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《特集・軍事シミュレーション・日朝もし戦わば》
(週刊新潮 2006・7/20 テポドン・ショックの裏事情〜世良光弘)
慢性的な燃料不足に、ミサイル発射も失敗。
軍国主義とはいえ、北朝鮮軍の装備や実力など
高が知れている、と考えるのは少々早計だ。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏によれば、
空軍が保有するミ29の潜在能力は侮りがたし。
以下は、テポドン2号の発射が引鉄になり、航空自衛隊と
北朝鮮空軍とが相まみえた際の戦闘シミュレーション。
〜日本に宣戦布告、金正日〜
ミサイル連射によって湧き起こった国際社会の非難に、北朝鮮が
再度のミサイル発射で応えようとしている事が明確になったのは
7月25日の事である。
米軍の衛星は、北朝鮮のミサイル基地でテポドン2号と目される
新たなミサイルが再び発射台に備え付けられている様子を、鮮明
に捉えられていた。
日本のみならず、東アジアの各国から相次いで遺憾の意が表明さ
れたが、非難をあえて無視するかのように、北朝鮮は2回目のテ
ポドン2号の発射実験を強行。
米国を直接対話の場に引きずり込むため、国の威信をかけた打ち
あげに踏み切ったのだ。
7月28日午後3時ー。
米国の発射探知衛星は、直後に発射を準備し、日本海で待機してい
た米イージス艦2隻を始め、海上自衛隊のイージス艦「ちょうかい」
も弾道を捉えていた。だが、ハワイ西方沖の公海に向かって発射さ
れたテポドン2号は、今回も1段目のロケット分離に失敗。ミサイル
は日本海上空で失速し、落下を始めた。
その軌跡をモニターしたイージス艦は、テポドンが青森県内に着弾
すると予測。落下3分前に総理官邸に報告をしたものの、官邸も、
イージス艦もなすすべなく、ただ見守るしかなかったのだ。
ミサイルは、米軍がつがる市車力に新配備したMD用早期警戒の為の
「Xバンドレーダー」基地を直撃するかと思われたが、何とかそこを
飛び越え、青森市郊外のパチンコ屋の広大な青空駐車場に着弾。
弾道は模擬弾ながら、長さ15m、重量21mのミサイルである。
落下時の爆発と飛散した破片で、駐車場に居合わせた日本人男性3人
が巻き添えとなって死亡してしまった。
無論、日本の国土には外国のミサイルが着弾したのは、戦後初の事態
だ。日本政府は直ちに臨時閣議を開きミサイルの着弾「武力攻撃事態」
と認定、安全保障会議を経た後、小泉総理が自衛隊に防衛出動命令を
発令するに至ったのだ。
北朝鮮は陸軍95万人、海軍4万6千人、空軍11万人という兵力を
有している。対する自衛隊は陸自14万7千人、空自4万5千人。
北朝鮮は国家予算の殆どを軍備に注ぎ込み、戦車約3500両やロメヲ級
潜水艦22隻、作戦機590機を保有するものの、正面装備の近代化は、
遅れている。
これは弾道ミサイルや核、ゲリラ戦を行う「特殊部隊」10万人に
力を注いできた結果だと言える。
一方日本は陸、海、空と装備は揃っている。
しかし、東西冷戦の終決からの部隊配備の転換がようやく始まったばか
り。過去の政府答弁では、日本に向けてミサイル発射準備をしている基
地へ先制攻撃することは、国際法上、許容されるとしているが、実戦の
経験は一度もない。
早速、ミサイル基地の攻撃作戦を練り始めた防衛庁にとって最大の障壁
となったのは、航空自衛隊が保有する最新鋭機、F15J、F2の航続距離
が短く、北朝鮮を攻撃した後に帰還出来ないことだった。
と言うのも、平和憲法の下で、空自機が他国まで飛行する事などは想定
外。一応、空中空輸機(KC767)1機を保有してはいるが、導入された
ばかりで、実戦に使用するなど望むべくもないのである。
この膠着した事態を打開したのは、有終の美を
飾ろうとイニシアチブをとった小泉首相だった。
「北朝鮮の我が国に対する『ミサイル攻撃』を実力で阻止する。
航空兵力で基地を直接攻撃して、今後の発射を不可能にする」
と、決意した小泉首相は、独断でブッシュ大統領との電話会談を行い、
