今そこにあるNipponの危機

ようやく、ヨロヨロ└|・・;|┐、ヘロヘロ└|ーー;|┐・・・から脱皮中。

市場原理・新自由主義

[ リスト ]

日本社会を蝕む論理教育の欠如



忘れたれた高度信頼社会の土台
(産経新聞 正論 2006/1/26 中谷巌 多摩大学学長)



日本人の美意識とは相反

ライブドア・ショックと耐震強度偽装問題が日本社会を揺るがせている。
菅家者の犯罪の中身については厳密な検証が必要であるにしても、
これほど堂々と人を欺き、裏切ることが日常化した日本という国の
行く末に不安を抱いた人も多いのではないか。

問題の根幹は少なくとも二つある。
ひとつは、この十数年、様々な分野で規制緩和が推進されてきたが、
それに伴う法体系の整備や企業の自由な行動を監視するための
インフラが不十分という問題だ。

日本社会は規制による「事前チェック」の体制に移行する必要があるが、
それがまだ不十分にとどまっている。これは所轄政府機関の怠慢であり、
早急に「市場の番人」としての体制を創りあげる必要がある。

もう一つのより重要な問題は日本人の論理欠如だ。
「悪いことをしても露見しないならやっても良い」とか、
「隙あらば人を欺いても、うまい汁を吸おう」という考え方は、
もとより伝統的な日本人の美意識からすれば許容できないところである。

『武士道』の著者、新渡戸稲造はこう書いている。
「武士道の本性、すなわち算術で計算できない名誉を重んじるという特質は、
 近代の経済学以上に、はるかな真実の教えを人々に教えた」

ただし、論理欠如は日本固有の問題というより、人類普遍の問題だ。
プラトンの『国家』には自分を透明人間に返信させる不思議な指輪を拾った
羊使いギュゲスの話が出てくる。ギュゲスは透明人間に変身すれば悪事が
露見しないことを良いことに、結局、国王の地位にまで上りつめてしまう。

「悪いことをしても露見しない時に、人はいかに振る舞うべきか」。
これこそプラトンが『国家』で展開した正義論の核心であった。

戦後のいわゆる民主主義で教育は、こうした
論理の基本について教えることを回避してきた。
およそ教室では「人は何のために生きるのか」
「どのように生きなければならないか」と言った
哲学的話題がまともに取り上げられることはなかった。



教養教育の欠如も一因か

そのようなカリキュラムは意図的に切り捨てられたといってよい。
この論理教育の欠如こそ、日本社会を蝕みつつある病の温床であり、
いま世間を騒がせているライブドア事件や耐震強度偽装問題の根本に
横たわる問題ではないだろうか。

明治維新を切り開いた先人たちは、今日の日本人と違ったようである。
西洋文明を吸収するため派遣された岩倉具視遺欧使節団の若き一行は、
英語が流暢に話せたわけでもなく西洋流にマナーを身につけていた
わけでもなかった。しかし、彼等の多くは四書五経をはじめとする
古典に親しみ、教養豊かであった。

教養とは「人はいかに生きるべきか」といった人間存在の根本について
思索することで培われるものである。彼等の立ち振る舞いは西洋流の
マナーにはそぐわなかったが、「教養が滲み出ていた」ため欧米各地で
熱狂的に歓迎されたという。

残念ながら、現代の日本人が立ち振る舞いの優雅さによって、
あるいはその教養の豊かさによって、外国の人達に感銘を与えた
という話は寡聞にして知らない。

そういう人が皆無とは言わないが、戦後教育が知識詰め込み中心で、
心や論理の問題を教える教養教育が欠如したものであったことに
責任の一端があるように思えてならない。

ここで重要なことは、市場経済を支える最重要のインフラは、
市場参加者の論理だという点である。フランシス・フクヤマは
著書『信なくば立たず』のなかで、日本の経済発展を支えた最大の
ポイントは、日本が高度信頼社会であったことだと指摘した。



相互信頼欠けば発展なし

互いの信頼を裏切らない誠実な精神風土があったから、
身内でもない人に企業経営を任すことができた。
それがファミリービジネスを専門経営者による大企業ビジネスに
いち早く引き上げる重要な要素になったというのである。
逆に、人々の間で相互信頼が欠如する場合には、
取引コストがかかりすぎるために市場経済は発展しない。

ライブドア事件や耐震強度偽装問題は、高度信頼社会の
土台を揺るがしかねない危うさを秘めている。

日本という国を礼節を弁えた高度信頼社会にとどめておくには
何が必要なのか。これこそ今、日本が取り組むべき最重要な
政策問題なのではあるまいか。




■コメント■
この方も小泉・竹中の新自由主義者による構造改革に対して異を唱えられている。
「カネが儲かれば何をやってもいい」「バレなければ何をやってもいい」
などの価値観は異常としか思えない。それを推し進めた小泉・竹中・武部は
国会で追い込まれ支持率が明らかに低下している憂き目にあっている。
全く同情に値しないが、中川昭一農林大臣は上手く切り抜けて欲しい。
彼は国家観・歴史観を持った数少ない保守政治家であるからに他ならない。

氏の言う、インフラの整備も急務である。
電話リース契約で高齢者の事業者を騙し、長期契約を結ばせ高額な料金と請求する
悪質な詐欺まがいの行為が横行しているらしいが、正に典型的な例である。

事業者にはクーリングオフが適用されないのを良いことに付け込んだ悪質な手口だが、
昨年末に法が整備され一部解約も認めたようだが、非常に曖昧で被害者保護には到底
なってないようである。正に国の無能ぶりを露呈している。

先人達がもっていた武士道精神を蘇らせ、企業倫理を復活させるには、
日教組・全教を徹底的に潰し、保守的教育改革を断行する。
安部晋三官房長官・山谷えり子参議院議員は
非常に意欲的なので期待は出来るかも知れない。

トヨタ・ヤマハ・東横イン・ユニクロのような、カネが儲かれば何でもする。
国を売るような行為をする企業の不買運動なり、営業利益にダメージが与える
ような反応を日本人が示せば、売国企業の経営者も少しは反省するのだろう。

私一個人としては売国企業の製品は絶対に買わない、
身近の人間にも買わないように進言する行動はやっていくつもりである。

閉じる コメント(2)

顔アイコン

売国企業だらけなんですよね。逆にメイドインジャパンで頑張っている企業のものを買うようにすればいいですよね。しかし、ニュースはどうして特アがらみ報道しないんでしょう。

2006/2/1(水) 午前 9:54 [ jul*a*y5* ]

顔アイコン

中国は新しい対日戦略でメディアの取り込みを強化するようですから、その影響がありそうです。メイドインジャパンを皆が選ぶようになればベストですね。やはりトヨタが一番のガンです。奥田は中国に取り込まれてますから。私はトヨタ・ダイハツの車は絶対に買いません。

2006/2/1(水) 午後 4:05 kar*udo*11


.
kar*udo*11
kar*udo*11
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事