風まかせお天気日記。blog版

気象予報士・片平敦の日常つれづれ日記です。

天気

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きょうも大阪でも雪が降りました。
大阪の雪の日数は、この冬はもう28日目。
こんなに雪の日が多かったのは、1983から1984年にかけての冬以来です。
1984年は、昭和59年。いわゆる「59豪雪」の年でした(ひぇ〜)。

さて、みぞれ降る大阪の町で、春のたよりがまたひとつ届きました。
大阪の植物季節観測のご紹介シリーズ、待望の(?)第2弾!!!
きょう大阪で「タンポポ」の開花が観測されました〜!

ということで、今回もさっそく実物を拝みに、アンカーOAの前に「標本」のもとへ…。
タンポポにも、ウメやサクラと同様、「コイツが咲いたら“開花”!!」という、
「由緒正しきタンポポ」があるわけなのです!(ふつうのタンポポとなんら変わりないけど…)
大阪のタンポポの標本は、大阪管区気象台の
観測露場(観測をするために特別に整備された場所)の一角にあります。

ドキドキしながらまじまじと見てみると…。

あれ、閉じかけ…??
そっか、タンポポは雨が降ったり夕方になったりすると、花を閉じてしまうんだね…(泣)
どことなく色白のタンポポで、シロバナタンポポ?とも思ったのですが、
閉じかけではハッキリ分からず…。う〜ん、悔しい。

と言うことで、あすのまだお日さまの高い時間帯にもういちど行ってまいります。
 
※2/29追記.
   翌日の昼間に行ってきました!ちゃんと咲いてて、キレイでしたよ!
   写真を2枚追加しておきます。色が白い、在来の「シロバナタンポポ」のようです。


P.S.
 きょうは大阪では虹も見られました!
 なんの変哲もない、でもとってもキレイな虹なんですが、
 よくよく考えてみると、もし降っているものが「雪」だけだったら、虹はできないはず、なんです!
 (透明で丸い「雨粒」の中で、日光が屈折・反射して7色に分かれたうえ、アーチ状に見えるため。
  雪片だけだったら、屈折・反射という過程が成り立たないから、虹は見えないはず!)
 ということは、これ、雨粒も混じっている「みぞれ」かぁ。
 
 みぞれでも虹ができるということを、僕はきょう初めて知りました。

 ※2/29追記.
   気象台の観測記録を見ると、この虹の写真の時間帯は、「雨」を観測していました。
   う〜ん、みぞれだとばかり思っていたのですが、やっぱりみぞれでも虹はできないのかも…?
   またじっくり考えてから、このブログでご紹介できるかもしれません。間違えててごめんなさい。

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きょうのアンカーでもお伝えしましたが、
ついに大阪でウメの開花が観測しました!

大阪のウメの標本木は大阪城公園の梅林の中にある、と
先日このブログでも書きましたが、アレがきょう開花したんです。
もうちょっと早いかな、とも思っていたんですが、
寒い日が続いたのもあって、平年より10日遅れの開花になりました。

周りの梅はもう結構満開のものも多くなっていて、
気象台の標本木は、「白加賀」という品種もそうなのか、
周りよりちょっと開花が遅いのが毎年のこと。
今年ももう梅林は、甘酸っぱい香りに包まれていました。

きょうの大阪の最高気温は9.9度でもう少しで大台に乗るところ。
日差しがあったかくて、ネコくんも気持ち良さそうに昼寝していました。
あんまり気持ち良さそうだったんで、ひと言断りを入れてからパチリ。
実はこのあと、うにょ〜って伸びもしてて、めっちゃカワイかったです!

かつてお天気キャスターの神様・倉島厚さんが初めて解説で紹介した
ロシア生まれのことば『光の春』を、大阪城公園を散歩しながら実感したひと時でした。

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きょうの大阪は久しぶりの大雪。
大阪では積雪深が5cmに達し、ざっと調べてみたところ、
1997年1月22日以来・約11年ぶりの5cm以上の積雪になりました。

今から30年前の1978年からのデータも調べてみましたが、
5cm以上の積雪は、なんとわずか“5回”しかないんですね。
まさに大阪では、近年では珍しいほどの大雪になったわけです。

写真は、JR難波駅前のようす。
そして2〜4枚目はわが家の近所のマンションの屋根です。
それぞれ10時半・11時半・12時半の定点観測ですが、
みるみるうちに雪が積もっていくようすがわかりますよね。



