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『小傘(をがさ)とりて朝の水くむ我とこそ穂麦あをあを小雨ふる里』
目覚めの早い
あなたは
わたしの
寝惚けた素肌を
優しく
撫でるように
起こしてくれる
あなたの
唇で
わたしの
唇は
目を醒ます
あなたの
指先で
わたしの胸の
つぼみは
膨らむ
あなたに
少しずつ
起こされながら
ふつ
ふつ
と
おんなの
知覚が
涌き上がって
機の
熟すときを知る
「時間だよ」
目覚めたはずなのに
再び
どこかへ
連れ戻されそうになりながら
あなたと
こうして
昨夜の続きを
はじめる
あなたの
肉の傘を
わたしの中に
さしてから・・
雨の薫りが
ゆっくり
ただよう
寝覚め月の朝
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