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世界の王朝崩壊が示す歴史の必然
(産経新聞 2006/1/16 入江隆則 明治大学教授)
「有識者」の傲慢さに絶句
「元旦や一系の天子富士の山」。これは誰も知る通り、内藤鳴雪の名句である。
規則正しくめぐるなく続いた万世一系の天皇、それに日本を象徴する
富士の威容が重ねられて、三副対で詠みこまれている。
ところが今やその「一系の天子」が崩壊の危機に瀕している。
いうまでもなく、「皇室典範に関する有識者会議」が女系天皇の
容認と男女を問わぬ長子優先の報告書を出したからである。
まさかとは思いながら、最近私はそれを精読したが、
その傲岸な姿勢には絶句せざるを得なかった。
私は女系天皇はもとより、それに道を開く可能性のある
女性天皇の即位にも反対したいと考えている人間の一人である。
女系天皇を容認すれば、皇位の継承が安定化すると、
「有識者会議」は考えているようだが、
それは浅知恵だと私には思われる。
女系天皇が登場すれば、その皇位には正統性がく、
いまの天皇は偽の天皇にすぎないという不安は、
日本国民の中に深く浸透して、心が休まるときはあるまい。
報告書では、国民が女系天皇を支持している限り、
正統性は揺るがないとしているが、それは考えが逆である。
皇室に関する目に余る憶測記事が巷にあふれ、誹謗中傷が加え
られるようなことがあっても、皇統が原理的に政党であれば、
皇位はそれらに抗して存在し続けることができる。
しかし原理的な正統性を失った皇位ほど脆いものはないと知るべきである。
不安定な世論の支持はたちまちにして失われ、逃げていってしまう。
これは世界の王朝崩壊の歴史がよく示している。
未来を「設計」する不遜さ
このプロセスは女系に移る以前の男系女性天皇、具体的に言えば多分愛子天皇から
始まるだろう。だから男系女性天皇もできれば避けた方がいいと私は思っている。
「有識者会議」のそもそもの誤りは、その基本姿勢にあると思う。
この人々は、伝統は不変ではないと称して、百二十五代二千年に
渡って続いた皇位継承の伝統を、弊履のごとく捨てて、自分たちが
平成の未来制度を設計し、歴史をつくるのだと主張している。
これを傲岸不遜とよばずして何と呼べるだろうか。
日本の社会が安定しているのは、正統君主制と政党民主制の二つが
共存しているからで、前者は事実上、男系継承という伝統的な原理に
よって成り立っている。これは男女同権の例外とみなすべきである。
同権の「権」は権利の「権」だが、皇統は
そうした世欲の権利を超越しているからである。
この伝統はそれを受け継いだ世代が、粛々と次世代に
受け継いでゆくことに意味があり、一つの世代にできる
ことは、それだけだという、謙虚な姿勢にたつべきである。
だから皇統に関してわれわれの世代が考えるべきことは、次世代と
たかだか次世代の天皇が伝統に則った形で即位して下さることだけである。
たかだか戦後六十年の世論とやらを持ち出して、それで
未来を「設計」するなどとは、とんでもないことである。
少子化の数字などは、やがて変わるという学説も存在している。
まだまだ検討の余地あり
そう考えると女性天皇以外にも、残された選択肢はまだある。
その一つは、男系女性天皇にご即位を願って一世代をしのぎ、
その次世代には歴史に先例があったように、傍系であっても
男性天皇にご登場を願うことである。
このケースとなった場合、その女性天皇、具体的には愛子天皇のご生涯は、
不安と苦難に満ちたものになると予想できる。愛子さまのお相手をどうするか
という皇配問題もあるが、それ以上に、ご即位の瞬間から、次世代の天皇に
女系を許すかどうかという問題で、日本は国論の分裂状態となり、その不安は
ご在位中からもご退位後も、止まることを知らないだろう。
残るもう一つの選択肢としては、はじめから旧皇族の傍系男性天皇に
ご登場を願う道があるのだが、なぜか「有識者会議」は、
それは国民の理解と支持が得られないと即断している。
なぜよくも検討もせずに、国民に説明もせずに、そう決め付けるのだろうか。
