鬼門という言葉を封印し、和田監督は力の差を認めた。今季初の同一カード3連敗を食らい、6月の負け越しが決定。中日戦は2006年以来となる7連敗。首位とのゲーム差も「9」まで広がった。
「走塁であったりケース打撃であったり、そういうもので、ほとんどのところで負けている。しっかり考えていかないと。外野が前進守備のケースで何本も頭を越されている。ということは意思疎通であったり、連係の部分でもう1回きっちりとチェックしてやっていかないと。やっぱり、そうしないと、上位のチームと戦っていけない」
三回一死三塁ではメッセンジャーが和田を遊ゴロに仕留めたものの、荒木が瞬時に本塁突入し、先制点を許した。前進守備をしていたにも関わらず、スピードで負けた。同点の七回無死一塁の守りでは森野の打席でヒットエンドランを仕掛けられ、二、三塁に。谷繁には右中間を深々と破られて、勝ち越された。
仕掛ける以前に塁に走者が出ない。四回、マートンの3号ソロのみの1点で迎えた七回、円陣を組んだ際、バックネット裏にいた中年男性からは「片岡、ちゃんと指示せえっ!」とヤジが飛んだ。6安打で1点に終わった片岡打撃コーチは「ここにくると何か…。う〜ん…うまくいかへんね。コンパクトに振るとかは(指示)しているんだけど、チャンスで1本でるかどうか」と首をひねった。
交流戦終盤は新井良、田上ら若虎を積極起用し、チームは上昇気流に乗った。だが、リーグ戦再開となった22日のDeNA戦(甲子園)から4番を新井を戻し、開幕時に近い打順にした。ところが、そこから2勝4敗。3番鳥谷に至ってはリーグ戦再開後の6試合で6四球を選んでいるものの、打率・056(18打数1安打)だ。
指揮官は「しっかりと3タテを食らった悔しさをもってやれば、まだまだ巻き返しがきく時期」と強調したが、67試合を消化し、まもなくシーズン折り返し。打てば勝てる、打たねば勝てぬの悪循環が続くようであれば、浮上なんて望めない。
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それでも前を向いていく
−−もったいない失点が多かった
和田監督「起こってしまったことは仕方がない。ただきょうの4点は何とかなると思ったけど、その後先に2点をとられてしまったことで苦しくなった」
−−相性の悪さにも
「相性とかいうことではないけど、上位相手にミスがこれだけでたら、なかなか(白星を)とれないな」
−−故渡辺長助氏の命日だったが、勝ちたかった
「もちろん、みんなもそういう気持ちで、絶対に勝つという気持ちで試合に入ったけど…ただそれでも前を向いていかないと。それでも前を向いていく」
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勢いつけて帰ってきます
――見事なサヨナラ勝ち
和田監督 「苦しい戦いの中で…かなり先頭打者を出したが、その後を何とか粘ってくれた」
――最後は、ブラゼルが
「三塁走者が田上だったんで転がせば何とかなるという思いがあった。ボール気味だったけど、食らいついてくれた」
――こういう試合を取れたのは大きい
「お互いに(点が)とれそうでとれない中で、あそこで決められないと今後もキツくなる。最後は何とかしてくれ、とベンチみんな思ってみていた。本当によく打ってくれた」
――勝率5割。1週間甲子園をあけるが
「しっかりと勢いをつけて、甲子園に帰ってきますので、ご期待ください」
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−−最後は金本が抗議。珍しい
和田監督 「それぐらい気持ちが入っているということだよね。1打席でいっていることだから」
−−1点を先にとっていれば
「展開が変わってくるし、主導権をとれなかったのが、すべて」
−−新井が殻を破っていくために対策は
「そんな簡単なもんではないからね。いってパッとできるものなら、なんぼでもするけど。ただすごく状態が悪くてヒットが出ないわけじゃなくて、ケース打撃というか。実際3、4打席目はいい打球が外野に飛んでいるわけで。チャンスであの打球をいかに打つか。あの打球が出るということは、そんなに状態が悪いわけじゃない。配球であったり、あの場面(四回)でもボール球を打たされて、というところ。そういう読みというか、そういうところかな。ブラゼルが必死でつないでくれたからね」
(続けて)
「これは新井だけの問題ではなくて、チャンスで他の打者もまわってくるわけだから。そういう考え方をしていかないと」
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マートン、これで大丈夫かな
−−マートンは
和田監督 「今までキッカケになりそうなヒットは出ていたんだけど、また翌日になると…というのが続いていた。安心はしないけど、これで大丈夫かな。2試合続いたんで」
−−金本が自打球
「心配だけど、(宿舎に)帰ってから報告があるだろうし。多分、明日の朝になってみないとわからない」
−−鳥谷も適時打。これをキッカケにしたい
「鳥谷もポツリポツリとヒットは出ているけれど続かないんで。明日、出るとのってこれると思う。ただ、もともと勝負強い打者なんで。クリーンアップが打点をあげると、チームもかなり盛り上がってくる」
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