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〜格差批判に答える。日本人よ、「格差」を恐れるな〜
『私は市場原理主義などではない。愚かなレッテルはりだ』
(2006/5号 文藝春秋 〜より一部抜粋〜)
私のどこがアメリカンなのか
宮崎哲弥
小泉政権は非常に対米関係を重視してきたと思いますが、
この路線はポスト小泉でも継続されるべきだとお考えですか。
竹中平蔵
日米関係は、GDP世界第一位と第二位の経済大国同士の重要な関係であり、
対中国、対韓国というのはもっとも重要な隣国同士の関係です。この三つは
誰が政権の座に就こうと、どの政党が政権を担おうともゆらぎようがないと
思います。
宮崎哲弥
しかし、最近のアメリカの迷走ぶりに日本でもアメリカと少し距離をとった
方がいいのではないかという雰囲気が出ているように思います。例えば米軍
再編にからんで、沖縄の海兵隊司令部をグアムに移設する為の費用の75%、
だいたい8800億円ほどを日本が負担するという話があります。
さらに泥沼化したイラク戦争、BSE問題もなかなか解決しません。
軍事的にイランや北朝鮮との問題も出てきた。
竹中平蔵
米軍再編の話は事実関係がわかりませんので、金額の多寡についてコメント
できませんが、日米関係ということでいえば、これまでもシェアできること
はシェアしようという形でやってきました。その基本姿勢はこれまでと変わ
らないのではないでしょうか。
私は、実は一番重要なのはインテレクチュアル・エクスチェンジ(知的交流)
ではないかと考えています。戦後の日米関係の50年をみると、フルブライト
奨学金事業で交換留学生となった人達が、後に主導的な地位について、日米
の円滑な交流の礎となりました。
政治においてもジャーナリズムにおいても、主導的立場につく人達が若い時
に交流している事は非常に重要です。今、日米についてはまだそれが機能し
ていますが、日中や日印については、今後戦略的に強化していかなくてはな
らないと思います。
宮崎哲弥
さて最後に竹中さんに対する批判として、アメリカ的な価値観だけで政策を
推し進めるのはいかかがものか、というのが根強くあります。
ありていにいえば、「アメリカの手先」であるという批判です。
例えば『年次改革要望書』に書かれているアイテムを実現して
いったものだということは、国会でも質問されていますが、
これについてはいかがですか。
竹中
「手先」どころか、アメリカそのものという人までいますからね(笑)
全て非常に無責任な議論だと思います。私のどこがアメリカンなのか。
アメリカ原理主義といいますが、それが何であるのか、私にはさっぱり
分かりません。
それは規制緩和で既得権を失う人達が、私の事を憎いと思って、そういった
感情的なレッテルを無理やり貼っている。これは抵抗勢力の常套手段です。
平面的な議論をる事の愚かさについては既に述べましたが、この場合もそう
です。市場経済はアメリカだけのものではなく、中国もそれを採用して大き
く発展しています。
彼らはレッテルを貼ったら、後はもう思考停止なんですよ。何がよくて、
何が悪いのか、本質は何かという議論をするのではなく、
「あいつが嫌いだ」といっているだけの話です。
『年次改革要望書』については、国会で質問が出たので確認しましたが、
それまで詳しく読んだ事もなかった。しかも、郵政の改革案と要望書の
中身はずいぶん違います。それを同じであるとして批判するのですから、
話になりません。
宮崎さんは両方の中身をきちんと読まれましたか?
