かつ爺の「山の歳時記」

ゴミを拾いながら徒然に書いた山日記

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ツチグリ

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里山の四季・春・ツチグリ2007/2/12

里 山の四季・春・弥勒山

Kさんがザックから取り出した手帳に、見慣れない植物の絵が描かれていた。「ツチグリと云いますが知っていますか?」と。

私はKさんの手帳を覗き込んだ。海岸で見かけるヒトデの触手に似た花弁が7枚描かれていてその中心に薄茶色の球形が乗っかている。「変わった花ですね」私はつぶやいた。
「いや!!花ではないですよ、茸です」とKさんは云いながら「もし良かったら御案内しますよ」と誘っていただいたのが写真にある「ツチグリ」である。

図鑑によると、夏から秋に林の縁や斜面に群生する、ごく普通に見かける茸であると云う。ヒトデの触手に似たものは、球形の実体を覆っていた外皮が裂けて開いたもので、通常7〜10片に星型に裂ける。外皮の内側には網目状の模様があるが、写真のものには一部に退化を始めたのであろうか黒く変色が見られた。

昭和の円空仏に出会う

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四季の山歩き・春・多治見市廿原の里「大龍禅寺」


四季の山歩き・春・昭和の円空作??の仏像に出会う
2007年2月12日(月)快晴


岐阜県多治見市廿原の里に大龍禅寺がある。その寺には、昭和五十九年八十八歳で亡くなった十八世麒山忠麟和尚の彫った仏像が寺を訪れる参詣者に展示されている。

日差しの暖かな連休最後の日は、弥勒山山頂に集まった仲間たちも数えてみると13名にもなった。誰からともなく『大龍寺へ出掛けよう』と話もまとまり、久しぶりに岐阜県多治見市廿原への道を下った。途中、カンアオイの花芽を覗いたり、ツルリンドウの赤い実が残る群生を覗いたりと我々高齢者登山隊は長い隊列を作り、静かな山里を大龍禅寺へ向かった。

冒頭にも書いたように、大龍禅寺の和尚が、長期の病から立ち直り昭和四十一年四国八十八寺を二度目の巡礼をした後、発願し、仏の加護を信じ、十三年間に渡り日夜鑿を振るい八百体余りの仏像を彫り上げたと云う。その後NHKテレビの電波に乗り、全国から仏像を譲り受けたいとの申し込みが殺到したと云う。現在寺に保管されている仏像は約3百体とのことである。(多治見市観光協会調べ)
拝観した仏像は、和尚の人柄のなせる業かどの顔も柔和な笑みをたたえていた。

十三年間に渡り八百体余りの仏像を精魂こめて彫続けた作品だが、帰宅してネット検索をしてこれまた驚きだった。まったく見当たらないのだ。このブログを見た皆さんの中で興味をもたれた方はぜひ訪れて欲しい。東濃の静かな片田舎に埋もれる寺は、きっと皆さんの心を癒してくれることであろう。

一部多治見市観光協会の御協力を経て文章を作成した。

写真説明
1) 弥勒山麓の村に向かう仲間たち
2) 大龍寺全景
3) 神明山・大龍禅寺の瓦
4) 十八世麒山忠麟和尚の残した仏像
5) 上に同じ
6) 上に同じ
7) 上に同じ
8) 寺内にあった石仏

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里山の四季・冬・カラスムギ2007/1/11

弥勒山山麓
カラスムギ・ムギ科 カラスムギ属


夏に逆戻りしたのかと一瞬思ったが、季節は冬の真っ只中である。
周囲の状況から推察すると、このカラスムギも戻り花なのであろうか、雪の来る前に田の畦に生えていた雑草を刈り取った後、暖かい日差しに土の温もりも手伝って顔を出したに違いない。1月7日この地方で今年始めて積雪を観測したが、カラスムギも思わぬ寒さに身を震わせながら必死に咲いている姿は健気という言葉を通り越して悲壮感に満ちていると言ったほうが適切ではないか。

食用にならず、烏の食べる麦の意味から付けられたカラスムギ。レンズをとおして眺めていると、小鳥の雛が口を一杯にあけて餌をねだる嘴に似ているなと思いながらシャッターを切った。
写真を見た妻の感想は、ツバメの飛ぶ姿を連想したそうだ。
別名茶挽き草とも言われるが、私ならツバメの嘴とか雛の嘴と名付けたことだろうに。

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四季の山歩き・冬・暖冬の御在所岳

四季の山歩き・冬・御在所岳・中道登山道を歩く
2007年1月30日(水)快晴

まだ一月だと云うのに、春を思わせる暖かな陽気に包まれた御在所山頂だった。
積雪も例年の半分以下、山頂のあちらこちらでは黒い土も露出していた。
アカヤシオやベニドウランツツジの花芽も大きく膨らみ、春の足音はそこまで来ているようだ。

