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〜チベットは中国領、虐殺非難は内政干渉だ と言われたら〜
(2006/2月号 諸君 中国にああ言われたらーこう言い返せ 酒井信彦〜より一部抜粋〜)
私が知る限りにおいて、中華人民共和国政府が発表した、チベット問題に
関する最も詳しい弁明資料として、国務院新聞弁公室による「チベットの
主権帰属と人権状況」(1992年9月 北京週報38号)がある。
この中に、シナ人によるチベットにおける
侵略問題・虐殺問題について次のような記載がある。
1、侵略問題(2ページ)
「13世紀中葉、チベットは正式に中国元朝の版図に組み込まれた。
それ以後、中国ではいくつもの王朝が興亡を繰り返し、何度も
中央政権が交代したにも関わらず、チベットは常に中央政権の
管轄下にあった」
2、虐殺問題(28ページ)
「チベットの人口問題を巡って、ダライ集団は大量のデマをまき散らした。
最も耳をそばだてさせるデマの一つは、チベットの平和解放後120万人が
殺されたと言うものである」
まず侵略問題であるが、この歴史解釈は、我々の一般的な歴史常識からは
大きくかれ離れている。元朝以後と言うことは、王朝で言うと元・明・清、
それに中華民国の各時代が含まれている。このうち元と清の両大帝国の中に、
チベットが含まれていた事は、一般的に認められるにしても、その中間の
明の時代は、チベットは完全に独立していた。
これは日本の高校の世界史教科書にも載っているし、簡単な
歴史地図の類を見ればすぐに分かる、単純明快な歴史的事実である。
更に確実な証拠を挙げれば、平凡社の『世界歴史事典』の「明代」の
項目にある地図(18巻181ページ)は、明の領域がチベットを全く
含まず、いわゆる「シナ本部18省」のみであることを示している。
なおこの地図は、明時代に作られた地理書『大明一統志』
に基づくものであり、当時のシナ人自身がチベットを
領有しないことを明瞭に証言しているのである。
元・清両帝国の時代は、その支配は極めて緩やかなものであり、しかも
両帝国の皇帝はチベット仏教の信者であったから、チベットを優遇した。
元時代のチベット僧パスパは、皇帝の師であり、チベット文字に基づいて
モンゴル帝国の文字・パスパ文字を創作した。清時代のチベットは、
モンゴル・東トルキスタン(ウイグル)と共に、「藩部」として
直轄地である省とは全く別に統治され、その主体性は尊重された。
だからこそ清時代にも、ダライラマ政権が存続したのである。
そして清時代の末期には実質的に独立していた。
20世紀の初頭、日本人僧侶・河口彗海が、鎖国をしていたチベットに
潜入したことは有名だが、鎖国とはチベット政権が国境を管理していた
訳であり、これこそ独立国であった明白な証拠ではないか。
次いで、1911年の辛亥革命によって、清帝国が倒れ中華民国が成立して、
チベットは完全に独立した。ただし孫文の中華民国政権は、革命が成就した
途端に「五族共和」を唱えてチベットの独立を認めず、東部チベットに
侵略軍を送ったが、チベットを征服することは出来なかった。
(タイクマン著『東チベット紀行』)
しかし第二次大戦後、強力な武力を持った共産主義政権が出現し、
内モンゴル・東トルキスタン・チベットを侵略併合して、清帝国を再建したのである。
チベットは、多くのアジア・アフリカ諸国が次々を独立を遂げていった
民族独立の時代に、歴史の流れに全く逆行して独立を喪失したのである。
民族自決・民族独立の原則は、第一次大戦後のヴェルサイユ講和会議で
採決されて、東ヨーロッパに多くの独立国が誕生した。これらは
オーストリア帝国・ドイツ帝国・ロシア帝国の解体から生まれたものである。
またその前に、バルカン半島ではオスマントルコ帝国から
ギリシャなどの独立国が出来ていた。すなわち帝国の解体に
