風まかせお天気日記。blog版

気象予報士・片平敦の日常つれづれ日記です。

天気

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

夜桜見物

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

決して半年前に撮影した写真じゃないです。
ついさっき、関テレからの帰り道で撮った写真。

夜なのでケータイではうまく撮れずピンボケですが、
正真正銘・ソメイヨシノの花です。

関テレのディレクターさんに
「関テレの近くの公園で、サクラが咲いてますよ」と教えてもらい、
早速オンエア後に問題のサクラに案内してもらいました。

うわ、ホントだ、咲いてる。
春にみんなでお花見した木なんだけどなぁ…。
植物学の世界では「返り咲き」とかも一般に呼びますが、
特に気象の世界では、「不時現象」とか「不時開花」とか言います。
要は「本来咲くべきでない時期に花が咲いてしまうこと」。

「なぜ?」と言う会話になったので、
せっかくなのでこの場でもお話ししましょう。
最近読んだ植物生理学の本に書いてあったストーリーです。


サクラの花のツボミって、みなさんいつできるか知ってますか?
実は花が咲く前の年の夏には、もうツボミができているんです。
ぜひ近所のサクラの枝を見てみてください。
ちっちゃいツボミが来年の春を待って、用意されています。

でも、なぜ咲かないのか??
これ、結構難しい問題だそうで、近年になってやっと分かったそうなのですが、
簡単に言うと、「ツボミ開くの待った!物質」がでているから、なんだそうです。

植物ホルモンって言って、植物のいろんな成長や動きには化学物質が絡んでいるそうで、
そのひとつ「アブシシン酸」ってのが、「ツボミ開くの待った!物質」らしい。

この「アブシシン酸」、葉っぱで作られて木の体中に回るようで、
夏や秋の間は、葉っぱでどんどん作られるので、ツボミは開かない…。
冬は葉っぱがなくなるからこの物質もなくなるんだけど、
植物って、ある程度あったかくないと成長しないから、
春の暖かさが来るまではツボミは開かない、というわけなんですって。知らなかった。

さて本題。なぜ『返り咲き』しちゃったか?

要は、「アブシシン酸さえ出なけりゃ、
そして適度に暖かければ、ツボミは春じゃなくても開いちゃう」んです!!!

夏の間に台風が来て塩害や風害で葉っぱがたくさん落ちちゃったり、
あまりの暑さで木がやられて葉っぱが落ちちゃったり、
なんらかの原因で葉がたくさん落ちてしまうと、さぁタイヘン。
「ツボミ開くの待った!物質」の工場が少なくなるので、
その物質も少なくなってしまうわけで、
秋になってもっと葉っぱが落ちちゃったときに暖かい日が続いたりすると、
自然と「咲いちゃう」わけなんですね。

断定することは難しいけど、
今年は記録的な猛暑で=葉っぱが多数落ちてしまった木があり、
9月(残暑!)や10月も気温が高く=適度に暖かかった、
ということで、返り咲きをしてしまったのではないか、と推定できます。


えらい大雑把に言うと、こんな感じ。
詳しくは植物生理学会のHPや本を読むといろいろ載っています。

写真、ピンボケで悔しいので、また明日明るい時間に撮り直しに行ってきます!!

  11/01未明 追記
    2枚目と3枚目の写真、明るいうちに撮ってきました。
    周りのソメイヨシノよりやっぱり葉の量が格段に少なくて、明らかに違っていました。

開く トラックバック(1)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

前々回の記事にもチラッと書きましたが、
アメダスめぐりの一環で、豊岡測候所に行ってきました。
事前に電話を入れてご相談をしたら、
ムリを聞いてくださって、平日じゃないのに中も見学させてくださいました。
豊岡のみなさま、本当にありがとうございました。この貴重な経験は一生忘れません。

前にも書きましたが、豊岡測候所は今月(9月)の末で、
「測候所」から「特別地域気象観測所」になります。
業界では「特別地域化」なんて言いますが、
要は「測候所の廃止」すなわち「無人化」です。

