ここから本文です
香椎うっちゃんのブログ
ホームページ 「香椎浪漫」(検索)も時々覗いて下さい。

書庫全体表示

つばきで彩られた久留米草野町
 
JR九州ウォーキング久大本線・筑後草野駅です。3月18日(土)、9時18分香椎発大牟田行き快速に乗り込み、久留米駅で乗り換え、10時39分「筑後草野駅」に到着。 1日の乗車人数137人の無人駅で、券売機も改札もありません。 この日は、ウォーキング開催日ということで、担当する久留米駅からスタッフが駆け付けていました。

              久大本線 筑後草野駅 受付 
イメージ 1

スタート受付を終わり、コースマップを確認して出発です。 コース距離は約9km。

                コースマップ
イメージ 2

駅を出て直ぐの写真です。
                筑後草野駅前
イメージ 3

町というよりは村ですね。 でも、こんな風景が好きなのです。背丈の高い白色とピンク色のつばきが出迎えてくれました。 ピンク色のつばきの木には「太郎冠者」と品種名が書かれた札が掛かっています。 実は、うっちゃんは小さい頃から、”つばき”と”サザンカ”の区別がつかないのです。本日のコース参加にあたり、昨夜調べました。花が散るとき、花がまるごと落ちるのが”つばき”、花びらが個々に散るのが”サザンカ”。 なるほど、この”太郎冠者”の木の下には花がまるごと、ボタボタと落ちていますね。 
 
正面の山は耳納山系になります。その麓にある発心公園(ほっしんこうえん)まで農村風景の中を歩きます。 
                   柿園
イメージ 4

途中の果樹園は殆どが「柿」でした。 「うきは」から続くフルーツ街道です。今は葉っぱも無い丸裸ですが、秋にはたくさんの赤い大きな柿が実るのでしょう。
 
発心公園は耳納山系にある「発心山」から名前が付けられたのでしょうが、この公園は江戸時代から桜の名所でした。 久留米有馬藩のお殿様もここで花見を楽しんだそうです。でも、この日は蕾もまだまだでした。公園を半周して、「久留米つばき園」に向かいます。
                久留米つばき園
イメージ 5

3ヘクタールの敷地に約500品種、2000本のつばきが植栽されています。2000本のつばきの全てが開花している訳ではありません。開花時期は10月中旬から4月中旬で、種類によって異なります。 でも6ヶ月もの間、色んな種類の”つばき”を楽しむことが出来ます。色や形など、うっちゃんが気に入った”つばき”を幾つか紹介します。
 
       幸楽(こうらく)          バレンタイン・デー
イメージ 6イメージ 7












     都鳥(みやこどり)         紅妙蓮寺(べにみょうれんじ)
イメージ 8イメージ 9











 
”つばき”の語源については、色々の説があります。 葉っぱが丈夫なので「強葉木(つばき)」、葉に艶があるので「艶葉木(つやばき)」、葉が厚いので「厚葉木(あつばき)」など・・・全て葉っぱに由来しています・・・どうかな?。
 
久留米つばき園を後に、村の中を「若宮八幡宮」へと向かいます。

                武家屋敷風農家
イメージ 10

関ヶ原の戦いが終わり、江戸時代から明治までの間、筑後は有馬藩によって治められていますが、平安末期から戦国時代にかけての筑後国は、草野氏が所領するこの地が一大拠点として栄えていたのです。

肥前からこの地に入国した草野氏は、源平の戦いの時に源氏に付いて戦い、頼朝から筑後国在国司に任じられ、有力豪族の基礎を築いたのです。  この辺りの農家が武家屋敷に見えるのは、栄えていたと言う当時のイメージがあるからでしょうか。
                 
                耳納山系方向
イメージ 11

若宮八幡宮が建つ耳納山系の麓に向かいます。正面の高い山が発心山でしょうか(間違っていたら御免なさい)。戦国時代、草野氏は豊後の大友宗麟に従っていました。 ところが、大友・島津(薩摩)・龍造寺(肥前)による、みつどもえの筑後争奪攻防戦が始まると、草野氏は龍造寺に通じます。 生き残るために、止むを得ない決断だったと思います。 しかし、その龍造寺は島津に敗れます。 島津の勢いと大友方の報復に不安を感じ、標高697mの発心山山頂に新たに強固な城(発心城)を築いていたのでした。 ところが、大友宗麟が依頼した豊臣秀吉の援軍が到着すると、島津軍は鹿児島に撤退します。 1587年、秀吉の九州統一の際、領地は没収され、400年栄えた草野氏は滅亡・断絶しました。 発心山頂には見張り台・堀切など、壮大な山城跡が残っているそうです。 改めて訪れたいですね。
 