よる民族独立こそ、歴史の進歩であり歴史の必然なのである。
第二次大戦後は、イギリス・フランスなどの植民地支配帝国も解体した。
少ししか解体しなかったロシア帝国を継承したソ連と、
清帝国を再建した中華人民共和国である。
そもそもシナ人は清帝国の支配身のくではなく、侵略された側である。
そのシナ人が清帝国の全領域を自分のものだと言うのは、ギリシャ人や
エジプト人がオスメントルコ帝国の全領域の領有を主張し、チェコ人や
ハンガリー人がオーストラリア帝国の領有を主張するのと同様な、
無茶苦茶な屁理屈似すぎない。
次に、中共政府が全くのデマだと決めつける、120万人の犠牲について
考えよう。この数字は、インドのチベット亡命政府が公表したものであるが、
死因別に分類してみると、約3分の1が中共軍との戦闘による死者、3分の1が
誤った農業政策によって人為的に引き起こされた飢饉による餓死者、その他の
3分の1が監獄や強制収容所での死者、死刑者、拷問による死者である。
(チベット亡命政府情報・国際関係省『チベット入門』102ページ)
なおこの数字は、時間的には1949年から1979年の間、空間的には、
日本で「チベット自治区」といわれている「西蔵自治区」のみならず、
青海省の全域、四川省の西半、雲南省・甘粛省の一部も含めた
全チベットのものである。全チベット人口600万人のうち、
実に5分の1がシナ人による支配の犠牲になったのであり、
これは日本の場合、悲惨を極めた沖縄戦の被害率に相当する。
私が亡命政府の責任者から直接聞いたところでは、チベット難民からの
聞き取りなどに基づいて、長時間をかけて集計したものだという。
少なくとも、中共政府が日中戦争の被害だと称して、どんどん膨張
させている被害者数・被害額のような、真にデタラメな数字で
ないことは確かである。
シナ人のチベット侵略は、人間を大量に殺したが文化も大量に破壊した。
チベット文化の代表である仏教寺院の破壊は、シナ本土と同じように
文化大革命の時期だと思われているが、実はそうではない。
かつて比較的情報統制が緩んだ時期に、中共政府自身が真実を告白した
ことがあった。それによると「西蔵自治区」のみの数字ではあるが、
1959年当時存在していた寺院の80%が文化大革命以前に破壊
されており、尼僧の90%が居なくなっていたと言うのである。
(『北京週報』1987年10月27日号。詳しくは、酒井信彦
「また『中国』で歪められた『朝日』のチベット報道」『諸君!』1990年1月号)
つまい文化大革命とは、すでにチベットで散々やってい
た文化破壊行為を、シナ本土で再現したものなのである。
中共政府はチベット侵略を既成事実化するために、チベット人の
シナ人の大量移民を行ってきた。そのために現在、チベットに
おける民族別の人口構成は、大きく変化していると考えられる。
ところがつい最近、朝日新聞に連載された「岐路に立つチベット」では、
「チベット自治区の人口は85年末で200万人だったが、4年末に
274万人になった。95%以上をチベット族が占める」と言っている
(第4回、2005年10月18日)。この自治区のチベット人95%と
言うのは、ずっと昔から中共政府が称している「公式」
数字であり、誰も信用する人はいないだろう。
チベットにおいては、独立運動は徹底的に弾圧され、ほんの少しでも
意思表示すれば、たちまち捕まって残酷な拷問が待っている。
そのために命を落とした歳若い女性の僧侶が何人もいる。
1919年の朝鮮の31独立運動で死亡した少女柳寛順は、日本の
歴史教科書にも載っている超有名人だが、チベットではそんな
人間が現実に何人もいることは殆ど知られていない。
独立要求デモに参加したために、拷問を受けた被害者が、近年来日して証言を
行ったことがあるが、朝日・岩波をいう人権に敏感なはずのマスメディアは、
女性に対する言語に絶する性的拷問の悲惨な真実を意図的に隠蔽した報道を行った。
