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いつからブログを更新していなかのか・・・。
大いに反省しております。
季節は梅香る立春となりました。昨年のお話で恐縮ですが、奈良市の薬師寺東塔(とうとう、国宝)で塔を覆う素屋根内部一般公開見学会に参加しました。一世紀ぶりの解体修理に入る東塔(とうとう、国宝)は奈良時代に創建された高さ34mの木造です。
解体修理ではまず、塔を覆う素屋根は塔の北側で組み立て、油圧ジャッキでスライドさせながら設置した鉄骨7階建ての構造で、工事用の足場の役目を果たします。高さ井42.5m、東西30m、南北32.5m。メッシュシートが交互に張られ、遠目には縦じま模様に見えます。 2018年の落慶まで7年間塔を覆います。
見学会は時間ごとに50人づつのグル―プに分けて行います。見学前に奈良県教育委員会事務局文化財保存事務所の担当者から説明を受けました。 部材にみられる隙間や亀裂が見受けられます。
傷みが進む軒の垂木。
心柱が見えます。 奈良県教育委員会文化財保存事務所職員から心柱の傷みについて丁重な説明を受けました。法隆寺宮大工と一緒に薬師寺の修復を手掛けた直井光男名棟梁が直接連絡を入れてくださったお陰です。
素屋根内部状況塔最上部に取り付けられた水煙(高さ約1.9m)は、火災から塔を守る水を象徴しています。銅版4枚に、笛を吹いたり祈りをささげたりする飛天24体が透かし彫りにされています。銅製の球型装飾、宝珠(高さ約45㎝、重さ約19㌔)竜舎(高さ約35㎝、重さ約29㌔)です。
明日の取り外し工事のために薬師寺の生駒基達執事がお越し下さり見学者に相輪の説明をされています。恐縮ですが記念撮影をお願いしました。私はド緊張のあまり震えてししまいました。これほど緊張したことはありません。
最新科学技術謎に迫る。 今回の解体修理では、新たな知見が得られる期待も高まっています。一つは、東塔が藤原京からの移築か、平城京移転後に新築されたのかという明治時代以来の論争の行向です。現在は新築との見方が有力だが、年齢年代測定などで、部材が藤原京からの再利用なのか、奈良時代に新たに伐採されたものかを特定できる可能性があるからです。 |
日本文化と木造建築
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世界遺産の姫路城の続きです。
姫路市では平成21年10月に姫路城大天守数修理工事を開始しました。
これは、昭和39年に完成した解体復元工事から45年が過ぎ、漆喰壁を
はじめ上層部の軒やひさしに傷みや汚れが激しくなってきたため、
本格的な修理を行うものです。
大天守と小天守を渡り櫓で結ばれた連立式天守閣と、白漆喰総塗龍造の
白壁に至るまで壁は白漆喰に統一されています。
当時から大火を恐れて五重、六重と塗り込められ漆喰壁の塗り替えに
必要な量は約6トンといわれています。
(壁漆喰)
漆喰は、外観の美しさや防火や防水の実用性を兼ね備える壁面の仕上げ
材です。主な原料は、消石灰、貝灰、スサで銀杏草という海藻から煮出し
てくつった糊で、これらを練り合せて土台の土壁の上に塗り上げます。
砂摺り、下付、中塗り、砂摺り、下付、上塗りの6工程です。
別名「白鷺城」とも呼ばれている理由のひとつには土佐漆喰の
要素を取り入れているとも(前回、お知らせしましたよね)
(土佐漆喰)
漆喰は石灰に海苔や麻やスサ等を混ぜ合わせて塗り付けます。
高知県では藁を短く切って混ぜ合わせます。藁の成分が粘りをもたらし、
繊維部は産毛のような状態で残り壁の強度を強めます。
稲藁の成分が粘りをもたらし、繊維部はうぶ毛のような状態で残り
壁の強度を強めます。
稲藁のスサ自体にも工夫があり、スサの完成の良し悪しによって
壁の美観や耐久性に影響をもたらします。
石灰も混連する直前の状態によって土佐漆喰の品質が異なってきます。
昔は、稲の収穫が終わると農家の納屋には藁が満載されていましたが、
こんにちでは刈取と同時に、短く切断され田んぼの堆肥となるため、
藁入手が困難になっています。
山と石と稲藁で造る土佐漆喰は、地域の素材を組み合わせて造るため
人や自然に優しさを持った素材です。
では、土佐漆喰の作業工程は次回に!!
土佐漆喰の破壊実験を今月末に森林総合センターで実施します!!
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世界遺産の姫路城へ!!
1964年(昭和39年)に完成した「昭和の大修理」
から半世紀が過ぎ、姫路城大天守には傷みや汚れが目立つ様になってきました。そのため、2009〜2015年まで本格邸な保存修理を行っています。
大天守を覆う素屋根は鉄筋トラス構造で備前丸からの高さは約52,5mで
13階建てのビルの高さに相当します。
素屋根 素屋根の壁面には約800枚ものメッシュシートを取り付けています。
一方、漆喰壁の塗り替えや屋根瓦の葺き直しは、姫路城が完成した
約400年前から現在まで変わらぬ匠の技です。
文化財の保存と継承への理解を深めるために文化財の保存修理を
日本で初めて常時公開する「天空の白鷺」。
天守までは見学用エレベーターで7階まで昇ります。
天守左側の漆喰が取り除かれて下地の竹小舞が見えています。
さすが世界遺産です。スケールの大きさでしょうね。
下地に竹以外の木材も使われています。
見学ルーム内に行程を説明したビデオを見ていると、
あっあっあっ〜
漆喰袋のマークは間違いなく見覚えのある高知県産です。
(それも、長女の元勤務先の田中石灰工業)
さすが品質は追随をゆるさない土佐漆喰です!!