未来の「設計」ではなくて、一世代の天皇をどうやってしのぐかという観点から
考えれば、まだ検討の余地も説明の時間も十分にあり、皇室に新風を吹き込むという
意味で、過去の歴史にいくつかの先例もあり、これはむしろ望ましく楽しい選択だと
考えるべきではないだろうか。
■コメント■
産経新聞の正論に掲載された男系維持派の説得力ある記事を掲載させて貰った。
どれも素晴らしい内容で頷くばかりである。だがネット上で跋扈する女系推進派の
主張はどれもこれも説得力0に等しく、その人達のブログを読んでいても無知な
独りよがりだとしか言いようがないものばかりであった。
自分自身のブログで語るだけなら良い、だが男系維持派のブログに無知丸出しで
声高に主張する人には疑問符を付けざるを得ない。最低限の知識もない事の自覚もなく
自分の主張が絶対正しい、一般的な世論だ!みたいな内容の書き込みは読んでいて恥ずかしい。
主張するのは自分たちの殻の中だけでやって貰いたいと切実に願う。非常に迷惑千万である。
皇室は日本の象徴・国体である。
皇室の歴史・伝統・文化は日本が世界に誇れる宝でもある。
2665年、125代、万世一系で受け継いで来たからこそ、
易姓革命も起こらず、安定的に継承されてきたのだ。
男女平等だとか、人権だとか、そんな定義は全く当て嵌まらない超越された存在なのである。
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皇族の家法に、たかだか60年余りの歴史しかない憲法上の男女平等論を刷り込むのはやはりナンセンスでしょう。人権の話になれば、皇族にも選挙権を与えなければならなくなり、それこそ大問題と言わざるを得ません。女系肯定派のブログはそんなに酷いですか…見たことないので何とも言えませんが、歴史や文明に対して無知だということを自覚して欲しいと思います。
2006/2/6(月) 午後 2:27 [ gol*t*to*t2006 ]
賛成派は、日本と言う国が世界でどれほど重要な位置にあるのかわからない、依って自分の国を誇りに思うことも出来ない。依って「どうでもいい」なんて言う発言、不敬な発言が出るのです。2ちゃんなんか酷いものです。私の子供時代貧乏で、(今もですが)皇室は尊敬していましたよ。賛成派ってお金がどうのこうのばかり言うんです。ここらへんが卑しい。
2006/2/7(火) 午前 7:39 [ jul*a*y5* ]
「有識者」が未来を設計できるというなら、彼らは予言者か神であると言うべきですよね。傲岸不遜、増上慢というのは、まさにこのことかと。ご指摘はいちいちもっともだと思いました(^^)
2006/2/7(火) 午後 1:00
goletitoutさん、女系推進派のブログを見付けるのは、ヤフーブログのトップページを開いて適度に更新して、その手のタイトルが出てきたらクリックすればその内あたりますよ。無知丸出しの薄っぺらい内容には呆れて書き込む気力すらなくなりますよ。きっと。仰る通り、ナンセンスで大問題であります。
2006/2/7(火) 午後 6:32
Juriaさん、私もそう思います。日本人の恥だと認識してますね。2チャンネルは薄っぺらいくてイライラするので見ません。前にウイルスに感染した経験があるので気をつけて下さい。私の子供時代は日教組の影響力が強い地区だったものですから、御陰で皇室に対しては批判的でした。お恥ずかしい過去です。
2006/2/7(火) 午後 6:45
singleandoverさん、有識者の構成はデタラメで左翼的思想を持つ者が紛れ込んでいます。未来だとか小泉改革の流れを汲むかの如く主張していますが、中身は奇妙な戯れ言ばかりで説得力は全くありません。未来を予言するかの如く発言はマルクスの思想から来ているのではないでしょうか。
2006/2/7(火) 午後 7:01
羽毛田さんも、有識者の人たちも、帰化した人たちで、日本破壊をもくろんでいる人たちだと思います。天皇の親戚でもなんでもないから、先祖を敬う気持ちがないんです。それだからあの不遜さなのだと思います。
2012/4/12(木) 午後 6:22 [ - ]