無人化を前にした豊岡測候所のようすを見て、いろいろ思いました。
以前書いたことと気持ちが変わったこと、変わらないこと、
それぞれありますが、今の僕の気持ちを書いて、皆さんに問いかけたいと思います。
「気象庁は、5年以内にすべての測候所を無人化する計画ですが、本当にいいのでしょうか?」

以下、難しい話が長く続きますが、お付き合いいただければ嬉しいです。



豊岡では、「特別地域化」に向けた工事の準備が進んでいました(先週のうちに完了)。
視程(見通し)の観測は人間がやっていましたが、
自動観測できる機械(視程計)を設置する台だけ準備されており、
2004年の台風23号で浸水した経験から、低い位置に設置されていた雨量計を少し高くするため、
その台も設置されていました。

夏の間、あちこちのアメダスに行って、そのひとつとして豊岡測候所にも来ましたが、
正直、ただ気象観測するだけ、天気予報をするための基礎データとして、
気温や湿度や雨量や風向風速を観測するだけ、だったら、
「人は要らない」「人が常駐する必要はない」と思いに至りました。

よく長官記者会見などで言われる
「防災情報を提供するネットワークの1地点として…」と言う意味で、です。

でも、僕はそれでも言いたいです。「やはり測候所に、人は必要だ」と。



3枚目の写真にある庁舎の周りの木々、何だと思います?
ぜんぜん統一性のない、種類に一貫性のない植え方とも見えるこれ。
実は「生物季節観測」の標本です。

測候所の敷地内には(都心部の気象官署ではまずないですが)ほとんどすべての
植物標本が植えられています。
よくテレビなどで「どこそこでウメの開花となりました。平年より○日早いです」とか、言ってますね?
あれが、この植物たちなんです。

1962年にこの場所に測候所が移転してきてからずっと、
季節の進み遅れを教え続けてきてくれたこの植物たちは、
測候所の無人化に伴って、たぶんすべて伐採されることになるんだそうです。
(住宅地の中にある測候所で、虫が大発生したら近隣に迷惑になるため)
人がいないから、もちろん「開花」などの観測はできないけど、
すべて切ってしまうなんて、すごく寂しい話です。

天気予報って、防災情報ですが、生活情報・季節情報の面もあると思います。
防災情報の高度化ももちろん優先すべき課題ですが、
生物季節観測って、気象庁の仕事のうち最も身近なところのひとつじゃないですか?
「豊岡の測候所は無人化されましたので、今年からサクラの開花は分かりません」って、
住民の方々が納得するんでしょうか?ますます行政と市民が乖離するんじゃないですか?

それに、肝心の防災情報だってそうです。
確かに天気予報や注・警報業務は、そこに人がいなくてもできると思います。
でもそしたら、神戸に海洋気象台がある必要があるのか?
大阪に管区気象台がある必要があるのか?
ぜんぶ東京に集約して、東京から全国の予報をしたらいいんじゃないですか?
違うでしょう。

それよりも、その場所にに人がいて、地元住民の方や自治体との間に「人と人との関係」を築いて、
地域と協力しながら防災対策に取り組むことのほうが大切だと思いませんか?
目視観測ができなくなれば、「雷」や「ひょう」、「竜巻」と言った激しい現象は、
そこで起こったのか分かりません。あくまで「推定」しかできなくなります。
もちろん、速報されることもないので、防災対応は後手に回るのでは、と危惧します。

……それなら、やったほうがいい、とは気象庁の人も思っているはずです。
  ホントに「気象」のことを知っていて、「観測」のことを知ってるのなら。
  つまり、「お金」の問題なんです。

定員純減、経費削減のための方策として、出先を次々と減らしていく。
これが、東京の上のほうの方々の方針、であるわけです。
(もちろん、予算を減らさなければ税金に跳ね返ってくるわけで、
 その必要性も重々承知していますが)

