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体験から発信する防災・復興支援ブログ / 被災後の後始末、防災訓練、災害ボランティア、復興支援 : 遠藤正則

捨てるな!思い出の品

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 文化遺産防災学の先生達は、「災害前に地域に普通にある建物、品物、生活様式が、実は価値あるモノと気づかせてあげる事が大切であり、地域住民で残そうとする事が大切で啓蒙活動の普及、仕組み作りのの必要性を語っておられます。」

 山形では、東北芸術工科大学と遊佐町が取り組んでいる「ゆざ学」が取り組みとして進められており、何もない田舎と思われていた住民の方が、実は価値ある地区として元気になっている例があります。
 過疎地域問題は、中越大地震ボランティアとしても関心があり、「職、医、教育が住まいの近く無い場所に住み続けなさいと余所者や識者が言うのは正しいのか?」と言う悩ましい問題があります。

 「発災してから、残せと言うのはでは遅い。その前に残す手だてを示す必要があります。事前に啓蒙活動を広める仕組みを作りましょう。」私は、先生達にそう陳べています。


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 被災地に通っていると、講演会や本で発表される事は、ほんの一部分で、そこまで至った経緯や問題点が語られていない事が多い。また、それを発表する事は、住民、関係者にとり酷であろうと思います。


                       「現場を見てださい。」


            ここに来れば、文化遺産防災学の課題と現実を見ることができます。








写真:平成20年8月 蓬平温泉の古民家 有志による手入れ作業
    屋根に登っているのはプロ。女の子は台湾から来た学生さん。

補足:関連記事 雪囲い・屋根養生作業の様子 http://blogs.yahoo.co.jp/kateinobousai/56175698.html

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 私が「文化遺産防災学」に関心を持つようになったのは、災害で被害を負った一般家庭の小屋、倉、仏閣の品物を捨てたり、燃やしたりする事が多く、私と限らず大勢の被災地救援に駆け付けてきたボランティア達が、「本当は捨てちゃいけないんじゃないか?」と思いつつ捨てている現実があります。
 一般家庭の引っ越しに関しても、洪水や震災で手伝ったボランティア達は、作業直後は依頼者から感謝されますが、半年、一年と経過すると「想い出の品物が残っていない。ボランティアが捨ててしまった。」と愚痴をこぼされる事が多く、心の傷になっているように感じます。
私達、災害ボランティア達は本当に良い行動を行ったのかと疑問に思わずにはいられません。

 私達、災害現場で引っ越し手伝いをするボランティアは、捨てる前に依頼者の方に「捨てて良いですか?」と聞きます。
「捨ててください。」と依頼者の方に返事されれば、捨てるほかありません。
しかし、保管場所の問題、移動の労力、修復の手間の問題が解消され、問題意識を持たない多人数のボランティアが派遣され、「被災住人が、パニック的に捨てて良いと答える」現象を防げば、「被災後の新たな心の二次被災」は防げるはずです。
 

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 文化財に関心を持つ先生達は「文化遺産防災学」という学問を確立させ広めようとしています。これは、重要文化財等の価値が確定した文化財ばかりではなく、「亡くなった先代や、家族が大切にしていた品物は文化財として価値がある物が多く修復し保存したい」という観点から、「家族の想い出の品を捨てたくない。一時保存、修復し返したい」という私の願いに合致します。
 発災後の緊急保存ばかりではなく、発災前の意識付け、地域の事前防災、減災、街作り、地域教育、過疎地域の存続など、その分野は多岐に渡ります。
これらの意識、住民ネットワークは、被災後の住民による地域復興に大きく関係する事です。
ですから、私は「文化遺産防災学」に大きく関心があります。



補足:
「文化遺産防災学」をネット検索、書籍を探すと「建物や仏像などの指定文化財」の防災対策のように感じられるでしょう。指定文化財は行政が保存の義務を負っており多少なりとも対策はされております。
私の周りでは、一般家庭にある未指定文化財の保存が話し合われています。

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 先日開催された、山形文化遺産防災ネットワークの意見交換会会場となった山形県鶴岡市の致道博物館には、わらぶき屋根の懐かしい古民家が移築展示されていました。
私は時折、旧山古志村の麓に位置する蓬平温泉の古民家の保存作業ボランティアの方達の手伝いもしており懐かしい感じを受けました。
展示されている由緒を示す看板を見ると、な! なんと! 「重要文化財ではないですか!」(☆_☆)ビックリ
蓬平温泉の古民家は、屋根の様式などは違いますが同じような作り。建物の広さ大きさも同じような規模。同じような豪雪地帯に建つ家。たしか、築160年と聞いております。
私が手伝っている古民家が重要文化財に匹敵する価値ある建物らしいと知り、とても驚きました。
 
 この致道博物館の古民家は撮影禁止の貼り紙はありませんでしたが、お触り禁止です。(変な意味じゃなくて・・)
蓬平温泉の古民家なら自由に触れます。掃除や屋根の葺き替えで直接触り放題です。見て、触り、作業を行いながら質問をすると昔の知恵を知る事ができます。囲炉裏に火を入れ、煮炊し食べる事もできます。
博物館で展示する事も大切でしょうが、生でふれ合える生きた古民家を残す事も大切だと感じました。



備考:燃えやすい、かやぶき屋根の家は、法により現在新築がほぼ不可能だそうです。
 
写真:山形県鶴岡市 致道博物館 (ちどう博物館)http://www.tsuruokakanko.com/cate/p0004.html
    二枚目の由来の看板の写真は、クリックすると拡大表示されます。  

