四季の山歩き・倶留尊山(くろそやま)(1038m)
四季の山歩き・倶留尊山
2006年10月21日(土)曇りのち晴れ
秋たけなわの土曜日、行楽の家族連れで賑わう奈良県曾爾村と三重県美杉村の県境稜線にある倶留尊山を歩いてきた。
倶留尊山の標高690m付近一帯は青年自然の家を中心とした曾爾高原(そにこうげん)で、お亀池の湿原や、笹とススキの原が広がり若者から家族連れ、青少年自然の家を利用する学童たちで賑わっていた。近頃の傾向として、各地の山は中高齢の登山者が一般的で若い人の姿は概して少ない傾向にある。処が、ここ曾爾高原一帯では、若い男女の姿が実に多い。
嬉しい限りだ。
若い人たちの人気の秘密は、関西から比較的簡単にこられるアクセスの良さ、一帯が※1)室生火山群で、火山地帯特有の、複雑な地形、湖・沼などを作りそれらがうまく調和した景観を作っていることなどである。
人気の秘密の一端を見たのは、ススキの原一帯で三脚をつけた若者から老人までおよそ100人ほどのカメラマンで賑わいを見せていたことだ。これは、上高地の河童橋以上の数である。
今回の倶留尊山登山は、登山案内書にある「くろそ山荘」の少し先の駐車可能地(標高620m)を出発点とした。9時10分準備体操の後亀山峠へ向けて出発。3ピッチ(1ピッチ75m)で林道と別れ深い杉の植林帯に入る。古くから伊勢神宮参拝の旅人に利用された、奈良の曾爾村と伊勢の美杉村を結ぶ石畳の街道は、平成の今も尚登山者や自然歩道を歩くハイカーたちに受け継がれている。
深い杉林の山腹をジグザグに登る。道端に咲く「ツリフネソウ」「ヨメナ」「ゲンノショウコウ」「ミズヒキ」などに立ち止まりシャッターを切る。歩き始めて30分突然目の前が明るくなり、県境稜線に休む大勢の登山者の中へ飛び出した。目の下に広がるパノラマに目を見張る。ススキの原、青年自然の家の赤い屋根、国見山、墨塚山、兜岳、鎧岳の室生火山群が黝い稜線を広げていた。
小休止の後、稜線を右へ進む。標高差140mの二本ボソ(996m)への急登が始まる。時々小学生が元気に追い越してゆく。観光地化された曾爾高原、若者の姿の多いことに嬉しく思う反面ペットボトル、ビール缶、お菓子の包みと塵の多いのにはいささか吃驚、マナーの悪さと人の多さは比例するのだろう悲しいことだ。稜線は「スズカアザミ」「コウヤボウキ」「リュウノウギク」がとくに目立った。
二本ボソで、入山料を払う。民間所有の倶留尊山、登山道整備を兼ねた500円の入山料は、高いと思う人もいると思うのだが、気持ちよく歩くためには致し方ないだろう。不思議と有料区間では、ペットボトルや空き缶も目立たずハイカーの姿もぐんと減った。
ニホンボソから一旦標高差40mを下り、最後の倶留尊山山頂への急登が始まる。何箇所かにつけられたフイクションロープを掴み一気に高度を稼ぐ。料金所から約30分1038m山頂へはあっけなく着いてしまった。
※ 1)室生火山群は、地質時代第三紀末頃(6500〜2400万年前)の火山活動により、東西25km、南北16kmにわたり複数の噴出口をもつ。死火山となって河川や雨水による侵食を受けて現在のような地形となった。特徴としては、随所で柱状節理や板状節理の壮観な断崖に見られること。
コースタイムと(歩行距離)(1/25000国土地理院地形図参考)
自宅10月21日 午前5:40→春日井市合流地点5:55→高速・勝川〜亀山経由美杉村登山口着8:50 発9:10→亀山峠着9:40 発9:55(1275m)→二本ボソ着10:20(900m)→倶留尊山着10:50 発11:30(825m)→二本ボソ着11:45 発12:00(825m)→亀山峠着12:20 発13:00(900m)→亀山経由曾爾高原売店着13:36 発13:40(1050m)→青年自然の家着14:05 発14:25(975m)→亀山峠着14:45 発14:50(900m)→登山口駐車場着15:10 発15:30(1275m)→自宅着18:50
写真説明
1)二本ボソから倶留尊山
2)稜線の銃走路
3)銃走路から見た中央ピラミットは亀山後方に古光山(こごやま)
4)曾爾高原から左・後古光山と右・古光山
5)池の平から倶留尊山
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勝爺ちゃん。こんばんは。二枚目のフォトでは、稜線を境に別世界の様。ススキの景色もいいですね!!四枚目のフォトでは、秋深しでススキ野原でキツネがコンコンと出てきそう!!静寂な景色ですね!!
2006/10/22(日) 午後 10:20
ススキの曽爾高原に行かれたのですね。同じ日に、時々一緒に行く掲示板「名古屋山旅」メンバーも同じ山に行って来たらしいです。ハイキングのつもりで行ったら、けっこうな山でしたと報告にありましたよ。
2006/10/22(日) 午後 10:45
roseさん。今日は。よく判って頂きました。そうなんです。稜線の左側は三重県津市美杉町。名前の如く杉の産地です。右側は奈良県曾爾村です。この稜線は、噴火して出来た外輪山の一部なんでしょうね。
2006/10/23(月) 午前 10:06 [ 勝じいちゃん ]
こりんさん。しんまいばあちゃん。今日は。登山案内書の中太郎生バス停から歩くと大変ですね。私たちはバス停から1時間40分先の駐車場から歩きました。その為に倶留尊山一周は出来ませんでしたが、曾爾高原のススキの原野は歩いてきました。遠くに見えた、兜・鎧を次回には歩いてみたいです。
2006/10/23(月) 午前 10:15 [ 勝じいちゃん ]
入山料を払ってからの方が、見所が多いのでしょうか? それにしてもマナ−の悪さ目だって多くなりましたね。
2006/10/23(月) 午後 1:10
5:40に家を出るためには、何時に起きなきゃならないんでしょう…。でも、楽しい事のためにはいくらでも早起きできますね。(o^∇^o)ノ
2006/10/24(火) 午後 8:28
ここは私も良く行く所です。以前はこんなに綺麗に整備もされて無くて途中の温泉も食事場所も何にも無い所でした。いい歩きをされてきたんですね。私も記事にしていますのでお暇な時にでものぞいてみてください。http://blogs.yahoo.co.jp/kyon1956jp/20063154.html
2006/10/25(水) 午後 5:42
有料区間はやっぱり整備されてるんでしょうか?
2006/10/25(水) 午後 7:31
「100人ほどのカメラマン」、凄いですね。「名所」なんですねぇ。
2006/10/25(水) 午後 8:46