でも、僕の信念として、
天気予報や気象情報って言うのは、かかりつけの「町医者さん」だと思うんです。

東京からの全国の天気予報を見てください。
誰が細かく近畿各地の天気を伝えてくれていますか?
近畿の天気概況、兵庫県の細かい天気、和歌山県の細かい防災情報などなどは、
各地に密着した気象台・測候所が担う大事な大事な仕事だと思います。

平時は日頃の健康管理指導を、有事には命を守る処置をしてくれる町医者さん。
地元の測候所って、自然災害から守ってくれる、頼りになる町医者さんであってほしい、と思うんです。

そんな「町医者さん」を「お金がないから」と言って、地元から無くしてしまっていいのか…?
なくしたものをまた作るのは、この国の制度ではほとんど有り得ないことだと思います。
なんとかならないものか、日本の気象事業の未来について、本当に心配をしています…。

長文で失礼しました。

開く トラックバック(1)

イメージ 1

昭和8年。あなたは何をしていましたか?
……って、このブログをお読みのほとんどの方が、
まだ生まれていないですよねぇ。なにせ今から74年も前のことですから。

きょうテレビをご覧になった方はもうお気づきだと思いますが、
74年前の7月、日本の最も気温の高い記録が出ました。山形市の40.8℃です。

それを、きょうの暑さはついに塗り替えました!!
埼玉県熊谷(気象台)と岐阜県多治見(アメダス)で、
最高気温がなんと40.9℃!!!
日本新記録、気象庁の国内観測史上第1位で、74年ぶりの記録更新でした。

今夜は遅くまで仕事がかかってしまったのですが、
深夜12時近くなっても外はまだめっちゃ暑い…。
出る前に、外はまだ31℃あるとは分かっていたけど、
ホントにしんどかったです。
ふだん通勤で使っているJR難波(OCATの所)も、
心なしか、熱気でもわ〜っとしていました…。

熱中症って、夜でもなるんです。
特にお年寄りや子どもたちは要注意。
周りの人が気遣ってあげましょうね。

報道によれば、この暑さで10人もの方が熱中症で亡くなったとのこと。
生半可な台風や大雪よりも、犠牲者が多くなっている「災害」です。
くれぐれも野外での活動時にはご注意ください。

P.S.みなさん書き込みやゲストブックの足跡、本当にありがとうございます。
  最近多忙気味でコメントにお返事できていませんが、有難く拝読しています!!
  これからもどうぞよろしくお願いします!!!

フラダンス天気予報♪

イメージ 1

イメージ 2

世の中にはいろんな天気予報があるもので…。
噺家さんの落語天気予報(桂雀松師匠がなさっていますよね)、
若手芸人さんの天気予報(カラテカの矢部さんが予報士になられたんですよね)、
ダジャレ天気予報(……)、などなど。

みんな天気を分かりやすく面白く楽しく
(僕は勝手に「ウェザーエンタテイメント」とか「ウェザーショー」とか呼んでいますが)
お天気を伝えるツールのひとつとして、色々工夫されているんだな、って思います。

で、「フラダンス天気予報」ってご存知ですか?
この業界ではけっこう有名なんですが。(どの業界や!って言われそう・・・)

近鉄百貨店上本町店で開催中の「ハワイアンフラフェスティバル」に
きのう土曜日、東京からはるばる「フラダンス天気予報」の
元井美貴さん(赤い服)と美濃岡洋子さん(青い服)がやってきたので、見に行ってきました!
(お二人とも、東京で大活躍中の現役の気象予報士お天気キャスターなんですよ!!)

実は元井さんは学生時代からの仲良し予報士さん。
今から7年ほど前の2000年ごろ、大学生のときに
TBSのBSデジタル放送「BS-i」の朝のニュース番組「i-NEWS」でやっていた
大学生予報士による天気予報「キャンパスウェザー」で
曜日替わりで天気予報をしていた仲間なんです。

そして、僕の天気予報の師匠の森田正光さんもMCでいらっしゃっていて、
久しぶりにお会いできてたくさんお話させていただきました。
すごくすごく懐かしくて嬉しくて、最高の時間を過ごせました!


