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『さびしさに百二十里をそぞろ来ぬと云う人あらばあらば如何ならむ』
あなたの香りを
嗅ぎながら
隣り合って居たい
わたしを
欲しそうな眼で
何かを
言いたそうな唇で
柔らかい
愛撫で
わたしの
一部始終を
捉えていて欲しいと願う
おんなの傷口を
癒すように
濡らしていく
あなたの指先や唇に
想いを馳せると
わたしの手は
身勝手な動きを
はじめてしまうの
あなたに
内緒で
こんなことしたくはない
けれど
核心に触れるたび
感度を上げ
熱を上げて
おんなのからだが
昇華してゆくのを
誰も
止めることはできない
あなたはきっと
悪戯っぽい眼差しで
わたしを
眺めているだけなのでしょう
玉の汗は
洗いたてのシーツに
皺を寄せながら
染み込んでゆく
今夜
あなたが
そばに居なくて
わたしは
大丈夫かしら・・
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