ここから本文です
香椎うっちゃんのブログ
ホームページ 「香椎浪漫」(検索)も時々覗いて下さい。

書庫全体表示

福博 まちなかアート ③ 博多部
 
福岡市は昭和58年(1983)から「彫刻のあるまちづくり」を推進しています。 でも、彫刻(芸術・アート)の類となると、うっちゃんの一番苦手な分野なのです。 市が発行した冊子に書かれていました。
 
愛好家以外の人々にとって、彫刻(アートは「理解できないもの」、「関係ないもの」なのでしょうが・・・でも、少しだけ足をとめてみませんか。 短い時間見つめて、そして何も判断しない。 そんな事を繰り返しているうちに、気が付くかもしれませんよ。 少しだけ街と自分が変化したことに・・・。

うっちゃんは街に出ても、時間に追われることは少ないので、彫刻の前で足をとめて見つめるように心がけて来ました。 それで、アートが理解できたのか?と問われると。全然ノーです。ただ、意識して見つめているのではなく、気が付くと自然に見つめているようにはなりました。 作者の意図するところを、理解できるようなレベルではないのですが、少しだけ前進ですかね。 これからも、ゆっくり見つめて行こうと思います。
 

                    福博 まちなかアート 博多部地図
イメージ 1


① どっこいしょ   作者:小田部 泰久
イメージ 2

場所は市営地下鉄中州川端駅出1番出入り口、映画館”中州大洋”の前です。いつも歩いているのに、知らなかったですね。目の高さより高い場所に設置されているのですが、理由が「酔っぱらいに壊されないように」ですって。 理由が、ち〜と恥ずかしいバイ。 

福岡市の”彫刻のあるまちづくり”5番目の事業で、昭和63年に設置されました。 振袖を着ているように見えますから、力の強い女の子でしょう。 「どっこいしょ」と踏ん張っています。 胴体と振袖の間の長い線(孔)は右が石堂川、左が那珂川を、頭は”袖の湊”(そでのみなと)を現しています。 
”袖の湊”とは平安時代後期に平清盛が呉服町辺りに造った貿易用の人工港だと言われています。
イメージ 3
 
黒●のところです。港が振袖の「」のような形をしているので、”袖の湊”と呼ばれました。 福岡市全体のイメージが古地図で分かりますか? 緑は住吉神社、白○は櫛田神社、黄は福岡城、青は西公園、赤は博多ふ頭、紫は現在の博多駅です。天神・渡辺通りは、まだ海の中です。 
 
このように福岡市を作品の中に表現する作者・小田部 泰久は、東京芸術大学彫刻科卒業で、もちろん福岡市出身です。県美術協会会長・理事長を歴任され、2008年に亡くなられました。 歴史好きの人にとっては、安楽平(あらひら)城主・小田部 鎮元(こたべしげもと)の子孫だと紹介したほうが、お分かりになると思います。 大友氏の宝満城立花城とともに早良区を護る安楽平城の城主でした。話が長くなりますので、今回はここで止めます。 この作品は見る度に強い力をもらえます。 何でやって?・・・両肩にくさ、”力こぶ”があるっちゃんね。 解り易いので好きな作品です。
 
② 福蛙(ラッキーフロッグ)  作者:洪易 Hung ,Yi
イメージ 4イメージ 5












キャナルシティ・イーストビル・ユニクロ店の前です。 気にするな、と言われても、このド派手な色彩のカエルは目に入るでしょう。 台湾人アーティストのハン・イー(洪易 Hung ,Yi)さんの作品です。 

一見不思議な世界のように感じますが、台湾では幸運をもたらす伝統的な色彩・文様なのです。台湾先住民族が踊りの時に着る女性の衣装がこんな感じでした。 彼の作品は台湾はもとより、日本や世界各地で見ることが出来ますが、象・熊猫(パンダ)・鳥など動物が殆どです。 それらは、大きな目と笑う口元が特徴で、「ハッピー・アニマル」と呼ばれているようです。 後ろから見ていないので、気が付かなかったのですが・・・まだシッポが付いているようで、”おたまじゃくし”からの成長途中のようです。 しっぽは今度確認します。 成長途中=輝かしい未来を表しているんですかね? キャナルの「幸福のカエル」は結構人気を集めているようです
 
③ 時空 NO.3   作者:多田 美波
イメージ 6イメージ 7












場所は道路陥没で有名な博多駅前通りに面した損保ジャパンのビル・・・イヤ、会社の名称は最後まで言わないといけませんネ・・・損保ジャパン日本興和福岡ビルです。合併が繰り返されると企業名が長くなります。 アートとは関係ないことですね、スミマセン。 このビルは有名な黒川紀章氏の設計です。ビル西側の低層部が斜めにカットされて、そのスペースに白砂利が敷かれ庭が造られています。 その中に一つだけ銀色の円錐のモニュメントが置かれています。日本を代表する立体造形作家・多田 美波氏(1924−2014)の作品です。アルミニウムを用いた彼女の作品「周波数」シリーズの一つのようです。 彼女は皇居・ホテル・駅舎・庁舎の中で多くの作品を手掛けているようですが・・・と言うことは、建築家との関わりも作品の要素として多いのですかね。 今回の作品は、黒川紀章氏とのコラボになるのでは・・・?  多田 美波氏には悪いのですが、うっちゃんはこのようなアートが一番苦手です。 時空とは、つまり時間と空間ですね。 No.3とは何でしょう? 「時空」の3番目の作品? この庭を瞑想空間、銀色の円錐を瞑想時間とした宇宙のようなものをアートとして感じるのは難しいです。
 