生で見るのは初めての「フラダンス天気予報」ですが、本当に楽しかった!
フラって、一つひとつの仕草が意味を持っていて、
言ってみれば「手話」のようなもの、なんですって(知らなかった!)。
太陽、雲、雨、まぶしい、寒い、風などなどなど…いっぱい教えてもらっちゃった。

ちなみに、それぞれの言葉に「ハワイ語」もあって、
 太陽は「ラー」(太陽神ラー、ってのと関係あるのかな?)、
 雲は「アオ」(空は青・雲は白、じゃなくて、雲は「アオ」なんだって、面白いねぇ)、
 雨は「ウア」(雨が降ってきたら、うあ〜大変!って覚えてください!)、
 雷は「ハキキリ」(雷が落ちる音?らしい)
なんて、いろんなことを覚えちゃいました。

フラダンスって、ゆったり踊っているようで、実はかなりハードな運動のようで…。
終わった後のおふたりは汗だらだら…。
熱中症(ってフラは不明なようですが)にならないか心配になるくらい、
めいっぱい一生懸命、そして楽しそうにガンバっておられました。
元井さんは、大学生のころからフラダンスをしていた7年選手!!
それでもやっぱり体力を消耗してしまうんですね…。本当にお疲れさまでした。

昔、一緒にガンバっていた仲間が、
また新しいことに挑戦して努力して活躍しているのって、本当に嬉しいですね!
僕も初心に戻ってまた気合入れて行かなきゃ!って元気をもらって帰った一日でした。


※元井さんと美濃岡さんは、主にTBSの関東ローカルのテレビ・ラジオに出ておられるので
 関西じゃ見たり聞いたりする機会が少ないんです……残念!
 (元井さんは、毎週日曜早朝7時前の天気予報にTBS系全国ネットで出ていますので必見!)
 東京に行かれる際には、ぜひぜひチェックしてくださいね!


○元井さんのブログ「マップな日々。」
  http://www.weathermap.co.jp/blog/
○フラダンス天気予報「フラニーニャ」
  http://www.weathermap.co.jp/hulanina/
○今回のイベントの告知
  http://www.weathermap.co.jp/pr/archives/2007/07/728.html

開く トラックバック(1)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

土曜日から日曜日にかけては、
台風第4号が日本列島を駆け抜けていきました。

近畿も前々日くらいからは梅雨前線の活動が活発化して大雨。
土曜日から日曜未明までは、台風本体も来て「厳重警戒!」の体制でした。
僕も台風に備えてKTVにずっと詰めていて台風情報をお伝えしたりしましたが…
大規模な土砂災害はなかったものの、被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

台風が去り、帰宅するときに撮った写真が1枚目(KTV前)。
帰宅してしばらくしてから、まだ台風の影響残る東の空(2枚目)と、
同じ時刻に撮った西の空(3枚目)の写真です。

学生のときにも台風シフトで丸24時間以上徹夜で働いたことがあったけど、
台風が抜けて、晴れてきたころに帰宅するときに見る青空って、すごくキレイです。
台風が汚れた空気を全部持っていってくれて、
言ってみれば「巨大な掃除機の通過後」なんですね。

掃除したてのキレイな空を眺めることができて、
それが眠い目にまぶしくて、達成感と失敗感と虚脱感と興奮と、
色々ないまぜになった不思議な感覚に襲われるのが、台風のあと、です。

近畿では犠牲者をひとりも出したくない、という気持ちでお伝えしています。
今回は悔しいながら、亡くなった方もおられたようで、とても残念です。
次がないのが一番ですが、もしまた次があれば今度こそ…と願って止みません。

…そんな台風のあと、今度は大きな地震が発生。
 日本は自然災害があるのが普通の国なんです。

 「日頃の備え」と「早めの避難」。

 防災のポイントは、この2つのキーワードに尽きます。


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事