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香椎うっちゃんのブログ
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パブリックアート散歩 (天神-2)


福博 まちなかアート ① 福岡天神-1」の続きです。
 
① プリマ・ヴェーラ   作者:エスター・ワートハイマー
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福岡市役所ふれあい広場です。イベントが開催されている時に、この少女像を見られていると思います。作者はポーランド出身女流彫刻家のエスター・ワートハイマです。福岡市制100周年(1989年)を記念して設置されました。
 
話は変わりますが、イタリア・フィレンツェのウフィツ美術館の所蔵する作品の中に、ボッティチェリ15世紀に描いた「プリマヴェーラ」があります。世界的に有名な絵画作品です。 「プリマヴェーラ」は、イタリア語で「」という意味です。 絵の中に女性が描かれ、その中の一人がヴィーナスです。 ふれあい広場の少女は、そのヴィーナスが春を喜ぶ、素朴な気持ちを表現しているのかもしれません。 春風なびくスカートや髪爽やかさを感じさせてくれます。春は新しいスタートの季節。この季節だからこそ、希望に満ちた躍動感あふれる作品が、我々をワクワクさせてくれるのです。
 
② 春を奏でる   作者:中村 晋也
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天神の警固公園ですこの公園では春(平成29年4月1日〜9日)になると「福博花しるべ ガーデニングショー」が開催されます。 春を彩る花々がハンギングバスケットに飾られ展示されます。 そんな中でこの作品を眺めると、ピッタリです。 裸の女性の背中に羽が生えていますからフェアリー(妖精)ですね。 でも裸はね〜・・・中学生の美術の教科書に裸婦画が出て来てたんですが・・・「あれを芸術として捉えよ」は中学生の男の子には未だ無理でしたネ。 今でも裸婦像みるとドキドキワクワクします・・・まだまだ人間としての修行が足りません。 でも、この作品は瞬間のリアルさが素晴らしいですね。今にもヴィオロンの音が聞こえてきそうです。
春の日の ヴィオロンの 歌声の    (秋の日の ヴィオロンの ため息の)
身にはじけて 花々と 楽しや     (身にしみて ひたぶるに うら悲し)
ヴェルレーヌの詩「秋の歌」を「」に変えてみました。
作者の中村 晋也は三重県出身、フランスで学んだ彫刻家。現在は鹿児島に拠点を移して活動されています。
 
③ 恋人たち    作者:オシップ・ザッキン
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福岡市内のパブリックアートの中では、作品の前を通る人の数が一番多いのではないでしょうか。福岡パルコ前(福ビルとの間)に立っています。 男女が寄り添っている姿でししょうが、二人とも全身が金色に輝いています。 瞬間的に見ると角ばった感じがするのですが、じっくり良〜く眺めていると、ふっくらと柔らかい表現なのが分かります。作品の裏側に次のように書かれています、「この彫刻は宝くじの普及宣伝事業として設置されたものです」。 なるほど・・・「宝くじの宣伝」なので、当たった時のイメージ色として金色なんだ!。

作者のオシップ・ザッキン1890年、旧ロシア生まれで、パリで絵画と彫刻を学びました。この時、ピカソや日本人画家・藤田嗣治と親交を深めています。作品(恋人たち)を見ていると、何となくピカソを感じるのですが・・・それと、日本に彼の作品が多いのは、藤田嗣治との付き合いが大きかったのでしょう。
 
この作品、何回か見ているうちに、微笑ましく感じる造形、つまり「恋人たち」になってます。 そんな風に思わせる芸術家って凄いですね。 ただし、この場所で立ち止まって観賞する人が増えると、一般歩行者のジャマになりそう。
 
④ 道標・鳩    作者:柳原 義達
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福岡銀行本店前の通行路脇の緑地内です。 本物の鳩と同じ位の大きさで、しかも茂みの中ですから、意識していないと分かりません。 道標(みちしるべ)ですから、道路脇に設置したのでしょうが、なぜ鳩なのでしょうか? 参考にさせていただいた「まちなかアート探索」の中で作者・柳原 義達の言葉を見つけましたので紹介します。
私は今、主題「道標・からす」、「道標・鳩」を制作しているのも、「みちしるべ」として私の歩んだ道に目標をつけて、私なりの人生に置きかえているつもりである。野仏やお地蔵様を路傍でみかけたとき、それを建立し、拝み、親しんだ人たちのそれぞれの時代やその景観が美しい詩的な空間図となり、道標ともなって私たちをよろこばせる。そのような道標を積重ねて、二度と私というものを見失わないためにも「道標」という主題は意味がある。
鳩と言うより、「鳥」が作者のイメージテーマなのですね。
福銀本店には外と建物内に彫刻家・高田 博厚、佐藤 忠良、木内 克らの16個の作品が設置されています。印が「道標・鳩」です。
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1階のロビーと外のガーデンに置かれている作品は鑑賞できます。でも、あまりウロウロしてると警備員に睨まれますよ。