                若宮八幡宮
イメージ 12

鳥居と楼門を過ぎて、百数十段の石段を上った先が本殿です。
草野氏が源頼朝から筑後国在国司職を授けられた年に建立されたものです。主祭神は仁徳天皇です。 一般的に八幡宮の祭神は、武士の守護神=八幡様=応神天皇なのですが、若宮が付くと応神天皇の若宮、つまり御子息の仁徳天皇になります。

              若宮八幡宮石段下り
イメージ 13

石段を上って来る時には、気が付かなかったのですが・・・かなり高い所まで上って来ていたようです。石段下の楼門の先に草野町が広がっています。
 
若宮八幡宮から、ウォーキングコースの後半を歩きます。 村の道路の両脇でも、つばきの花が目を楽しませてくれます。
              
イメージ 14イメージ 15













つばき祭りの期間中、町中の民家(農家)の数箇所で「オープンガーデン」が公開されています。その中で「今村哲朗邸」を紹介します。

          オープンガーデン 今村哲朗邸 玄関前の門 
イメージ 16

現代で言えば、通常の民家(農家)なのでしょうが・・・どうです、この造り! これは武家屋敷の門ですね。 屋敷は江戸時代中期の建築のようです。 江戸時代になって、有馬氏が筑後21万石の大名として入国すると、草野は日田街道の宿駅として再興され、栄えました。 その頃、栄えた地主や豪農たちが築いた農村集落の姿が残っているのでしょうか。

     屋敷左側の日本庭園           樹齢300年の「正義」
イメージ 17イメージ 18













素晴らしい庭園です。 屋敷の廊下に座って、この庭を眺めていると気が落ち着くでしょうね。 左の写真・赤い花が咲いている木が、樹齢300年のつばき「正義」です。 「正義(まさよし)」とは、シーボルトによってヨーロッパに紹介されたという、久留米つばきの名花です。赤の花びらに白の斑模様が入るのが特徴です。
 
今村哲朗邸」で、もう一つ有名な「つばき」の木があります。
              カーネーションつばき 
イメージ 19イメージ 20












広い庭(畑)?の中で見ることが出来ます。 遠くから見ると「つばき」ですが・・・近くで見ると・・・これは、つばきではありません。 カーネーションですヨ。 たまげた!
             「今村哲朗邸」の玄関前の庭 
イメージ 21

素晴らしいお庭を見学させていただきました。 余計なことですが、維持も大変なんでしょうね。

吉木ポケットパークでトイレ休憩と水分補給後に、下馬場古墳へ向かいます。

                 下馬場古墳
イメージ 22

6世紀後半の築造と考えられる直径30mの円墳です。石室は全長12mの横穴式複室構造となっており、石室内には赤・青色の同心円・三角文様、また、船のような図形が描かれているようです。墳丘から埴輪も出土していますから、筑紫の君磐井や菊池川流域の装飾古墳との係わりが考えられますね。
 
            久留米市世界のつばき館つばき園
イメージ 23

世界のつばきを収集・展示している市の施設です。 ベトナム・中国・日本などの原種つばき100種類以上が植栽展示されています。品種改良については、江戸つばき尾張つばき加賀つばきなど、日本が一番進んでいるようです。九州では、ここ久留米つばきと細川藩が育てた肥後つばきが有名です。 

久留米つばき園で「つばきの花は首が落ちるように散ることから、武士には嫌われていた」と聞いたのですが・・・徳川幕府や各藩が競って品種改良していた事実からすると、そうでもないのでしょう。 但し、競馬会では落馬を連想させることから、”つばき”は馬の名前には使用されていません。 ”トーホウツバキ”とか”セイウンツバキ”なんて、強そうですけどね。
 
      情報交流施設             つばき ひな段飾り
イメージ 24イメージ 25













情報交流施設は休憩所にもなっていますが、「ツバキ油」などの特産品も販売されています。展示コーナーの「つばきのひな段飾り」が人気でした。お殿様、お姫様、三人官女、五人囃子がつばきの花で表されています。
 
               山辺道文化館
イメージ 26

門司港レトロ街にいるのかな?、と勘違いするような建物です。 大正初期の病院本館を移築したもので、価値ある木造建築物として国の文化財に登録されています。この日は2階で地元の奥様方による甘味喫茶店がオープンされていましたので、お奨めの”ぜんざい”をいただきました。 美味しかったです。
 
山辺道文化館から15分ほどで筑後草野駅ゴールです。 歩行数は15,350歩。
”つばき”は奥が深い花木ですね。 楽しいウォーキングでした。
JR九州ウォーキングスタッフの皆さん、ありがとうございます。
 
ゴール受付で、”つばき”の苗木をお土産にいただいたのですが、庭が狭くて何処に植えるか迷っております。
             お土産のつばきの苗木
イメージ 27

 
  

 

この記事に

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事