10時20分閉鎖されている鈴鹿スカイラインゲート前を出発した。行き交う車もない広い道路を中道登山口へ向かう。車なら僅か2分少々を、40分かけて11時中道登山口から入山した。見上げる空の高みには、紺碧の空を背景に赤いゴンドラがゆっくり動いていた。例年1月下旬の鈴鹿では登山口付近から積雪を見る。勿論アイゼン着用は当然のことだが、今年は何と黒い土を踏んでの登攀となった。

中道登山道は、いきなりの急登から始まる。御在所岳特有の花崗岩砂礫の溝道をひたすら登る。雑木の樹林が突然なくなると、目の前が急に明るくなり巨大な花崗岩の累積する台地に着いた。この岩上からの展望は最大級の賛辞を送っても余りある。鎌ヶ岳の鋭い三角錐が天突く。ゴンドラの赤い箱が点々と繋がり山頂へ向かっている。四日市市の石油コンビナート、名古屋港から遠く伊勢湾まで、対岸の知多半島は霞の中に煙る。我々はここで小休止をした。

中道登山道は、自然石が長年の風雨にさらされて出来た岩の造詣の多い事でも良く知られている。三段に積み重なった台座に立つ「地蔵岩」遠くから見れば袈裟を着た地蔵尊が直立しているように見える。他にも長方形の二枚の岩が重なり合って天を突く「負レ岩(おばれいわ)」を見上げ感嘆の声を上げる。

12時10分キレット着、標高920mのキレットまでは残雪程度、労せずして、アイゼンも使わずここまで登ってきた私だが、このように積雪期である1月・2月に早春を体験したことは今まで経験がない。驚きの異常気象である。

12時20分キレットをクサリで下降する。いよいよ鞍部から山頂へ向けて、標高差290mの本格的な急登が始まる。この登山道は鈴鹿山脈を日本中に知らしめた「藤内壁」を上部から俯瞰する登山道でもある。
鞍部からおよそ20分、岩上の平坦地でアイゼンを着用する。

ここで御在所岳中道ルートの概要を記して置く。
中道ルートは御在所岳東山頂(ロープウエー駅)から東面に派生する一本の支稜線尾根に過ぎないが、歩いてみて満足のいくコースである。山頂から山麓への距離も他のルートに比較して極端に短いが、半面急峻な登攀を強いられる。そしてこの尾根の特徴でもある先にも記した、藤内壁を北面に落としているのである。眼下に藤内壁を登攀するクライマーの掛け声や姿さえ見るのもこの尾根の特徴である。
展望も素晴らしい。北面に国見尾根その先に釈迦が岳を見、南面には深く切れ込む本谷をへだて三角錐の鎌ヶ岳が天を突く。東面振り返れば、四日市市の石油コンビナート、伊勢湾のかなたには名古屋市街地が広がり、青空のかなたに中ア・御岳の姿も見られる。
今日も、我々が登攀するあいだ、振り返れば必ず積雪の御岳を望むことが出来た。

アイゼンの爪が硬い雪面に食い込む音になれた頃、巨大な岩を抜けると支陵の北面に出る。夏場は岩を伝う水に絶えず濡れているが、冬の季節は青い氷に覆われる。クサリとフイクションロープの助けを借りて、藤内壁上部の悪場をトラバース気味に通過した。後は体力に物を言わせ木の根や岩角を掴みながらしゃにむに体を持ち上げ13時35分御在所岳山上公園の一角にある富士見台の岩上に立った。

帰路は、国見峠から裏道コースを経由しスカイライン冬季ゲート脇に駐車した車へ戻った。


コースタイム
鈴鹿スカイライン冬季ゲート 10:20
中道登山口 11:00
キレット  12:10 12:20
藤内壁上部(アイゼン着用)12:40 12:55
富士見台  13:35 13:40
御在所岳(旭陽台)13:50 14:40
国見峠   14:50
藤内壁出合 (アイゼン脱着)15:25
藤内小屋  15:48
日向小屋  16:05 16:17
裏道登山口 16:30
スカイライン冬季ゲート 16:40

写真説明
1) 地蔵岩
2) 御在所岳山頂とスキー場
3) 山頂からイブネ遠望

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里山の四季・冬・ヤマホロシの実

里山の四季・冬・三国山
ヤマホロシ(山保呂志)別名・(ツルハナナス) ナス科 ヤマホロシ属 


ヤマホロシの花は、ナスの花に似た薄青色の清楚な花が初夏の頃から咲き始める。
花も綺麗で可愛いのだが、野山に色彩の乏しくなった秋から冬の季節に赤い実はそれだけでも人の目を釘付けにする。

写真のヤマホロシは実の付き具合から、南米産のヤマホロシと同定する。日本原産のヤマホロシは実の付き具合に違いがある。

南米産のヤマホロシがなぜ三国山の山頂にあるのか疑問を持たれる方もあろうが、麓から山頂に続く林道は岐阜県側から一本、愛知県側から一本と計二本が延びている。山頂に林立する電波塔、キャンプ場や牧場などを見ても、この山の自然はすでに多くを失っていることからして、外来種の進入は容易であり条件さえ整えば繁殖は十分考えられる。

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