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44キングセイコーの試作品と思われる文字盤!

国産機械式腕時計の歴史はまだ100年くらいですが、その間に各メーカはムーブメント(機械)の技術開発が進められていました。
しかし、1969年にセイコーが発表したクォーツにより、世界の機械式腕時計産業は冬の時代を迎えます。
当然、日本でも「機械式時計からクォーツ時計」というシフトに切り替える事となり、それまでの機械式時計を生産していた工場は次から次と閉鎖に追い込まれてしまいました。
これが後にその時代の空洞化になり、セイコーでも当時の資料は殆ど残って無いそうです。
工場閉鎖で技術も大切な資料も失ったのですから、当時の宣伝広告や地方の時計屋さんに提供された資料だけが頼りになってます。
現在、アンティークショップ、時計マニア、コレクターさんが個別に貴重な資料を入手していると思われますが、まとまった情報を得ることは難しいと思います。

今回はその中から、1960年代に44キングセイコー(2ndモデル用)で開発されていたと思われる文字盤を紹介します。
※以前にも同文字盤の銀色インデックス:MADE IN JAPAN 44 999 R0を紹介してますが、今回の銀色インデックスは2枚目になります。

          コレクション難易度(美品)★★

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左は銀色インデックス:MADE IN JAPAN 44 999 R0
サイズは径が30mmで文字盤は銀色
右は金色インデックス:MADE IN JAPAN 44 200 RI
サイズは径が32mmで文字盤は薄い金色

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写真を良く見ると「セイコー・クロノス」の日付ありと同じ書体で「Self Dater」と入っています。
銀色のインデックスは『KS4402−8000』用と同じサイズで金色のインデックスは『KS44 2000』文字盤と同じサイズになりますので、この文字盤でカレンダー付きも開発されていたと思われます。

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この文字盤の製造元は株式会社 昭工舎(当時、精工舎の文字板を製造していた)でキャリバー№:4402A 25J用と確認できました。キャリバー№:4402A 25Jの文字板としては製造された記録も図面もセイコーに存在していないのが残念です。

どうして製品化されない文字盤が流出したのか?今となっては分かりませんが、私の所有している3枚以外にもオークションで見かけたことが数回あります。
現在、確認しているのは、44 2000(金メッキケース用)と4402−8000(SSケース用)の2種類ですが、他にも同タイプの文字盤はありそうです。
当時の国産腕時計は各メーカー共に謎が多いですから、これから少しずつ調べて行きたいと思います。

今回の文字盤はセイコーウオッチ株式会社に2種類送って鑑定をお願い致しました。(当時、製造されたことを証明する報告書も有ります)
イメージ 4

 上記でも説明していますが、セイコーウオッチ株式会社にも資料が有りませんでしたので、当時の職人さんに「キングセイコー文字盤」を確認して戴いたそうです。
今回、私どもの依頼に気持ち良く調査をして戴きまして心から感謝を致します。
この場を借りまして、セイコーウオッチ株式会社様へお礼を申し上げます。

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