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群馬県は、二ホンシカによる尾瀬国立公園の貴重な高山植物が壊滅的ダメージを受けており、今後ニッコウキスゲ、ミズバショウ、リュウキンカなどの特別天然記念物群の原状復帰が難しくなる可能性があるとして、本腰を入れたシカ駆除にあたることを決めた。
様々な配慮から、今まで本格的なシカ対策に踏み切れなかったが、このままでは尾瀬そのものがダメになるとの判断から、積極的対応に踏み切った模様である。
身近な尾瀬の山小屋をはじめ、地元の声も悲鳴に近いものとなっており、遅すぎるとの受け止め方もあるくらいだ。
ただ繁殖力の強い二ホンシカの駆除は、今まで奏功していない。尾瀬では最近、一晩で116頭が確認できるほど、その繁殖力旺盛さと根づいていることが伺われると県の幹部担当者が2月26日の県議会の本会議一般質問で明らかにしている。
尾瀬では1990年代からこれらニッコウキスゲなどへの食害が目立つようになり、最近では目を覆うものになっていた。
具体的には、県は、環境省、地元片品村、尾瀬保護財団との連携強化によるシカ駆除に尽力する構えである。
シカ被害増加を懸念する質問に答えた担当部長は、遅くとも3月中に関係機関が集まり、今後の捕獲など抜本的な対策を協議検討することを表明した。
なお、狩猟銃の有資格者の高齢化と減少という現実的課題もあり、机上判断が効果的実行となるかどうかは定かでない。
地元を含め、実のある対策を早急に実行してほしいとの声は根強いことから、県は待ったなしの効果の伴った対応に迫られているといえよう。
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