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門松飾り 2017

門松飾り 2017
 
毎年、宮若市脇田温泉の「日本一大門松」がメディアで紹介されます。高さ9.5m、直径5mの大門松で、脇田温泉の皆さんが「町おこし」のために始められ、今年で20回目になるそうです。
             ●脇田温泉 大門松
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最初の頃は高さで日本一だったのですが、何処かの門松が高さで追い抜いたようです。高さで競ってもキリがないですよね。 現在は「風格において日本一」だそうです。1月19日(木)まで展示、1月22日(日)正午の「どんど焼き」で焼かれます。 まだ、見たことがない方は是非お出掛け下さい。

   
1月5日(木)、所用があって天神へ出掛け、帰りに博多駅にも寄ってきました。 デパートや商業施設の門松の前では、平成29年度が動き始めています。 

             ● 三越 ライオン前
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             ● ソラリア プラザ
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デパートや商業施設が入り口前に門松を飾るのは、来店されたお客様に「福が訪れるように」との願いもあるようです。しかし元来は、各家庭の門口に飾られたのが始まりです。お正月には、それぞれの家に「歳神様(としがみさま)」が帰って来られます。「歳神様」が家に入り易いように「依代(よりしろ)」の役割として「門松」を飾ったのです。
それぞれの家に「歳神様」が帰られると言うことは、「歳神様=ご先祖様」だと思います。ご先祖様がその年の家族の健康を約束するために帰ってくるのでしょう。
 
                     ●岩田屋本館
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                       ● 大丸
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門松は竹の飾りに特徴があるように思えるのですが、別名を「松飾り」というように、主役は「松」なのです。 古代神道では木のこずえに神が依り付き宿ると考えられていて、特に「松」は「(まつ)る」、神を「(まつ)」につながり、また、常緑樹であることが「不老長寿=永遠の命」の象徴ともされてきました。
 
              ● セントラーザホテル
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平安時代に始まり、江戸時代には現在の姿に近くなっていたようですが、その造りを見てみましょう。
まず「竹」を3本束ねて中心に副えます。 5本もありますね・・・でも奇数が原則です。 竹は節を作りながら真っ直ぐ上に成長します。竹の節を人生の節目に例え、「苦しい節目の時も、竹のように乗り越えて行こう」という力強さを象徴しています。

その竹の周りに主役の「松」の枝を配します。1m程度の「若松」が好まれます。先ほどの「松=不老長寿」の話で思い出しました。武内宿禰大臣が神功皇后と船で洞海湾に差し掛かった時、海中から光る玉石を拾い上げました。 それを霊石として祀ったのが「若松恵比須神社」の始まりです。その時、武内宿禰大臣は祠の近くに松ノ木を植え、それを見て「我が心も若し」と詠ったそうで、若松の地名の由来とされています。武内宿禰は300歳まで生きたとされる不老長寿伝説の人物ではありますが、それは香椎宮の「不老水」を飲んでいたからと言われています。 しかしこの時代から「松」が「不老長寿」の象徴と考えられていたことが分かりました。
 
                  ● 日航ホテル
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其々の門松によって飾りに使われる植物は異なっていますが、次に多いのは「南天(なんてん)」ですね。これは「なんてん=難転=難を転じる」なので、縁起物として使われています。 鮮やかな葉の色で全体の色調を整えているのが「葉牡丹」です。幾重にも重なる葉は「吉事を重ねられるように」の願いが込められています。

慶事のシンボル「松・竹・梅」に合わせて、「」を加えている飾りもあります。しかし、花が咲くには少し早過ぎますので、造花ですね。 熊笹ユズリハ水引(飾り紐)を上手に使っている門松もあります。
 
              ● JR博多駅 (大博通り側)
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最近は民家の玄関に飾られた門松を見ることもなくなりました。しかし古代から伝えられてきた想いは残していきたいものです。

門松やしめ飾りなど、正月の飾り物は「どんど焼き」で焼却するのが一般的です。福岡県の中でも地域によって呼び名が違ってきます。他に「とんど焼き」、「ホッケンギョウ」など等。 香椎宮では「とんど焼き」と呼び、1月15日午後5時から「香椎宮 焼納 とんど祭り」が開かれます。 門松はないと思いますが、注連飾りなどを納めると焼却していただけます。 

小学校低学年の頃、じいちゃん・ばあちゃんの家があった阿志岐(二日市の先)では「ほうけんぎょう」と言っていたように記憶しています。1月7日の夜、竹や松で作った大きな松明(タイマツのような櫓)を村の広場で燃やします。村人はこの炎の中に、門松やしめ飾りなど正月の飾りを投げ込むんです。 闇夜に灰色の煙が舞い上がります。 ばあちゃんが言いました。「この煙に乗って、正月の神様が天に帰るんよ」。
 


*参考文献:「観光情報クロスロードふくおか」、「A Tropical Garden」
*脇田温泉大門松画像は「宮若市ホームページ」からお借りしました。

 
 
 

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