サグラダ・ファミリア聖堂の西ファサード「御受難の正面」は東ファサード「御生誕の正面」のちょうど裏側にあります。こちらはガウディの作ではなく、世界遺産には登録されていません。ガウディの死後、弟子たちがガウディの構想に基づいて作成した資料などがスペイン内戦などで大部分消失してしまっていたため、後世の建築家たちは、職人による伝承や大まかな外観のデッサンなど残されたわずかな資料を元に、ガウディの設計構想を推測して今なお建設を進めています。 西ファサードには、イエスの最後の晩餐から磔刑、昇天までの有名な場面が彫刻されていますが、東側とは全く印象が異なり、非常に対照的です。東ファサードは柔らかな曲線で写実的に表現されていますが、こちらは直線的、平板的で堅い現代彫刻といった感じの彫刻が配置され、イエスの受難が表現されています。左下の最後の晩餐から右上のイエスの埋葬まで「S」の字を逆になぞるように彫刻が配置されています。 (左下)最後の晩餐→ペテロとローマ兵たち→ユダの接吻と裏切り→鞭打ちの刑→ペテロの否認 →イエスの捕縛→ポンティウス・ピラトゥスと裁判→十字架を担ぐシモン →ゴルゴタの丘への道を行くイエスとイエスの顔を拭った聖布を持つヴェロニカ →イエスの脇腹を突くことになる槍を持つ騎兵ロンギヌス→賭博をするローマ兵 →イエスの磔刑→イエスの埋葬と復活の象徴(右上) そして鐘楼を渡す橋の中央には昇天するイエスが配置されています。 ガウディ作の東ファサードと後世の建築たちの手によるこの西ファサードは、キリストをテーマにしている点では調和が取れていると思いますが、彫刻と意味では必ずしも調和が取れているとは言えないように思います。賛否両論あるようですが、出来上がった現実を受け止めるしかないのでしょうね。横型写真はすべて左クリックで拡大できます。 1.サグラダ・ファミリア聖堂 西ファサード「御受難の正面」の塔全体
2.西ファサード「御受難の正面」の塔部分-1
鐘楼を渡す橋の中央に昇天する金色のイエスが配置されています。4つの鐘楼の下層部分にはそれぞれ聖人と思われる彫刻が施されています。イエスが配置されている位置よりもやや下の部分にはいくつもの「Sanclus」という文字が横書きで、また聖人と思われる像のそばには縦書きで「Apostles」という文字が外壁に貼り付けられています。 3.西ファサード「御受難の正面」の塔部分-2 鐘楼の外壁にはいくつものSanclusという文字が模様のように見えます。
4.西ファサード「御受難の正面」の中央の彫刻−1 左下は「ユダの接吻と裏切り」の一部が見えます。
5.西ファサード「御受難の正面」の中央の彫刻−2
6.西ファサード「御受難の正面」の中央の彫刻−3 イエスの磔刑
7.西ファサード「御受難の正面」の中央の彫刻−4
十字架を担いだシモン(右側)とゴルゴタの丘への道を行くイエス(左側)とイエスの顔を拭った聖骸布(イエスの顔が写ったと言われる布)を持つヴェロニカ(中央の彫刻) 注)イエスが刑場に向かう途中、ベロニカという女が群衆から走り出て、布でイエスの顔を拭い、その顔が布に写ったと言われています。 8.西ファサード左側全体
左下は最後の晩餐の一部、その右側はペテロとローマ兵たち、中段はイエスの脇腹を突くことになる槍を持つ騎兵ロンギヌス、上段は賭博をするローマ兵 9.西ファサード「御受難の正面」の彫刻−6
下段、ペテロの否認とイエスの捕縛(右端)中段はポンティウス・ピラトゥスと裁判、上段はイエスの埋葬と復活の象徴 10.西ファサード「御受難の正面」の彫刻−7 最後の晩餐
11.西ファサード「御受難の正面」の彫刻−8 ペテロの否認
12.西ファサード「御受難の正面」の彫刻−9 イエスの捕縛
13.西ファサード「御受難の正面」の彫刻−10 右下より見上げた西ファサード
14.西ファサード「御受難の正面」の彫刻−11
この写真は上の写真-4の左下あるいは写真-8の右下のところにある聖書バズルです。縦横斜めどれを足しても33という数字になります。33という数字は イエス・キリストがゴルゴダの丘の十字架上で亡くなった年齢。今回のスペイン紀行も偶然33回目になりました。 写真撮影:2006年5月25日 (本ブログの全ての写真はコピーライトを有す。無断転用・転載・複製を禁ず。) |
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これまで TVで 建物の奇抜さ(?)に 目がいっていましたが いたるところに 彫刻があるのですね〜
キリスト様は33才で亡くなったのですか・・・・・聖書は読んだことがあるのですが・・・・・・・・・(~~;
これからも 楽しみにしています のポチです♪
2008/8/31(日) 午前 9:29
みちこさん
ポチありがとうございました。
こちらの西ファサードはガウディの作ではないということで世界遺産には含まれていないんです。それなりの芸術的な価値はあると思いますが、いずれ時が経てば価値観も変り世界遺産という可能性もあるかも知れませんね。
2008/8/31(日) 午後 0:02
実際に行ってみたものの詳しいことはほとんど知らなかったわたしです。^^;
西ファサードが世界遺産に含まれないことも今知りました、ポチっ☆
2008/8/31(日) 午後 1:22
にょんにょんさん
私も旅行から帰ってきてから勉強することが多いです。
天才ガウディは設計図を描かずに独特の手法で模型を作り建築を進めたと言われています。ポチありがとうございました。
2008/8/31(日) 午後 1:48
こんばんはヾ(=^▽^=)ノ
私もサグラダ・ファミリアを見に行きました!
あまりの素晴らしさに、強く感動しました…☆
お写真、とっても綺麗ですね(*´∇`*)
ぽち&トラバさせていただきますね♪
2008/11/1(土) 午後 11:44
エリーナさん
ポチトラバありがとうございました。
掲載した西ファサードはガウディの作品でないので世界遺産に登録されていませんが、芸術的価値は高いと思います。こちらもトラバしておきます。
2008/11/2(日) 午前 6:10
33!ブログも33なんて偶然ですね^^
ポチ&トラバさせていただきます♪
2009/12/5(土) 午後 6:13
ナラさん
33の不思議ですが、このパズルの中に14が2つあるのが気になります。数べて異なる数字でできると面白いんですが・・・・
ポチ&トラバありがとうございました。
2009/12/5(土) 午後 10:30
受難のファサードは、生誕のファサードと比べると…
あれ?と思っちゃいましたね^^;
僕もTBさせていただきますね♪
2010/5/9(日) 午後 8:52
tomopfcさん
受難のファサード、ガウデイが仕上げたとしたら生誕の
ファサードと同じ感じだったんでしょうね。
TBありがとうございました。
2010/5/10(月) 午前 11:13