球の声」という民族音楽の8枚組みを持ってますが(もう廃盤らしいです。)それをずっと聴きながら、民族雑貨店にいるみたいでしたよ。横浜中華街に私が大好きなチャイハネというお店がありますが、あの店内みたいなカラフルな色彩でした!

お話は民話だし、複雑な話でもないんですが、とにかくあんまり観たことない色彩感覚の映画でした。
なんか辻褄合わないような話だったりもするんですが、民話なので・・・。ちょっと無声映画みたいな紙芝居的な要素もあり、スローテンポなんですが、面白かったです。ドラマはそんなにないんですが、師匠の吟遊詩人が亡くなって、お墓に埋葬するところは印象的でした。埋葬の儀式も土地ならではの雰囲気でした。

上の画像のスキンヘッドで眉が繋がっている人が、主役のアシク・ケリブです。吟遊詩人だそうで、恋人を置いて、身をたてるためにいろんな国を旅して回るのですが、ちょっと不思議な世界でもありました。目の見えない人の国、耳の聴こえない人の国、絶対的な王様の君臨する国、戦好きの国・・・いろんな国でアシク・ケリブは歌います。

王様の国では、ハーレムの女性たちがマシンガンを持って歓迎。王様に歌を強要されたアシク・ケリブはそれを拒否して、捕まってしまったりして。パラジャーノフ自身が旧ソ連で、自由すぎる映画を作ったことで目をつけられて、牢獄に入れられたことも、ここに投影されてるみたいでした。

「火の馬」で、世界の映画祭で絶賛されたパラジャーノフでしたが、次の「ざくろの色」を撮り終わったあたりから、社会主義的リアリズムに反するということで、同性愛的物品を不法に販売した?というわけのわからない罪で、5年もの刑を言い渡されて投獄されました。それに抗議したのが、名だたる映画監督たち。フェリーニ、ロッセリーニ、ヴィスコンティ、トリュフォー、ゴダールといったヨーロッパ中の映画人が抗議運動を立ち上げ、フランスの作家ルイ・アラゴンのブレジネフ書記長への直談判により、刑期1年を残した1977年12月、パラジャーノフはようやく釈放されたそうです。
その後も、短期間ながら2回投獄され、「ざくろの色」から、次作「スラム砦の伝説」まで、なんと16年もかかってしまいました!

1980年代後半、当時のペレストロイカの進行によって、自由な環境で製作された「アシク・ケリブ」は、海外の映画祭で大絶賛を受けましたが、獄中の過酷な生活から肺病になり、この作品が遺作となったそうです・・・。現在観賞できるのは、これら長編映画4本のみです。

「アシク・ケリブ」のラストに平和や魂の象徴の鳩が撮影カメラにとまり、この映画の2年前に亡くなった同じ旧ソ連の映画監督アンドレイ・タルコフスキーに捧ぐという文字が浮かんで終わります。

そんなに過激な内容でもないと思うのですが、この自由な表現、極彩色の美しい映像は、社会主義下では、警戒されてしまったのですね〜。。。民族色が強いのも規制された理由なんでしょうね〜。

ストーリー性があって、もっと観やすいという「ざくろの色」を今度は観たいです!

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