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イーストウッド監督作品は、「ミスティック・リバー」や「ミリオンダラー・ベイビー」は、どちらかというと苦手な映画でした。。。しかし、敵国だった日本側からも第2次世界大戦を描いた「硫黄島からの手紙」と、アメリカ側から描いた「父親たちの星条旗」で、まだ生きられた同じような若者たちの命が、両国ともたくさん犠牲になったということを公平にリアルに描いていて、イーストウッド監督を尊敬しました。もっとイーストウッド作品を観てみたいと思うようになりました。 そして、今年の新作は、なんとネルソン・マンデラを描いたとのこと。 ここのところ、イーストウッド作品に感動し続けていたので、映画館で鑑賞しました。 「チェンジリング」「グラン・トリノ」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカで開催されたラグビーワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。アパルトヘイト撤廃後も人種間対立が残る中、国民が一つにまとまる大きな転機となった自国開催のラグビーW杯での奇跡の初優勝までの道のりを、ネルソン・マンデラ大統領と代表チーム・キャプテンを務めたフランソワ・ピナール選手との間に芽生える絆を軸に描き出す。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。 1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放される。そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、ネルソン・マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任する。しかしアパルトヘイト撤廃後も、白人と黒人の人種対立と経済格差は依然として解消されず、国家はいまだ分断状態にあった。マンデラ大統領にとって国民の統合こそが悲願であり、自ら寛容の精神で範を示し、国民に和解と融和を呼びかける。そして、翌95年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。彼は、長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チームのキャプテン、フランソワを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が欠かせないと訴えかける。戸惑いつつも、大統領の不屈の信念に心打たれたフランソワは、やがて誰もが不可能と考えた優勝目指してチームを引っ張っていくのだが…。(allcinema ONLINEより) 題材がラグビーだそうで、私自身あまり興味がないスポーツなので、自分にはどうかなーなんて観始めたときは思っていたのですが、もう、もう、ラストの試合に近づくにつれ、映画の中に入り込んでしまって、自分が南アフリカの国民のひとりにでもなってしまったかのように、ラストは感激と感動でいっぱいになってしまいました!!! イーストウッド監督の映画の撮り方が上手いんだと思いますが、試合も凄い臨場感で、もう、夢中になって観てしまって、最後はやはり号泣させられてしまって^^;(なんと単純な自分。。。) この話は実話だったんですね〜。 凄いです。ネルソン・マンデラ、素晴らしい人ですね! 27年間も狭い独房に投獄され、強制労働を強いられ・・・解放されたら、そんな目にあわせた白人を憎むんじゃないかと思いますが、彼は赦すのです! 自分を警護するスタッフにも白人を多く採用して、黒人と白人を同じ仕事への責任感で結びつけ、団結させる。自ら手本となり、白人と黒人を和解させる。憎しみからは何も生まれないと語り、この国をひとつにしようと、白人のスポーツであったラグビーを、自国の誇りとして全国民に愛されるスポーツへと、ラグビーワールドカップの自国開催での優勝を目標にして、国をひとつにしていくのです。 分裂してしまっていた国が、ひとつのスポーツをひとつの国として応援する。その感動で、白人も黒人も関係なく喜んでいる姿は素晴らしかったです。 南アフリカのラグビーチームは、当時は、ワールドカップで優勝なんて無理・・・と言われていたチームだったのに、マンデラはキャプテンのフランソワをお茶に招き、自分の考えを伝えます。 「限界を越えるにはどうすればいいと思う?」とフランソワに質問。フランソワは大統領がワールドカップ優勝を自分たちに望んでいるのだと悟るのです。 27年間も自由を奪われた人物が、なぜこのような寛容な気持ちを持つことができたのか?と思い、この実話をイーストウッドは映画化したそうです。 タイトルの「インビクタス」とは、征服されざるものという意味で、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩の題名からつけたもの。この詩は、マンデラが獄中で心の支えにしていた詩で、「限界を越える力」をフランソワに示すために、この詩を書いた手紙を渡しました。 夜は私を覆いつくし 北極から南極まで地獄のような間 だが、私は神に感謝する 決して挫けない魂をくれたことに どうにもならない状況でも 私はひるみも泣きもしない 不運の棍棒で打たれ続け 血みどろの頭だが、誰にも下げはしない この怒りと涙の地を越えて 恐怖の影が迫り来る だが、何年費やしても 私を脅かすことはできない その門がいくら狭かろうと いくら激しく咎められようと 私はいつも私の運命の主人であり 私はいつも私の魂の指揮官なのだ マンデラ役のモーガン・フリーマンは、実際にマンデラと親交があり、自分が映画になるならモーガン・フリーマンに演じて欲しいと、本人に言われていたこともあって、この映画でもマンデラそのもの。 ネルソン・マンデラの映画の話は、イーストウッドにモ−ガン・フリーマンから持ち込まれた話だったようですが、あまりにも波乱万丈の人生のため、この実話を知ったイーストウッドが、ラグビーチームとマンデラの関係に絞って描いたそうです。 主将役のマット・デイモンも、小柄なほうだと思うんですが、ラグビーの主将ということで、かなり身体作りをして映画に臨んだそう。ラガーマンの体形でした! マンデラの言葉に心動かされ、リーダーシップを発揮し、勝利に導く人物を、落ち着いた情熱溢れる演技で見せて好演でした。 とってもいい映画でした! 日本の、いや全世界の若者にも、広く観てもらいたい映画だ!と思いました。 「限界を越えるまで頑張る」とか、なかなか思えないけれど、そういうことって本当に生きる上で大事なことなんでしょうね。そうしなければいけない時にできるって凄いことで、観てる側も勇気を貰える。 とても前向きな生きる力をもらえるような素晴らしい感動作でした☆イーストウッド監督、ありがとう! アフリカの民族音楽と融合したような映画の音楽も、またいいんですよー♪
エンディングの「惑星」(日本だと平原綾香の「ジュピター」ですね。)の歌も良かったです。 |

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