重厚な漆喰壁と城壁の美しさ
姫路城天守修理事業を特集したデジタルブック
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伝統的構法の検討委員会主催の全国8カ所キャラバンツアー
講演会&意見交換会に行ってきました。(アップは追々に)
本日はスプーンオジサンの福留将史さんの紹介です。
本日はスプーンオジサンの福留将史さんの紹介です。
スプーンオジサンの正体とは・・・・・。
お祖父さんが大変がたいへん腕のいい「木挽き」でした。
「木挽き」とは今で言う製材のようなもの。
山で、木の伐り旬のいい日を選んで木を伐採し木挽きします。
木曽や伊勢神宮といった木の建築物を作る時に雇われたほどですから
よほどの人物だったのでしょうね。
今でも当時の道具を大切に保管しています。
お祖父さんから受け継いだ大事な道具です。
自慢の鉈です。
まず、両手使いなこともありますが、木を割るという作業が出てきますので、両刃でなくてはなりません。くさびになっているということです。
振るという作業を繰り返すので、できれば軽い方が疲れにくいです。
それと幅は狭い方が小回りがききます。
(スプーンの首の部分から柄にかけての加工がしやすい)
刀がカーブしていることで切れ味が増す。とうことです。
この愛用鉈で木の枝からスプーンの骨格を作ります。
別名は「84スプーン鉈」に決まりました!!(ご本人が決定)
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ついに決行!!
滋賀県の宮内棟梁が実践されている水中乾燥を実行します。
昨年の11月に滋賀県の貯木場を見学させていただきました。「木はいったん水に浸けると、内部の水分が抜けやすくなり、製材後の割れが少ない、木材の色艶が
良い」と仰っていました。参加した大工は興味深々で聞いています。
最初は行政に頼ろうとしましたが、やはり自分達がやる気をみせなくてはと
84大工のブレストが刺激となり、即実行に移すことにしました。
貯水場は奥さんの実家にある休耕田を利用するため規模は小さいですが、
本気度が大事ですね。
まず、年寄り隊の萩野&沖野が早朝発。
若手大工さんはアンパンマンミュージアム前に午前9時に集合です。
しかし、体力自慢の小松棟梁がよさこい関係で急遽欠席となり、
全員、Oh my god!!!
でも大丈夫。小松棟梁と同レベルのユンボを投入しましたから。
午前中に4.5m×4.5m×0.6mの小ぶりの池が完成しました。
奥さんが持参した弁当で腹ごしらえ。本当なら眠たくなるところですが、
予定より早く完成したので、10キロほど奥に進んだ萩野さんの山から
木を伐るために2台に分乗して物部村向けて出発しました。
10分ほど進むと奥さんから「丁度よい大きさの杉が道端にあるき」と
電話があり、急ぎ戻りました。小道奥に大小2本の杉が並んでありました。
萩野さんはヘビが怖くて最後を歩きます。
少し下にもありますが、元口30㎝の杉を伐ることにします。
と、いうより隣りの杉はとても大きく高さもあり伐り出すのは危険です。
萩野さんと北川さんが交代でチェーンソーを入れます。
道路側に倒れましたが、ほかの木の枝に引っかりロープを掛けて降ろします。
意気が合っていますね。
細身ながら力自慢の萩野さんがポーズを決めています。
本会の長老組なので敬意を込めてパチリ!!
池に到着。
2mの玉切にして、元玉、3番玉を水中に入れます。2番玉、4番玉は桟の上で
天然乾燥します。次回は8月7日、28日、そして新月に伐採して沈めます。
伊勢神宮では今でも水中乾燥が続いています。
一年ほど水に浸けてから引き揚げて、半年から一年置いておく伝統の手法です。
現在は人口乾燥が主流です。
低温乾になっても、パサパサ感は変わりなく、乾燥の過程で大量の油分が流れて
しますから使いません。
施主様にも「無垢材は割れることがありますが、強度には影響しない」と事前に
説明しています。また、他の施主様宅の木組みを見てもらったりして安心感を
持ってもらうよう努めています。ハウスメーカーでは日本建築は木が割れて
危険だから、安心な集成材で家を建てる手法のひとつにしているとも聞きます。
国の補助金で高知県内に大型乾燥機械が乱立しましたが、24時間体制で乾燥するため大量生産=大量消費には繋がっていません。
結局安く買い叩かれてしまうのが現状です。木材地産外商で外貨を稼ぐ政策ですが、
県内の三町村が出資した林業の第三セクターは清算に入ります。
出資金の自転車操業は設立時からで、毎年一億以上の赤字経営となっていました。
嶺北の木材組合も解散。高知の林業は瀕死の状態です。
今度の水中乾燥実験は、84%の森林ブランド材を目指しています。
高知県の林業が大手資本算入で取り返しのつかない大打撃になる前に、
84プロジェクトのブランド化に繋げていくように頑張らねば!!
喪中の気持の背景でしたが星に祈るよう変更しました・・・。
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