|
きのう、気象庁のHPにこんな報道発表がされました。
●今年度の測候所の機械化・無人化について
http://www.jma.go.jp/jma/press/0706/08a/chiiki.html
平成22年までに、気象庁は全国の「測候所」を廃止して、
完全に無人化、最寄りの気象台からの情報で事足りるだろう、と言うことなんです。
(山岳測候所だけでなくて、平地の測候所、が今回の対象です)
近畿地方ではすでに、
兵庫県 姫路測候所、洲本測候所 が無人化されているんですが、
今年は 豊岡測候所 も無人化する、とのこと…。
無人化することによって、
・国家公務員の人員削減につながる
・税金でまかなわれる予算を縮小できる
と言うメリットがあり、
・IT技術の発達で、気温や雨量などのデータは自動観測できる
・同様に、周辺自治体や地元住民への防災解説は最寄りの気象台から可能
と言うことを前提にして、測候所の廃止を進めています。
でも、
○長期間同じ地域で観測してきたデータがそこで途絶えてしまう
・3〜6時間おきの「天気」の観測は、人がいないとできません
・初雪・初氷・初霜などの観測ももちろんできません
・ソメイヨシノ開花やクマゼミ初鳴、と言った生物季節観測も途絶えます
・ひょう、竜巻、黄砂などの観測も人間の目視に頼っているのでできなくなります
○地域の防災の拠点がなくなると感じて、地元は不安なのでは…?
と言うデメリットもあるんです。
特に、観測データが途絶える、と言うのは気象をやっている人間にとっては理解できません。
東京の気象庁本庁の部内でも、測候所廃止については反対意見も根強いと聞きます。
なんでも機械化・自動化・コンピュータにすればいい、と言う人たちが増えてきているのでしょうか…?
機械が悪いとは言いませんが、人間にしかできないこと、をそんなにないがしろにしていいのかな…。
国家公務員全体の人員削減によって予算の縮小を図る、と言うことの一環ですが、
気象をやっている者としてひいきめに見てしまうことを承知の上で言えば、
ほかにも予算を削れる場所は山ほどあるだろう、
特に気象庁の上位官庁である「国土交通省」には…、なんて思ってしまいます。
今年度の測候所の廃止は10月1日。
廃止される前に、まだ行ったことのない豊岡測候所には行ってみたいな、と思っています。
雷が激しい窓の外を見ながら、そんなことを考えていました。
|