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http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/news/CK2013031902000115.html

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の準決勝で日本はプエルトリコに敗れ、3連覇を逃した。
この試合、1-3で2点ビハインドの8回1死走者1・2塁の場面で1塁走者の内川が盗塁を試みたが、2塁走者の井端がスタートしていなかったため1・2塁間の挟撃プレイでアウトとなった。
試合後、この疑問の多いプレイについて質問された山本浩二代表監督は、「重盗してもよいというサインを出していた。井端はサインを見落としていた」と説明した。
これについてネット上では監督への批判が噴出した。実際に見かけた批判の内容はだいたい以下のようなものだった。
(A) 「重盗しろ」ではなく「してもよい」という曖昧な指示がよくなかった。だから走者が混乱して失敗した。走者に責任はなく監督の責任だ。
(B) そもそも打者が4番で左打ちの阿部で、捕手はMLB(メジャーリーグ)屈指の強肩と盗塁阻止率を誇る選手。この状況で重盗という戦術はあり得ない。監督がおかしい。
これらの批判は残念ながら的が外れている。そのことについて以下に詳しく説明したいと思う。
まず(A)について。
「してもよい」というサインはあり得るのか、という問題については、間違いなくあり得るのである。
というのも盗塁というのは走者のセンスや経験、勘によって成否を分ける面があるので、いけそうかどうかという判断は基本的には選手がその場でするほうがよい場合が多いからである。
特にプロの選手ならなおさらで、この判断がうまくできない選手はプロとしては二流だし、まして日本代表選手ともなれば普通のプロ以上のものが求められるのは当然である。
盗塁において現場の判断優先というのは普通のことであり、まったくおかしなことではない。この点が誤解されているのは不可解だ。
そして「走者が混乱した」というのも間違った解釈である。
走者1・2塁の場面で重盗してもよいというサインであれば、2塁走者は投手や野手の動きを見ながら、いけると思ったタイミングで3塁に向かってスタートを切る。1塁走者は2塁走者を見ていて、2塁走者がスタートを切ったなら迷わずほぼ同時にスタートする。
このプレイはプロなら何度も練習しているはずで、通常の状態なら問題なくできたはずである。
今回このプレイが失敗となったのは、2塁走者の井端がサインを見落としていたこと、そのことに1塁走者の内川が気づいていなかったことに原因がある。
井端が重盗のサインに気づかないまま離塁フェイントで投手を撹乱しようとしたのを、内川は当然井端は重盗のサインを見ているはずだと思っているのでスタートを切ったものと判断して走りだす。
しかし実は井端は盗塁する気が最初からないため2塁に帰塁しようとする。内川は行き場がなくなって憤死となる。そういうプレイだったのである。
このプレイの責任を監督に求めるのは明らかに筋が違いすぎるのである。
これは間違いなく走者の凡ミスであり、それ以上でもそれ以下でもない。

…(2)に続く

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