アメリカの要望書では、10年たって完全民営化するまで、
特に保険については一切商品を売らせるなと書いてある。
しかし、我々はそんなことをさせるつもりは全然無い。
私からするとまことにアホらしい話がまことしやかに議論されているわけ
で、議論ならまだしも陰謀論として流布されていくのを見ると、日本とい
うのはどういう社会かと思います。そういことは私にとってというより、
日本にとって大きなマイナスですよ。
竹中平蔵が郵政民営化について米国側と談合していた事実は知られており
苦しい弁明と言わざるを得ない。竹中自身が日本を米国流の価値観を導入
することを由としている以上なにをどう批判しても無駄であろう。
米国が勝つためには手段を選ばないのはWBCで多くの日本国民が知る事
が出来た。呆れる程の白々しさである。NBAを見ていると全てでは無
いが、アウェイのチームに不可解な判定が重なり敗戦をきっする試合を
見る。その影響で、NBAの勝敗表を見るとホームとアウェイの試合での
勝敗結果を見るとビックリする。ホームで勝ち越しているのにアウェイ
で大幅に負け越していたり、日本では有り得ない成績に驚くばかりだ。
米国の勝つ為には手段を選ばない、自国のルールを国際ルールとして押し付ける
手法について、正論6月号で東谷暁氏が「寸鉄一閃」でこのように述べている。
「WBCで十分に発揮されたアメリカのユニラテラリズム」
規制緩和にも関係あることだが、新ルールの設定はルールを設定した者
にとっては当面有利になる。日本チームが優勝したからまだ我慢できる
が、WBCはルールもおかしければ、ジャッジもいかがわしいものだった。
(中略)
アメリカの野球では「ホームタウン・ディシジョン」が普通で、審判が
ホームチームに贔屓するのは珍しくないがその代わり「ホーム&アウェイ」
という発想があり、お互いのホームで有利な試合を同じ回数行うことで
公正にしようということになっているらしい。
《しかしWBCのアメリカ対日本戦のデビッドソン主審の判定が許されない
のは、WBCが国際試合であり、日本がホームで戦うチャンスが与えられ
ないからだ。アメリカ式のホーム&アウェイの発想は適用されない》
スポーツライターの二宮清純氏も「現代」と「ボイス」五月号の
両誌でこの問題に触れているが、ここでは後者を見てみよう。
《日本の報道は「世紀の誤審」と呼んだが、あれは「誤審」ではない。
完全な「アメリカびいき」である。判定変更をしたデービッドソン
審判員はマイナーリーグの審判でレベルが低かったとの批判があるが
問題の本質は「自国の試合を自国の審判が裁く」アンフェアさにある》
さらに二宮氏は大会の運営法やルールについても指摘している。
《WBCに登録された審判37人のうち、22人がアメリカ人。サッカーの
国際試合やボクシングの世界戦、あらゆる国際試合でこのような事は
ない。・・・さらに疑問なのが「投球回数制限」だった。「30球未満
投げたピッチャーは中1日の登板とする」など、何のための制限か分か
らなかった人も多かっただろう》
では、この制限は何のためか。二宮氏はいう。
《高給を取るメジャーリーグのピッチャーは、レギュラーシーズンやシーズ
ン後のゲームでケガをした場合、保険会社から保険金が下りる。所が今回
のWBCは、その保険の適用外だった。だからピッチャーの肩を守るため、
球数を制限したのだ。アメリカ一国が自国の都合でピッチャーに球数制限
を定めるぶんには構わない。だが、それをなぜ他国にまで押しつけるのか》
もう、これはアメリカの「宿痾」というべきもので、自国銀行の過剰融資を
抑制するため作ったルールを、国際ルールに仕立てあげた、『BIS規制』の
ケースと全く同様だ。
二宮氏は《「真の世界一決定戦」に疑問符がつくのはその意味である。
アメリカはスポーツにおいても「一国主義(ユニラテラリズム)」
の国といわざるをえない》と述べている。
米国の自国優先御都合主義を表した記事を
4/30のフジサンケイビジネスアイで見かけた
「日本車に不利な提案」原油高で米大統領・サイズ別規制移行へ
ブッシュ大統領が28日までに打ち出した一連の原油高対策で、日本車メーカー
にとって不利な変更が提案されている事がわかった。新車の平均燃費の上限を
設定している自動車平均燃費(CAFE)基準について、乗用車については全体
の平均ではなく、サイズ別規制に移行するという内容となっている。
現行規制では、各メーカーは乗用車の平均燃費を1ガロン=27・5マイル
(1リットル当たり11・7キロ)以下に抑えることが義務付けられており、
小型車の比率が高い日本車メーカーが規制クリアに有利となっていた。
しかし、サイズ別の規制となれば、大型車比率が高い米メーカーが有利となる。
ホワイトハウスは「米メーカーに平等な競争条件を与えるものだ」と説明している。
自国の国益になる行為については形振り構わずにルールすら押し替えて正当性を
主張するアングロ・サクソン流の発想である。米国はこのような国なんだと言う
ことを認識しておかなければならない。日米同盟・対中国だけを考えて米国を見
てはならない。勝つためには、国益のためには、ルールすら米国流に置き替えて
手段を選ばず貪欲に行動すると言う事実を見据えておかなけらならないのだ。
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全く同感!米国に心許すな唇を許せば3兆円で身体を許す弱腰の日本になれば・・対米追従中国に謝罪謝罪、韓国に県下売られて逃げてばかりの日本。。しっかりせんと駄目ですね
2006/5/8(月) 午前 0:29
3兆円については疑問があるのも事実ですが、中露朝と核武装した反日軍国主義国家に包囲された日本の負担は仕方ないのです。集団的自衛権を行使すら出来ず核抑止力も持たず、安全保障を米国に依存している限りは負担はしなければなりません。しっかりすると言う事は、憲法9条改正をして核武装して米国に物を堂々と言える自立した国にならなければならないでしょう。
2006/5/20(土) 午後 5:23