米軍から空中給油機を借り、受けることの内諾を取り付けたのだった。
かくして、北朝鮮のミサイル基地を攻撃する「作戦計画」が極秘のうちに
立案された。命令が下されたのはテポドン着弾から48時間後の事だった。
〜改造された、ミグ29〜
石川・小松基地、7月30日午後3時ー。
「ヒューン、ドーン」P&W社製の双発エンジンが低いうねりをあげていた。
アフターバーナーを全開にしてオレンジ色の炎と轟音と共に、10機の制空
戦闘機F15Jと電波妨害を担う2機のF15DJは、滑走路から次々を西の空へ
と消えていった。
同じ時刻、ミサイル施設の爆撃を行う支援戦闘機F2も12機、
誘導爆弾Mk83を搭載して三沢基地を飛び立った。
F15Jの航空距離は、データ上、増槽タンクをつけた状態で約4600?だった。
小松や三沢から北朝鮮のミサイル基地のある舞水瑞里までは、直線距離にし
て約900キロだが、敵のレーダーをかいくぐるためLoLoHi(低空で巡航して、
接近。低空で攻撃。高空、高速で離脱)という飛行パターンや、戦闘を考慮
すれば、1000?(約80分)の飛行が限界とされる。攻撃機のF2はそれ以下。
制空隊と攻撃隊は、日本領海ギリギリのアルファポイントで
合流し、北朝鮮領空に高速で侵入した。
その数分後、日本海上空にで偵察任務に就いていたAWCS(早期警戒管制機
E767)のモニターに戦闘機の機影が確認された。北朝鮮軍がスクランブルを
かけたのだ。
北朝鮮上空に達した空自の編隊を最初に迎えたのはミグ21フィッシュベッド、
ミグ23フロッガーという、ベトナム戦争や冷戦中に活躍していた時代遅れの
戦闘機群である。
最新鋭のF15と運動能力、戦闘能力には著しい差があり、勝負にはならない。
空自の編隊は大人と子供ほどの能力、技量の違いを見せつけて、難なくこれ
を撃墜してしまった。
しかし、第2派として飛来したのは、北朝鮮の「虎の子」、ミグ29フルクラム
の編隊である。ロシアよりミグ29機を40機を購入した北朝鮮は、この機体に、
人命無視の徹底改造を施し、クリモフ/サルキソフRD33ターボファン双発エン
ジンの運動性能は抜群であった。
「ミグ29フルクラム、低空より5機編隊接近!」AWACSから受信。この時点
ですでにミグ29から射程15?の長距離対空ミサイルR-37が発射されていた。
F15は回避行動を取ったものの、味方2機が被弾し、火だるまとなり墜落した。
それでも、一度、会敵した後は練度に勝るF15Jはパイロットが
腕前を発揮し、わずか30秒後には敵機をロックオン。
各機から99式空対空誘導弾(AAM-4)が一斉に発射されて、
撃墜を含め、敵機全機を排除することに成功したのである。
一方、レーダーを避けて、海面すれすれを飛ぶF2。
ジェット後流で白いしぶきが上がる。北朝鮮の海岸線が見えてきた。
「Feet Dry。Weare coast in(陸上に到達)」
「隊長機より、高度200フィート。編隊を崩すな。
目標まで後10マイル。Steady Now(ようそろ)」
地上から襲いかかる猛烈な対空砲火。何本ものSAM(地対空ミサイル)
が向かってくる。「チャフ(レーダー攪乱用アルミ片)投下!」
激しく北朝鮮軍が応酬する中、3機が撃墜された。だが残りのF2攻撃隊は投下
姿勢に入った。「Ready Now!(まだまだよし!)Bombs、Away(投下)」
この瞬間、生き残ったF2Mk83の750ポンド爆弾数発を投下。
テポドンの発射台に命中し、液体燃料車などが誘爆して大爆発が起こった。
「Break Left、Break Left、(左に旋回、急上昇)、
目標を破壊せり!これより帰投する」
報告を受けた警戒管制機は、隠語を使用して攻撃成功を全操縦者に連絡した。
「BANZAI」。再合流地点は日本領海ギリギリのアルファポイント。
そこには米軍の給油機KC157が英雄たちを待っているはずだった・・・・・。
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実際に北朝鮮の軍備態勢は古く、テポドンの液体燃料式は第二次世界大戦中に
