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ウェス・アンダーソン最新作、
『ムーンライズ・キングダム』を観てきました。
特にストーリーがどうとか、
ノーマン・ロックウェルの絵と本作についてとか、
『小さな恋のメロディ』や『大人は判ってくれない』と
本作の関係とか、そういうことは誰かがどこかで
書いているので、オレからは言及しません。
あくまでオレ目線で書きます。
たとえば、ソフィア・コッポラの新作『Somewhere』。
過去の彼女の作品は、秀逸な映画のポートレートに
飾られた傑作サントラ盤も、映画と連動したひとつの
作品でしたが、『Somewhere』はサントラ盤の発売が、
無し。
ポール・トーマス・アンダーソン、スパイク・ジョーンズ、
その上の世代のデイヴィッド・フィンチャー、
そのまた上の世代のデイヴィッド・リンチ。
基本的にサントラ盤と映画の密接な関連性は、
聴/観・逃せないものです。
なのに、ソフィアの新作でサントラ盤が無いというのは、
ひとつ飛び出した感があります。
(映画の出来は、おいといて。)
同様にウェスのサントラにも変化が。
オープニングやエンディングに60・70年代の
ヒット曲を配するこれまでの作品とは異なり、
BBCが制作した音楽教育映画
『Instruments of the Orchestra』(オーケストラの楽器)
のために作られた音楽が、
ちゃんとナレーション付きで流されています。
ウェス・アンダーソンはクレジットで使う文字の
フォントも非常に凝っているので、
一目で彼の作品と判るシグネチャーなもの。
クラシックとシグネチャーなクレジット・フォント・・・
キューブリック???
ますます磨きのかかる画面構成、物語を紡ぐ能力、
こだわりのセット・衣装デザインとキャラ造型。
しかし、キューブリックの作品にある強烈な緊張感は、
皆無。
あたたかい目線を忘れることはありません。
ヒット・ポップスの暖かさとの相乗効果で
強度を増していたこれまでの作品も大好きですが、
そこから一歩踏み出しても強度は失われること無く、
瑞々しい鮮度を保っていたウェスの新作。
参りました。
やはり、オシャレ番長の作品は、
ほかとは一味も二味も違いました。
エンドロールはオープニングと対をなすような展開。
まだご覧になっていない方、
目と耳を総動員して本作をご覧になってください。
アレクサンドラ・デスプラによる、
本作の主題曲ともいえるスコア・全7パート。
13分目からの第7パートがおすすめ。
最後にひとつ。
ボブ・バラバンが着ている赤のステンカラーのコート、
激、オシャレ。
超ほし〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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