(酒井信彦「チベット女性を見殺しにする【女性国際戦犯法廷】の非情」『正論』2001年6月号)
近代チベットの歴史は、バルト3国の歴史に良く似ている。
チベットは辛亥革命で完全に独立したが、中共政権によって再侵略された。
バルト3国は、第一次世界大戦によってロシア帝国から独立したが、
第二次大戦中、スターリンに再侵略されソ連に併合された。しかし
バルト3国は10数年前、ソ連の解体によって他の構成共和国と
共に独立を回復した。
中華人民挙和国という悪の帝国、生き延びている最大の民族の牢獄は、
解体され民主化されなければならない。それこそが現在の世界が
抱えている、解決しなければならない最も重要な課題である。
■コメント■
中国共産党は1949年に建国し直ぐに、
ウイグル(東トルキスタン)侵略し、1950年に朝鮮戦争に参戦。
1951年に《チベットを侵略》民族浄化、120万人ものチベット人を大虐殺。
1959年にインドと国境付近で紛争を起こし、1967年にカンボジアの
ポルポト政権を支援して100万人以上の大虐殺に加担する。
1969年に珍宝島で旧ソ連と紛争、1979年ベトナムに侵略。
中共は建国後これだけの戦争・侵略行為を行っているのである。
如何に中国がシナ人が争いを好み、虐殺・弾圧がスキなのかお分かり戴けよう。
チベット人の大虐殺など我々が想像も出来ないような、残酷で凄まじい
文章に書くことすら躊躇われるような殺戮行為が行われて来たのであり、
今もなお、民族浄化が現在進行形で行われているのである。
決して他人事とは思ってはいけない。中国共産党は日本を併合し、民族浄化を
行おうと目論んでいるのだから、我々はその事を認識しなければならないのである。
チベット人を支援しているのは、リチャード・ギアが有名であるが、
彼は昨年だったか映画の宣伝の為に日本に来日し記者会見の席上で、
チベット独立を最初にいきなり主張し、見ていてビックリした。
当然北京政府は敵視していて、中国には入国すら出来ない。
彼主導でこの悲劇を是非映画化して貰いたいものである。
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まず中国側の姿勢が間違ってますね。百歩譲って「チベットも中国領」だとしても、だからと言ってそこでの虐殺を非難するのが内政干渉だと否定できるものではないはずです。それこそ、朝日等の人権重視団体に猛烈な非難を浴びるはずです(笑)。内地での虐殺だから正当化できるという考え方は、根本的に間違ってますね。人権軽視の国家である証左としか思えません。
2006/3/8(水) 午後 1:57 [ gol*t*to*t2006 ]
朝日は毛沢東を文化大革命を賛美していた歴史から、チベットは平和解放されたと現在でも主張しています。朝日を支配していた連中が、マルクス・レーニン主義者で、毛沢東・中国大好きの連中ですからね。当然、中国にとって都合の悪い記事は一切書かない、報道しません。中国の人権軽視の姿勢は歴史的伝統文化であって、食人文化と易姓革命が大きく影響しているのは間違いありません。それが現在でも続いています。
2006/3/8(水) 午後 3:48
中国の侵略行為は、チペットはもとより、ベトナムやマレ-シア、台湾、尖閣列島にと水面下で進行しています。朝日新聞・読売新聞は親中というよりも、中華新聞社日本支局みたいで読んでいると吐き気がするのは私だけでしょうね。素心
2006/3/8(水) 午後 6:53
ベトナム・マレ-シア・台湾・尖閣列島は中国に取っては自国の領土ですから当然侵略すべく行動を起こしているでしょう。朝日新聞は媚中新聞ですが、読売のどこが親中なのでしょうか?ほぼ毎日、読売を読んでいますが、中国の軍拡に対しては産経には負けますが厳しい論調だし、経済に関しても親中ではないし、歴史に関してはリベラル掛かってますが、親中派なのは朝日・毎日・日経・東京が保守派の一般的な認識です。読売がリベラル化しているのは間違いないですが、親中派だとは私は思えません。