⑤ 平和の門    作者:松永 真
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天神西交差点(西鉄グランドホテル前)の歩行広場です。この広場にはグラフィックデザイナー・松永 真 の作品が5点置かれています。それぞれにタイトル名が付いているのですが、代表格と言うか主役の作品が「平和の門」です。 幾つかの動物が作品の中で共生していて、親しみやすく、子供が喜びそうですが・・・この門を通ると、大人でも心和んでホッとしますね。 くり貫かれた門の形が足の裏なのは分かりますか? 五つの作品の色は「平和の門」の黒の他、緑・赤・青・黄で、これらのカラフルな色合いが小さな広場全体を明るくしています。 また、信号を待つ人々をちょっとの間、和ませています。 それでは、他の4作品を紹介します。
        おかえり               大きな一歩
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    顔が西むきゃ尾は東               見晴台
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この広場は西通りと親富孝通り(親不孝通り)が接する場所で、以前は、ゴミや自転車放置問題で市は困っていたのです。 そんな時、「綺麗な市民の広場にしたい」との趣旨で始めた「パブリックアート」のコンペで、採用されたのが、松本 真の作品です。 グラフィックデザイナーの彼は、デザインについて「デザインは往々にして自身の日常生活から距離のあるものに惹かれるのではないだろうか。喧騒には静寂、柔には剛、動には静、厳格にはユーモア、優等生にはチョイ悪つまり、デザインとはそれぞれの日常生活に対する倦怠や、停滞を揺り動かそうとする"ストレス解消"なのではないかと思う」と言っています。(JAPAN DESIGN COMMITTEE ホームページ メンバー紹介より)
デザイナーとしての言葉を念頭に五つの作品を眺めると、見えてくるものがあるかも知れません。 何故平和の門」を代表格にしたかと言うと・・・もう分かりましたか? 「平和の門」の中に残り四つが全て組み込まれているからです。 御利益が大きい門だと思いますよ。 近くに寄った時には、この門をくぐりましょう。

⑥ 長浜4899    作者:松尾 伊知郎
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中央区長浜の市立心身障がい福祉センター(あいあいセンター)前に設置されています。  「あいあいセンター」入り口前ですから、直ぐにわかります。 しかし、一見しただけでは理解し難い作品です。 中が空洞になった長方形の箱に足が4本付いています。
作者の松尾 伊知郎は佐賀県鳥栖市にある「魚蓮坊窯(ぎょれんぼうかま)」の二代目窯主(陶芸家)であり、オブジェ作品にも力を注ぐ彫刻家でもあります。 九州産業大学芸術学部美術学科彫刻コースを卒業し、陶芸活動の傍ら九州産業大学の講師も務め、また、海外活動も多く行っています。うっちゃんが九州産業大学の公開講座を受講中、構内で陶芸窯を見つけました。その窯で学生に教えていたのかもしれません。 
魚蓮坊窯では唐津焼系の和食器を主に焼いているのですが、青が美しいトルコブルーの色使いが特徴とのことです。「長浜4899」の作品はそのトルコブルーの焼き物の破片が張り合わされているのでしょう。一つひとつの破片を良く見ると、色々の図案が描かれています。 鳥・魚・花・月・太陽・動物・人物顔・・・冗談では無いのでしょうがアンパンマンの顔が・・・。 それから、時間があるのでしたら探して下さい・・・一片だけハートマークがありますから。
平成11年(1999)「福岡市彫刻のあるまちづくり事業」の公募トップ受賞作品です。 「4899」の意味が解らないのですが・・・四つ足ですから生き物ですよね。張り合わされている陶片の図案から「生きている以上、楽しくあるべき」が、うっちゃんが感じたこの作品のテーマです。 
            まちなかアート 天神地区
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参考文献:
「まちなかアート探索」、「JAPAN DESIGN COMMITTEE」、「福岡市パブリックアート」
 

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