さて、きょうのこのブログの記事は一般の人にはわかりにくい話題かも…。
タイトルの通り、「天気予報はギャンブルじゃない!」って話です。

気象台の昨夜17時発表の大阪の予報(9日)は、
「曇り 昼前から夕方 雨か雪 (所により 昼前から 雷を伴う)」。
天気マークは、曇りマークに雨マークがのっかる表示でした。
また、近畿のほかの地域も「雨か雪」「雪か雨」の予報で、
雨と雪とどっちを先に書くか(どっちが可能性が高いか)で悩んでいる節が分かりました。
(予報地域内の標高や気温の微妙な差、などから、各地の予報が雨・雪入り乱れていたんです)

近畿には「大雪に関する近畿地方気象情報」も発表されていたものの、
「大阪でも雪」を強調したり「大阪市内は雨かみぞれ」と解説したり、
正直、解説者や放送局によってしゃべる内容が違うように感じた方もおられるかもしれません。
それだけ、きょうの天気予報は難しかった、ということを先に申し添えておこうと思います。



それを踏まえて僕はと言うと、「アンカー」をご覧になった方はご存知だと思いますが、
見ようによっては、歯切れの悪い、スッキリしない解説だと思った方もいるかもしれません。

なぜなら、
「雨が降るか雪が降るか、正直難しくてよく分からない」
といった内容の放送をしたからです。



きのうの解説は、僕は自分のこれまでの雨・雪予報の解説のときの反省から、
僕の解説の原点に戻って、解説のしかたを考えました。
僕にとって原点とは、僕の師匠のTBSお天気キャスター・森田正光さんの教えです。

師匠がよくおっしゃるのは
「難しくて分からないということも、視聴者さんにとっては価値ある情報だ」ということ。
予報が難しいときは、なぜ難しいかをちゃんと話すことが「解説」だ、ということです。



昨夜の予報では、平地でも雪になっておかしくない目安の
「上空1,500m付近で-3℃以下」の線がちょうど近畿の真ん中くらいで、
なにか降ってくるのは間違いないものの、降るものが「雨」か「雪」か、とても微妙でした。
(地上まで解けずに降ってこられれば雪、解けちゃったら雨、になります)

しかし、オンエア中も言いましたが、
いまの天気予報に利用しているスーパーコンピュータや観測密度の精度では、
近畿全部がこの「-3℃以下」になるかもしれないし(近畿全部で雪かも)、
近畿全部がこの「-3℃以下」にはならないかもしれない(近畿全部で雨かも)、
それが今の天気予報の技術の限界なんです、とお伝えしたわけです。

人によってはそれが歯がゆく「結局どっちやねん!」と思った方もいたかと思います。



天気予報のいちばんの使命は、「災害を未然に防ぐこと」。
ですので、僕は「最悪の場合は、雪が平地でも積もるかも」とか、
「最悪の状況に備えて行動したほうが無難です」とか、「最悪の場合」という言葉を繰り返しました。

最近の解説は(特に若い人に多いような気がしますが)、
往々にして、「狙って、当てに行く」解説が多い気がします(自戒をこめて、ですが)。

確かに何も知らない一般の方にとっては、
ごちゃごちゃ並べ立てるよりも、天気マークひとつ!のほうが分かりやすいかもしれませんが、
僕は、予報の難しさや限界を、視聴者の方に分かるように解説させていただくのが、
「お天気キャスター」の役割だと思うんです。

「気象予報士」はあすの天気をひとつに絞り込んで、当てる仕事かもしれませんが、
僕ら「お天気キャスター」は、あすの天気を解説し、災害から皆さんを守る「町医者さん」だと思います。
「なんや、ごちゃごちゃ言うて、結局何なのかわけわからんわ」と思われたら
解説をもっと上手にする必要があるわけで、そのときは自分のスキルを上げなければ、と思うわけです。



ハズれることが多いくせに、逃げ口上じゃないか、と言われたらそれまでですが、
天気予報の楽しさ、素晴らしさ、そして難しさ、さらにはその難しさに伴うやりがい……
こんなものを、テレビを通してみなさんに伝えられたらな、と思って、日々アンカーに臨んでいます。
強い自戒と反省を込めて、ですが、そんなことを考えてみました。長い記事でゴメンナサイでした。


追記.
 気象台の地方情報は、最近はいつも、今回の雪のように予報が難しいパターンのときは、

  「低気圧の進路や発達の程度、気温の変化によって降雪量は変化します。
   今後、地元の気象台の発表する最新の注意報や情報に留意して下さい。」

 とひと言添えられています。でも、これが放送で伝えられるのって、本当に少ない!
 断定的な解説でなく、この気象台のひと言を正しく分かりやすく伝えられる
 お天気キャスターになりたい、といつも強く思っています。

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大阪城公園には…

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よくテレビやラジオで「大阪でウメが開花しました」とか
「イチョウが黄葉しました」とか言いますが、これって、
ちゃんとした気象台の観測のひとつ。