2006/3/9(木) 午前 1:25
チベットは仏教の国で、日本と同じ宗教なので興味があって、「囚われの少女」(だっかかな?)という本を読んだことがあります。 こんな事実があったとは・・・とかなり衝撃を受けました。報道されていないし。。
2006/3/10(金) 午前 1:52 [ - ]
チベットの悲劇は、朝日新聞・テレビ朝日は平和解放などと、中国共産党のプロパガンダをそのまま報道しています。昨年の報道2001で櫻井よしこさんがチベットの問題を発言し、昨日のテレビタックルで勝谷誠彦氏が発言したようです。今後は流れとして、チベットの問題は取り上げられ報道は増えて行くと思います。
2006/3/10(金) 午前 2:29
ダライ・ラマ14世のノーベル平和賞受賞。この事実こそ、世界がこの問題をどう評価しているか、何よりの回答になるのではないでしょうかとだけ。
2006/3/16(木) 午後 9:48 [ y_n**atani6*6 ]
チベットの哀しい歴史は「セヴン・イヤーズ・イン・チベット」を観た時に少しだけ描かれていて衝撃を受けた覚えがありますが、ここまでむごい事が行われていたとは・・(ToT)なかなか伝わってこない話だけに、karyudoさんの記事のお陰で知る事が出来て本当に嬉しいです♪傑作です♪こうもり
2006/8/3(木) 午前 1:38
チベット侵略はリチャードギアが問題視していて、彼は去年だったか映画の宣伝で来日した時に記者会見で冒頭から中共のチベット侵略を批判したので驚きました。中国人の残酷性を如実に表した悲劇だと思います。傑作有り難うございます。
2006/8/3(木) 午後 10:23
こんばんは!チベット問題って確かに大きいですね。私もネットの映像で、集団でチベットの僧侶を棍棒で殴る警官達を見たことがあります。チベットの現状をもっとTVが取上げると、みんな中国に淡い幻想なんて抱かなくなるのに・・・その点、真正サヨクってチベット問題は知らん振り。彼らって冷酷だよね。
2006/8/3(木) 午後 11:05
リチャード・ギアは、やに下がったおじ様路線を突き進み中かと思っておりましたが・・・プラス80点ですッ!v(^ε^)vこうもり
2006/8/4(金) 午後 7:21
私もこの事を知り、リチャードギアの好感度がアップしました♪ハリウッドでは好きな俳優の1人でもあります。当然彼は北京政府から敵視されていて、中国には入国出来ないそうです。
2006/8/4(金) 午後 10:10
keiさん、サヨクは中共の悪行は完全黙殺します。やはり根底にあるのはマルクス・レーニン主義でしょう。共産中国に幻想を抱き、日本でも革命を起こして共産日本にしたい人達なのです。「共産主義の核は良い核だ」!「帝国主義、米国の核は悪い核だ」!と思ってた輩達ですからね。テレビではチベットを取り上げるのは厳しいでしょうねぇ・・・(>_<)。我々が出来る一番現実的な事は、ネットを使って少しでも多くの日本人に伝える事ではないでしょうか。
2006/8/4(金) 午後 10:18
それは大変な御苦労を要したことでしょうね。随分時間が掛かりましたが、中共批判が増加してきて、警戒する日本人が増えてきました。お互いに頑張りましょう!
2007/6/24(日) 午後 11:05
ほんとにその通り。ろくでもない指導者たちですよ。あそこは。ODAでいくら日本はお金を出してると思いますか。そのお金で買った武器でチベット人を殺してるんです。日本はあそこに謝罪なんか絶対しちゃいけないし、お金を出すなんてとんでもないことなんです。間接的に日本人がチベット人を殺してるって極端な言い方するとそうなる。
2008/3/17(月) 午後 0:07 [ - ]