片品村 戸丸広安の日誌

尾瀬国立公園の麓からの本音トーク

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又吉直樹さん、芥川賞受賞、おめでとうございます!

又吉さんは、『火花』の神谷先輩に感謝しないといけないよね。又吉さんと目される文中の語り部・徳永は、神谷さんに刺激されて常識外れの読書家になっているんだから。

「僕は本を積極的に読む習慣がなかったが、無性に読みたくなった。」のは、神谷さんの強い影響力のおかげだ。「この人に褒められたい」がどうも読書にのめり込んだ動機だった。案の定、2000だったけ、『火花』の肥やしともなる本を読んだんでしょう。
 
さらに 褒められるためには、徳水は神谷の伝記を書かねばならなかった。2015年、たどり着いたのが『火花』かもしれない。これ伝記?  いや、伝記とは言い難いが、これで伝記作家の足場ができたんでしょうね。
 
喋りの世界の先輩が徳水に作家の道を酸っぱく説いたのは、その力量があると見抜いたからだろうか。その証拠は見当たらない。漫才師として食べてゆきたい徳水に、喋りの手ほどきをすることのない神谷さんの狙いは何だったのだろう。自分のことをさておいて。
 
そういえば、「本物の阿呆」になれと、神谷さんは言ってたっけ。「子供も大人も神様も笑わさなあかんねん。」ええ、笑いの矛先は、神様だって⁉
 
神谷さんの要求は度が過ぎた。伝記は生前に前篇を書いておいてくれだって。
 
神谷さんは、吉本興業に所属しているかのようだった。また経済的には不自由のない家の出の神谷さん。彼から見て、徳水は貧乏人の子だった。見下してはいなかった。それどころか、「ほんまに羨ましいやん」と言ったほど。どうも、貧しいほうが伸びしろがあるというのだ。飛躍しようと、いやその前に、這い上がろうとするはずだというのだ。
 
そんな後輩思いの神谷さん、実はしっかり者ではなかった。住まいでも、真樹さんという風俗の女性の家に潜り込んでいたことも。
 
「神谷 伝記」用の書き込みノートは、この時期、すでに10以上になっていた。
 
徳永は、こうつぶやいた。「僕は面白い芸人になりたかった。」
だが、芸人を辞めて、二つの居酒屋で働き始めた。相方は、大阪の実家に帰り、携帯ショップに勤め始めた。
 
そのころ、神谷さんの伝記のために書き留めたノートは20冊を超えたようだ。とはいえ、その半分以上が自分や恋愛などのことだった。この中から神谷さんの逸話だけを抜き出せば、伝記ができるかもしれないと思ったようだが、所詮その分野に疎い徳永に現実的な判断ができるはずがなかった。「俺は未だ伝記というものを一冊も読んだことがなかった。」と暴露。
 
神谷さんには、そうこうするうちに分かったことだが、借金が一千万近く膨れ上がっていた。
 
徳永は、所属の事務所を辞め、下北沢の不動産屋にて働くことになった。
 
神谷さんは、行方不明のままだった。借金が大きくなり過ぎたので、どうにもこうにもならなくなったのかもしれない。
 
そして、一年ぶりに池尻大橋で会った神谷さんは。不思議と精悍な顔つきだった。
 
神谷さんは、芸能事務所とはうまくいっていないようで、辞めさせられるかもしれないと心配していた。借金は膨れ上がり、自己破産へ。
 
絶望⁉ 会った神谷さんの両胸が大きく揺れていた。Fカップですと。シリコンをめっちゃ入れていた。ジェンダーフリーなんて。

「これが人間やで。」と神谷さん。
 
10年ぶりの居酒屋に二人で入った。神谷さんは、一生漫才師であり続けるであろうと、それでも神谷は思ったって。
 
神谷さん、お風呂はどっち? 「男風呂に決まっている。」
「人に迷惑かける天才でしょう。」

人付き合いの不得手な徳永は、終始、神谷さんの優しい声に弱いのだった。
 
ハッピーエンドでもないし、一段落もしていない結末⁉  しかし、手厳しい世の中で淡々と生きていそうな徳永に、分かれる時間となった。

先輩神谷さんの伝記を半分書き終わったとの表記がなく、『火花』は終わっている。まーいっか。

これが純文学、そして芥川賞なんだよな。又吉さん、お疲れさまでした。そしておめでとう!


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