
今回は先月紹介したインドネシアのジョグジャカルト近郊のボロブドウールのすぐそばにある世界遺産・プランバナン寺院遺跡群についての旅行記。2004年7月31日、ジョグジャカルタの空港で待ち受けていた日本語が話せる現地ガイドの車に小生ひとり乗って遺跡へ直行した。駐車場から5分ほど歩いてゆくと遺跡の全容が前方に姿を現し、修復中の部分がいくつか散見された。小生の訪問のちょうど5ヵ月後(2004年12月26日)にマグニチュード9.3を記録したスマトラ島沖大地震が発生。その後のジャワ島中部地震(2006年5月27日)では、遺跡へのかなり大きな被害が発生したと日本からの調査団により報告されている。毎年、地震発生と遺跡の修復が繰り返されるたびに自然の底知れぬ力に畏敬の念を覚える。
プランバナン寺院は、ボロブドウール寺院とほぼ同時期(8〜10世紀)にヒンドウ教を信仰する別の王朝(マタラーム王朝)により建立されたもので1991年に世界遺産に登録された。仏教遺跡のボロブドウール寺院と共にジャワ建築の最高傑作の一つとされている。
ボロブドウール寺院から東南東に直線距離で約50Km、ジョグジャカルタから東に17Kmに位置するこの遺跡は東南アジア最大のヒンドウ教寺院で周壁に囲まれた境内に大中小6つの堂が建っている。堂というよりは塔と言った方がわかり易いかもしれない。ボロブドウール寺院と同様に建造物の全てが石で構成されているが、ボロブドウール寺院とはまた、違った魅力を持った遺跡である。
敷地内西側の中央に高さ47m、幅34mのシヴァ堂(別名ロロ・ジョングラン堂)、その南隣にはブラフマ堂、北にはヴィシュヌ堂が並ぶ。3堂の東側の正面にはそれぞれヴァルナ(神の乗り物)と呼ばれる堂が並び、中央のナンディ堂には牝牛の像が堂内に安置されており、南にはハンサ堂、北にはガルーダ堂の各堂が配置されている。この遺跡の中で注目を引くのが各堂の回廊に彫られたレリーフ。特にシヴァ堂のラーマーヤナ物語の42枚のレリーフである。掲載した写真はその中の代表的なものである。
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<参考>最近のインドネシアでの地震発生状況
1.2004年12月26日 午前7時58分50秒にスマトラ島沖で地震発生。
マグニチュード9.3、震源の深さ30Km
2.2005年3月28日 午後11時10分にスマトラ島西方沖で地震発生。
マグニチュード8.7、震源の深さ4.6Km
3.2006年5月27日 午前5時54分にインドネシアジャワ島中部で発生。
マグニチュード6.3、震源の深さ37Km
文化遺産国際協力コンソーシアム(JCIC-Heritage)がプランバナン
遺跡群等の被害状況調査団を派遣
(http://www.jcic-heritage.jp/information/information_060831-1.html)
4.2007年9月12日午後6時10分にスマトラ島南部沖で地震発生。
マグニチュード8.4、震源の深さ30Km
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まさにヒンドゥー教って感じの寺院ですね。
ジャワ島のヒンドゥー教は駆逐されてしまったのですか?
2007/9/16(日) 午後 11:42
さるみみさん
17日からアンコールワット寺院群とホーチミンに行っていましたのでコメントが遅くなりました。現在、ジャワ島はイスラム教信者がほとんどではないでしょうか。インドネシアで唯一バリ島にヒンドゥー教寺院・信者が存続しているのみでしょう。
2007/9/24(月) 午前 1:57
さるみみさん
TBありがとうございました。ジャワ島は地震地帯ですのでこの寺院も崩壊、修復の連続のようです。
2008/2/10(日) 午後 9:41
壊れているのはジャワ島中部地震の影響だけではなく、
その 2 年前にも地震にあっていたのですねぇ!
シヴァ堂が高さ47mというのも今知りました!
ナイス☆
2013/7/1(月) 午前 10:07