ドイツ軍が開発したものV2号と同じ技術だという。北朝鮮の軍備など所詮は
この程度のものなのだ。
北朝鮮が日本より勝っているものは政治体制にある。
共産主義国家は意思決定が機敏である。日本のような議会制民主主義国は機敏
さでは到底適わない。まして日本は政治家や官僚にサヨクが多くおり、日本の
意思決定をを妨げる勢力が多数いるのが現状なのだ。
従ってこのような有事が起これば非常に危険であり不安である。
情けないが現在では日本を守るのは日米安保で米軍頼みが日本の国防の現実だ。
我が国は戦後経済一辺倒で突き進み、「自国で国を守る」という当たり前の
事を放棄して、米軍に頼り切っていた。この機会に国防について思考すべき
である。この絶好の機会を逃せば、喜ぶのは反日サヨクと中国・北朝鮮である。
いつこのような事態にならないとも限らないからだ。
F-15の燃料制限があるのも大問題で、ブラックボックスは米軍が握り
航空機・戦闘機産業は米国がアジアでは国益の為にほぼ独占をしている。
USTR(米国通商代表部)が日本に突き付ける「外国貿易障壁報告書」
には「日本の宇宙航空分野について」下記のような記述があるようだ。
『米国は、米国の技術と製品の調達を制限しかねない
日本の国際宇宙システム開発の動向を監視している』
日本に航空機・戦闘機産業に参入するな!と圧力をかけてきているのだ。
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北朝鮮の敵基地攻撃論はあたりまえのことです。そのために空中給油機や巡航ミサイルを開発するのはいいことでしょう。しかし致命的な難題があります。それは敵の基地がどこにあるかわからないのです。地下100メートルかトラックにつまれた稼動式なのか?ノドンはすでにそういう形です。これからは軍事力の整備も必要ですがそれにもまして諜報力が必要となります。
2006/7/16(日) 午後 10:47 [ shi*go*d2*06 ]
私もそう思いますよ。憲法9条改正、国防費の増強(自衛隊員の増員、軍備拡張)、諜報部の設置などは必要不可欠です。日本国民の更なる覚醒も必要であるし、米国の説得も重要で、課題が多いのが現実ですね。
2006/7/17(月) 午前 2:32
普段は余りにもアメリカに頼りすぎと批判し、では、自国を守る為には防衛力を増強したいと言えば、軍靴の音が聞こえるだの、またあの時代に戻るのかなどと言うマスコミやコメンテーターには呆れかえりました。 まずはマスコミを何とかしないと。
2006/7/17(月) 午前 5:11 [ jul*a*y5* ]
一人の優れた指導者が責任ある政策を行えば、ある程度現実的な方向に国を向わせる事が出来ると思っています。そして今がその時期(デッド・ライン)ではないか(準備開始の)と考えています。更にいえば14年後の2020年頃が第二の時期(レッド・ライン)で日本は中共と生き残り(国家独立を賭けた)の為の闘いに入らざるを得なくなると考えています。
2006/7/17(月) 午後 1:19
juriaさん、地上波はゴミのようなサヨクがアホな主張を自信満々に語り日本国内だけでしか通用しない暴論を述べています。経済をグローバリズムだとか言うクセに、政治や国防は思考が日本国内だけしか回らないトンデモな輩達です。地上波放送が有料なら制裁を加えるのは簡単なのですが、現在の広告のシステムでは非常に厳しいですねぇ・・・。
2006/7/18(火) 午前 1:19
中野学校さん、中共はこのまま経済発展を続けて米国に対抗できるだけの軍事力と経済力を付けるのか?崩壊して分裂して混乱をして民主化するのか?第三の選択肢があるのか?分かりませんが私は崩壊論が現実的だと考えています。歪な共産主義でこのまま経済成長を維持して米国を超える匹敵する国になるとは思えないからです。中野学校さんのような考えをお持ちの方も多数おられるのも事実ですから、本当にどうなってしまうのか心配ですね。ふぅ〜(-_-)
2006/7/18(火) 午前 1:24