④ WALK   作者:ジョエル・シャピロ
イメージ 8

場所はお分かりですね。博多駅西日本銀行です。 作者のジョエル・シャピロは現在も活躍中のニューヨーク出身の芸術家。 作風は「ミニマル彫刻」に属するそうです。「ミニマル」とは極小さい・最小と言う意味ですが・・・「ミニマル彫刻」を調べると、「装飾的、説明的な部分を出来るだけ削ぎ落として、シンプルな形式と色彩で構成する表現方式」だと分かりました。 この説明を聞いて、作品を見つめると単純に良くわかります。ミニマルの他の説明でこんなのがありました。「抽象表現主義を批判的に継承しつつ、抽象美術の純粋性を徹底的に突き詰めている」と。 さっぱり解りません。 ミニマルとはシンプルな形式。 これだけで充分に、この作品を見つめられますよ。 

出勤前にこの作品を見ると「今日一日の第一歩を大きく踏み出そう」、という感じにしてくれるのではないでしょうか。いい場所に立っています。 六つの長方立方体だけで、こんなに人々を励ますことが出来るとは・・・流石の一言ですね。 見飽きません。本当に好きな作品になりました。
 
⑤ 着衣の横たわる母と子   作者:ヘンリー・ムーア
イメージ 9

博多駅前で初めてこの作品を見てから、「これは何処かでみたことがあるなあ」とは思っていたのです。 無理に思い出そう、ということはしなかったのですが・・・数年前に某テレビ番組で箱根が紹介された時に思い出しました。 東京勤務のとき、仕事のついでに立ち寄った「箱根彫刻の森美術館」です。 野外の彫刻庭園で似たような作品を見ていたからです。 作品に特徴があるので、直ぐに思い出しました。 

「箱根彫刻の森美術館」のホームページによると・・・。
ヘンリー・ムーア(1898〜1986年)は英国の有名な彫刻家で、「箱根彫刻の森美術館」には11体の作品が展示されています。 ムーアの作品は「母と子」、「横たわる人」が主たるテーマになっているようです。特に「母と子」は「人間的には非常に豊かな主題だ」と、彼が言ってます。 博多駅前の作品は1988年、設置されました。 作品を見つめていて・・・タイトル「着衣の横たわる母と子」の”着衣”が良くわからないのです。「母と子」だったら、裸像でも自然なので構いません。 何故「着衣」なのか? ヘンリー自身がタイトルについて、こんなことを言っています。「芸術というものは、一種のミステリーと観客を引き付ける要素を持っているべきである。初めから謎が分かるような、直接的なタイトルは付けないほうがよい」。 分かりました、いいでしょう。 何時の日か、この謎を解いてみせましょう。
 
 
⑥ 博多の祭り   作者:西島 伊三雄
イメージ 10

作品の場所は博多駅筑紫口正面です。 とは言っても、人の流れは左右に分かれますから、この作品の横を通ることは無いのです。ピラミッド型の噴水塔に陶板制作で「博多の祭り(山笠・どんたく)」の絵が描かれています。 作者の西島 伊三雄氏(1923−2001)は博多の生まれ育ちで、日本を代表するグラフィックデザイナーですから、知らない人はいません。 また、博多(福岡)で生活していれば、何らかの形で彼の作品に触れています。一番身近なものと言えば「地下鉄駅のシンボルマーク」ではないでしょうか。
 
地下鉄駅のシンボルマークの中で、うっちゃんが感心するマーク二つを紹介します。
      中洲駅                     室見駅
イメージ 11 イメージ 12












中州駅 中洲と川端の「中」と「川」の2文字を山笠のハッピの柄のように現しています。
室見駅 室見川の清い流れと白魚ヤナ(枝を編んだV字型のしかけ)が上手く表現されています。簡単なようで難しい図案だと思います。
駅ホームの壁に貼られていますから、ある意味ではこれもパブリックアートですかね。
 
あと、身近なものと言えば、ハウス食品のインスタントラーメン「うまかっちゃん」のネーミングと袋のデザインです。これなんかは郷愁愛を感じますもんね。 

イメージ 13イメージ 14












生涯を通じて博多に根ざし、山笠やどんたくの発展や次世代への継承に尽力されました。 博多駅にはもう一つ、彼の素晴らしい作品がありますよ。博多口の入り口ドアの上です。 皆さん殆ど上を見ることは無いので、存じない方が多いです。高さ1.4m、幅23mの博多祇園山笠の鋳造大壁画です。

               博多祇園山笠 鋳造大壁画
イメージ 15
 
西島伊三雄のこれらの作品ばジイッと眺めとったらくさ、昭和の懐かしい世界に引き込まれるっちゃんね。 本当に天才ばい。
 
 
参考文献:ホームページ「まちなかアート探索」
     「PUBLIC ART in HAKATA」 博巧印刷
写真は3月26日、4月24日、5月17日撮影分が混載されています。
博多部の地図はマピオン使用。 
 
 
 

この記事に

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事