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こちらに来て本当に沢山の人々の貧しい生活ぶりを見て来ました。毎日食べるのがやっとの生活、それゆえの病人の多さ等、いろいろお伝えして来ました。もし我々日本人がこのような生活をしていたらどうなるでしょうか。きっと社会生活は犯罪で溢れてしまうでしょう。確かにマニラは本当に犯罪で危ない街になっていますが、マニラ以外はそうでもないんです。みんな貧しさに負けず必死に生きているんですよ。
その理由を私なりに考えて見たのですが、どうも宗教に関係ありそうです。この国はほとんどの人がカトリックを信心しています。方々に歴史ある立派な教会が沢山あります。貧しい彼等は皆この協会に救済を求めているような気がするんです。日参している人が本当に大勢いるんですよ。どの協会にもりっぱな牧師が大勢います。彼等は牧師のとなえを一生懸命理解しようとしているんですね。きっと心の病ばかりでなく、本当の病気も治してくれると信じているのでしょう。
小さな悪党は貧困がゆえに沢山いますよ。でも大悪党は本当に少ないんです。今まで再三レポートでお伝えしましたが、ピストルやナイフで襲って来ますので一見凶悪に見えますが、その割には被害者に危害を加えていないんです。もちろん死者も少ないですよ。これは正に宗教の力だと思います。でも仏教では多分このようにはならないでしょう。キリスト教だからこそ良いんでしょうね。
どんなに貧しくても家には必ずキリストに纏わる物を飾っていますし、身の回りにも身に着けています。どの車に乗っても必ず何かを飾っていますし、何かあると必ず十字をきります。本当に信心深いんでしょうね。
もし彼等がキリスト教を信じていなかったと想像すると、ぞっとしますね。国中犯罪で溢れ返っていたことでしょう。
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