ラジコン日記 ソラモノ徒然草

いやぁ 最近 歳を感じるわぁ "心に映るよしなしごとを・・・"

全体表示

[ リスト ]

死出の旅路

仕事中に親からの 携帯がかかってきた。

 相手先の表示画面には 親父の名前が出ていた。

  それを確認すると 一息ついて 通話のボタンを押した。

今日は金曜日 明日にはまた おっさんの見舞いに行こうと 思ってる矢先に

 かかってくるこの電話は やはり 残念だが私の予想したものだった。

  電話口には母が出ていた。叔父の死去を告げる電話だった。

そのままコンピューターを落として 会社を後にし 病院に駆けつけたが

 病室の前で 親父たち おばさん(奥さん) 従兄弟(叔父の息子)と対面した。

  従兄弟は私と一つ違いで 最近まではもう長いこと会っておらず

   最近この病室で 何度か話をするようになっていた。

個室病室の扉は 閉ざされていて そこに居る全員が 今はその扉を開けるべきではない!

 そう口に出しはしないが 全員の目が私にそう告げていた。

  その扉が 開く前にもう一人 近所に住む叔母が病院に駆けつけた。

   駅からそう近くないこの病院に 駆けつけた叔母の息使いは乱れていた。

叔父の病室の扉が 中から開けられたとき 叔父はきれいに服を着替え

 身なりを整え なんというのかは知らないが 死化粧のひとつであろう飾り物を

  付けられて 寝ているようだった。ただ もう息もしていないし 呼びかける声に

   反応を示すこともなかった。

そんな叔父を 居合わせた皆でもう一度 ゆっくり覗き込み 各々に言葉にならない

 挨拶をした。叔母が呻くように つぶやいたが なんといったのかは聞き取れなかった。

  そんな叔父を よそに病室の片付けを始めだした従兄弟と 私の母、そしてつられて

   それを手伝いはじめる 皆。もう病院の下には叔父を自宅に送り届ける車が到着している。

慌しく病室の片付けを終え 叔父をストレッチャーに乗せたころ 主治医の先生と

 担当の看護婦さんが後ろに 立って挨拶をしてくれました。おばさん 従兄弟とそこに居合わせた

  親族が各々に感謝の挨拶をし 病院を後にした。

葬儀は 叔父の希望で自宅で行うとの事だった。



 叔父の家に 向かう車の中 先日の見舞いの日のことを 思い出した。

  GW最中の祝日 その日は東京の某有名病院で医者をしているKがやって来ていた。

   私も一つ年下のKと会うのは 数年ぶりで前回は 結婚の報告にこっちに来たとき以来だった。

この日は すごく天候がよく しかも叔父の状態もよかったこともあり Kが居る今なら

 叔父を外に散歩に連れ出せるだろうということになり 従兄弟ばっかり4人

  (といってもいいおっさんばっかり)で叔父を 車椅子に乗せ 散歩に連れ出した。

    緑がきれいで・・・日差しが暖かく・・・風が気持ちいい・・・

     叔父がどう感じていたかは わからなかった。

自己満足かも知れないが 私たちは満足していた。

 あの日の天気とは違い フロントガラスに雨粒が着きだしていた。



叔父の家では もう 叔父の娘二人と叔母さんたちが 家の片づけを始めていた。

 田舎の葬式なもんで 自宅であげるとなるとこの方付けはすごい大変である。

  娘二人の旦那さんも あたふたと 片付けを始めていた。

   喪主となる従兄弟は もう葬儀屋との打ち合わせに入っていて

    この方付けの 総監督が不在のまま あちこちに散らばる叔父の介護用品が

     片付けられていく。

といっても 実際 田舎の大きな家なんで 何でもかんでも奥へ奥へと

 運ぶだけで 葬儀の後の片付けはもっと 大変だと思うがこの際 仕方がない。

  そうこうしているうちに喪主が解放され 片づけを指揮し始めるが すぐに不幸を聞いて

   駆け付けた客の対応に追われ 走り回っている。

叔父の遺体は そんな私たちを 見ながらほくそ笑んでいるように 奥座敷に

 横になっていた。


学校の都合で お通夜にやってきたJKが いつものオチャラケキャラをかくし

 読経を聞いているが 私はこいつがあくびなんかしないかと 冷や冷やしていた。

  もう いつまでも子供ではない様ではあるが・・・・。

   この日 雨の中娘たちを 姉に任せ 私は寝ずの番に付いた。

この頃になると みんな一様の落ち着きを取り戻し 普通に昔話をしながら

 数人で朝まで昔の話や 最近の話をして時間が過ぎるのを待っていた。

  喪主は流石に疲れがたまっていたようで 深夜過ぎに寝てしまったが・・・

   私ももうほんとに年を感じてしまうんですが 朝の6時ごろには眠くて仕方なく

    そのあたりで少し睡眠をとった。

葬式ガ終わり 出棺のとき ずっとすっきりしなかった空が晴れ渡った。

 庭の緑がきれいで・・・日差しが暖かく・・・風が気持ちいい・・・

  あの日のようだった。

   叔母(叔父の奥さん)に聞いたんだが あの私たちが叔父を散歩に連れ出した日。

    叔父はあとから 気もちよかったぁ と いって喜んでいたらしい。













 ・・・・・・・・・・・叔父の冥福を祈ります・・・・・・・・・・・






  


.
bht
bht
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

最新の画像つき記事一覧

ブログバナー

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事