「生物季節観測」って言います。

その「これが咲いたら『開花』!」というような木や草のことを
「観測標本」って言いますが(木だったら「標本木」)、大阪城公園にはそれがいっぱいあるんです。
きょう、ちょっと時間を作って回って、大阪の観測標本をすべて制覇してきました!!
(……って、スタンプラリーじゃないんだから…(汗))

そろそろ咲きそうなのは「ウメ」。
きょう見に行ったところ、いくつかほころびかけのツボミがありました。
う〜ん、来週前半には2〜3輪は咲いて、「開花」になるかな?
(「開花」の目安は、サクラだけは「5〜6輪以上」で、
 ほかの植物は「数輪:2〜3輪以上」なんです。1輪だけじゃダメなんだなぁ)

大阪城公園の梅林の中に、こんな感じで名札をぶらさげて立っています。
梅林はほかの早咲きの梅の香りに包まれていましたが、
もしお出かけの際には、この標本木くんのことも探してあげてくださいね〜!!
(あ、くれぐれもイタズラはしないようにしてくださいね……)

ちなみに、標本木にもしものことがあったときのための
「準・標本木」もあって、同じように名札をぶらさげています。
標本木といっしょに探してみるのも楽しいかも!!(?)

……また機会があれば、ほかの植物観測のお話もブログに書いていきますね〜!

追記.
 ちなみに、この観測ももちろん機械じゃできなくて、人間がしているもの。
 以前からお話している「測候所の廃止」の話にもつながりますが、
 いつかこの「生物季節観測」もすべて廃止!とかなるんじゃないか、って
 非常に心配しています…。そんな話も、またこんど。

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僕、本を読むのが好きです。
たぶん1〜2週間に1冊くらいは読んでいるので、
年間は…うわぁ、20〜30冊以上読んでいる計算になるのか…。
(しかも図書館で借りるんじゃなくて、買いたい人、なんです)

そんな僕がオススメする本を2冊ほど…。

1冊は言わずと知れたTBSのお天気キャスターで
僕の師匠の森田正光さんによる新著「理不尽な気象」です。
近年あちらこちらで起こっている「理不尽」とも言える気象。
地球環境問題からお天気キャスターの裏話まで、あっと言う間に読み終えてしまう、
だけど、内容はとても深くて考えさせられる1冊でした。面白かった!

僕のブログでも以前書きましたが、測候所無人化に対する警鐘もあり、
無人化反対!と強く思ってアピールしているのは自分だけじゃないんだ、
もっともっと気象の現場の最前線の「ミスターお天気」とも言える
森田さんも反対と思って訴えておられて、すごく嬉しくなりました。

お天気キャスターだって、特に気象行政や環境問題について、
社会に強く訴えていくオピニオンリーダーの役割をもっとやっていくべきだと僕は思います。
森田さんは茨城県筑波山のアメダス撤去の際などにも、
テレビやラジオの放送で強く反対を訴えていらっしゃいました。
(筑波山のアメダスがなくなると、東京の雪の予報が一層難しくなるんです…)
思えば、大学生時代に森田さんから学んだことが、
今の僕の天気解説のすべての基本なんですね…。
なかなか大阪ではテレビで拝見する機会が少ないですが、
関東にお出かけの際には、皆様、ぜひご覧ください!!!

ちなみに、
「朧(おぼろ)」「霞(かすみ」「靄(もや)」「霧(きり)」
の違いってみなさん分かります? 回答は、ぜひお読みになってご確認を…。



もう1冊は、まさに僕のような天気図大好き人間にとっては「名著」に当たります。
こんな本、読みたかった!!というような本なんです。
現在気象庁予報課の主任予報官(予報の現場のトップ)を勤めておられる
永澤義嗣さんの「天気図の散歩道」。かつて月刊「気象」に連載されていたものです。

みなさんは天気図って描いたことありますか?
中学校のときにラジオを聞いて描いた、アレ、です。
「石垣島では、北の風、風力3、晴れ…」と延々続く、アレ。
僕の原点はこの天気図を中学校のときに毎日書き続けたことなんですが、
天気図の等圧線のくびれひとつにドラマを感じ、
低気圧の一生に思いを馳せる人にはたまらない、名著です…。
(このブログの読者の方に、そんな方はいるのだろうか…)

天気図に興味を持っている方、気象予報士を目指している方は、ぜひご一読を…。
日々新聞やテレビなどで目にする天気図の中に新たな発見があること、うけあいです。

ちなみに永澤さんのインタビュー記事が最近の日経BPに載っていました。
  http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/cover/taiwa/
ぜひこちらもご一読ください!!


○理不尽な気象
  森田正光 著 講談社 840円(税込) 2007年10月 ISBN 978-4-06-272465-4

○天気図の散歩道
  永沢義嗣 著 クライム 2,800円(税込) 1995年09月 ISBN 978-4-907664-17-6


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