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 災害では、貴重な本や思い出の日記、アルバムなどが破損したり、家財が入ったままで重機解体により捨てられる事がよくある。
平時からそれらの品を保存しよう。緊急時には一時保管をしあう協力体制の動きが一部で準備されているが、それらの動きは知られておらず予算も無い。

 柏崎市ではコレクターの本が知人達により持ち出され、一時保管されていたようである。幸いであった。
5月10日に図書館として一般公開される事になった。
柏崎市は昔から商業、文化が盛んで今で言えばコレクター。昔風に言えば趣味人(?)が多い街である。
中越沖震災直後、このような保管の助け合いは沢山あったし、不思議な縁を私自身がいろいろと感じている。
 
 ちなみに本棚は有志達による手作りのようである。
5月6日に柏崎市ボランティアセンターで地元のボランティアの方が本棚作りに出かけるところだった。
個人的なニーズ(ボランティア依頼)であったようだが、まったく別のニーズで小谷さんちに私が伺っているし、別のお宅とも関連があり話が弾んだ。
別のお宅の方が住む仮設住宅に顔をだして、小谷さんの本が図書館になりますよ伝えてきた。

 私は知っている。コレクターのコレクションは、ただの珍しい物ではない。ただの文化財ではない。
それらを買い集め保管する事。周りからの好奇な目に晒される家族の事。集めた者の智、誇り。
「それらは単なる物ではなく、家族の思い出、家族の歴史、家族の誇りなのだ。」





中越沖地震 倒壊家屋の本で図書館
柏崎に開館 2氏の蔵書2万冊 (2008年5月11日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20080510-OYT8T00611.htm
>昨夏の中越沖地震で倒壊した家屋から運び出された本を貸し出す図書館が10日、柏崎市新橋の「公仁会中央ライフセンター」内に開館した。開館にかかわった柴野毅実さん(56)は「ぜひ多くの人に読んでもらいたい」と話している。
 貸し出されるのは、柴野さんの友人で鉄工所の元工場長小谷寛悟さんと、商店経営者安藤正男さんの蔵書約2万冊。
2人はそれぞれ膨大な蔵書を自宅に持っていたが、小谷さんは亡くなり、安藤さんも長い入院生活を送っており、本は読まれないままになっていた。
昨夏の地震で、2人の市内の自宅が倒壊。市内で週刊紙「越後タイムス」を発行する柴野さんが、「せっかくの蔵書を市民に開放できないか」と考え、仲間とともに、倒壊した家の中から蔵書を救い出した。
 蔵書は2人の家族の了解を得て、「小谷寛悟文庫」「安藤正男文庫」として整理された。図書館は同センター内のギャラリー「游文舎」の一角に設置され、書架は2人の書斎を最大限再現したものになっている。
 美術評論家・滝口修造全集や、小説家・原民喜全集、韓国の民話など、一般の図書館では借りられない本も所蔵されている。
 図書館は月曜休館で午前10時から午後5時まで開館。問い合わせは游文舎(0257・35・6881)へ。



写真上:被災地入りする時は、使い捨て紙ウエスがあると貴重品や本、書類の汚れ取りに便利です。
写真下:小谷さんが植え、家族で育てた大切な木

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震災や水害が発生すると大量に発生する水没や破損しゴミとなった品を処分する為に大勢のボランティアが
集まる。
家の修理、引っ越しの為、古い家財の多くは捨てられる事が多い。
作業をしていると、独立した子供が使っていた鉛筆やクレヨン。玩具、人形。珍しい古道具や着物や服。
レコード。だいぶ前に亡くなった家族が使っていた品。
それらの品々が家族の思い出の品である事を会話の中で知る事が多い。
まだまだ使える品物。飾るに値する品物。
「欲しい」とは手伝いに行ったボランティアは口にだせないものですが、作業の手が止まり、品物を見つめていると
「いらないか?」、「もらってくれないか?」と言われる事が多い。

 「ああ・・ 捨てたくないのだ・・」

私は遠慮無くもらってくる。そして、2年後に返しに行きます。
そんな約束をしていた訳ではありませんが・・

一時保存場所に困る。返しに行っても置く場所が無くなってしまった。
そんな時は博物館に寄贈しようと思います。
現在は20年経過した品物は、なんでも価値があるようです。
探せば引き取ってくれる公営、民間の博物館はあるものです。
せめて写真に撮ってから捨て、写真を渡そうと思います。



 災害の都度見る光景。聞く話。私もやってしまった苦い経験・・。
発災後しばらくの間、依頼者は数名のボランティア対応(作業指示)で冷静な判断ができない事が多いようです。
一見冷静なようで実際は軽いパニックになっている事が多いようです。
ボランティアが依頼者に「これは何処に運びますか? 捨ててよい物ですか? いる物ですか?」
わずか数名でも頻繁に聞かれると依頼者は何でも「捨てていい。」と答えてしまう事が多いようです。
引っ越し後、しばらく月日が経過し落ち着いてから口にでる愚痴は・・
「捨てなければよかった・・。」
「ボランティアが大勢来たので捨ててしまった。」
「いつの間にか無くなっていた。」
ボランティアが良かれと思い手伝った事。その時は感謝の言葉を述べられ充実感に満ちて帰っても
実は、後で怨まれていたりする事が以外と多い・・。

単なる引っ越し作業、片付け作業でも気配り、判断は難しいものである。


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