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HDDに入っていた「君とボクの虹色の世界」を観賞。観てから日が経つに連れて、なんだか面白かったなーと感じてきましたよ♪以前観た「イカとクジラ」や「ゴースト・ワールド」にも似てる様な気もしますが、あそこまで痛々しくなく、登場人物全体に、あたたかい視線があるみたい! 監督・脚本・主演は、ミランダ・ジュライ。彼女はアーティストなんですね〜☆ パフォーマンス・アーティストとしての活動を中心に音楽や小説など多彩に活躍するミランダ・ジュライの記念すべき長編監督デビュー作。世間とは少しズレていてちょっと不器用な人々の恋愛模様を、ミランダ監督ならではのオリジナルな視点から優しく温かに描き出したオフビートなコメディ・ドラマ。2005年のカンヌ映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)受賞作。 アーティストになることを夢みる高齢者タクシーの運転手、クリスティーン。ある日彼女は、ショッピングモールの靴売り場で働くリチャードに恋をする。最近離婚したばかりのリチャードも、クリスティーンに惹かれるが、2人とも一歩を踏み出せずにいた。そんなリチャードには2人の息子、14歳の兄ピーターと6歳の弟ロビーがいる。ロビーはいまチャットに夢中。隣家には嫁入り道具をコレクションする小学生シルヴィー。一方、リチャードの同僚アンドリューはロリコン気味で、ピーターの同級生にちょっかいを出していた…。(allcinema onlineより) 登場人物、ひとりひとりのエピソードがどれも面白かった☆世間とはズレてる人々と、この映画の紹介にありますが、わたしもズレてる人なので面白いな〜と思えたのかも(笑)しょうもない感じもするのですが、結果それほど痛くなくHAPPYな気持ちで観終えたのが、良かったなーと思いました。 主人公クリスティーンは、生活しなければならないから、収入手段として高齢者タクシーの運転手をやっているのですが、彼女の家の中での様子は、生活感がまるでないアーティストとしての純粋な生活。外に出ても、頭の中は、自分をどう表現するかを模索しているアーティストとしての思考回路なのが面白かったです。高齢者タクシーのお得意様のおじいさんも、彼女のアーティストとしての成功を応援しているし、その恋人のおばあさんも協力的でした。このおじいさんが、年をとってから初めて本当に愛する人にめぐり合って、でももうふたりで旅をすることもできず、いままでたいして愛してなかった女性たちと旅してきたのを残念に思っている・・・というのも、なんだかしみじみとしたエピソードでした。 おじいさんとクリスティーンが、車の上に置き忘れたままで車が出発してしまった、袋に入った金魚に、同じような想いを抱いて切なく見つめていたのも、哀しくも詩的なエピソードで、共鳴しあうもの同士の出会いがおじいさんとクリスティーンの間にあったんだなーと、思いました。幸せな出会いです。 そのおじいさんを靴売り場に連れて行ったときに、靴売り場のリチャードに、靴が足に合ってないことを指摘され、靴擦れができて当たり前と思わないで、人生が傷ついて当たり前と思わないで・・・というような素敵なことを言われ、彼ともわかりあえる気持ちが芽生えたのでしょうか、リチャードにひとめ惚れしてしまうクリスティーン。(リチャードは、私の好きなフランス俳優のジャン・ユーグ・アングラードにもちょっと似てて、私は好きなタイプでした♪) 思い込みの激しい彼女は、売り場にまた行き、彼についていきいきなり車に乗り込んでしまったり。リチャードは、奥さんと別れて、ふたりの息子との生活に奮闘中のため、そんな彼女の言動に引いてしまい、拒否の言葉を投げかけたり。クリスティーンの思い込みの激しさも、痛いスレスレなんだけど、なんだかわかるなーと思ってしまいました。。。ただ、リチャードも、変化のない生活に疲れと嫌気を感じていて、突飛な妄想を語るクリスティーンに惹かれるところはあったみたいなのですが。 リチャードの息子のピーターとロビーは、離婚した両親に無反応なのですが、リチャードは別れの儀式に・・・と片手を焼くことを思いつき、いきなり焼いてやけどをします。そのことで、かえってますます無反応になる息子たち。ピーターは父と会話せず、ロビーは兄と共にエロチャットをして、その相手にひとりでアクセスして会話するのですが、その会話がロビーには子供の甘えが見えるのに、相手は興奮してたり。そのズレが可笑しく、微笑ましかったです。 ))<>(( とか、窓に貼られた卑猥なメッセージとか、下ネタも多いのですが、なんか笑えました。 隣家の花嫁道具を集めて、未来を妄想している女の子は、ピーターにだけ秘密を打ち明け、それを共有したり、ピーターのクラスメートの女子ふたりは、まるで「ゴースト・ワールド」の女の子たちみたいだったり、ひとりひとりが個性的で繊細。彼らの人柄に、監督のミランダ・ジュライ自身の人柄が表れているようにも思えました。 みんな、変な人たちなんですが、その変な妄想が日常の幸せに繋がっていくような、ちょっとHAPPYな気持ちになれる映画でした♪
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