かつ爺の「山の歳時記」

ゴミを拾いながら徒然に書いた山日記

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カンアオイの花

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里山の四季・春・カンアオイの花 春日井市東部丘陵地

里山の四季・春・カンアオイの花(ウマノスズクサ科 カンアオイ属)
2007年3月4日(日)晴れ

絶滅危惧種に指定されているギフチョウが好んで餌にするカンアオイ。
仲春から晩春の野山を優雅な姿で舞うギフチョウが100%産卵をするのがカンアオイの葉裏。そのためか卵ごと花株を根こそぎ失敬する不届き者が後を絶たない。

カンアオイの花を撮影するため林の中へ分け入った。処々に土を掘った跡を見つけた。まだ新しい掘削跡だった。この季節になるとギフチョウの幼虫は土の中に潜んでいることから、この掘削の跡は園芸用に収集したものであろう。

園芸用であろうと、ギフチョウの卵であろうと、根こそぎ失敬する人達は個人の欲望のなせる業。決して許される訳がないのだが、取締りをしなければならない行政機関も忙しさに紛れそこまで手を付けられないのが現状のようだ。

こうして絶滅危惧種指定のギフチョウが食べる餌を、根こそぎ失敬してしまえば近い将来あの優雅な飛翔は完全に目の前から消えてしまうことになる。
その時が来てからでは遅すぎるのだが。私のイライラは今年で、もう7年になる。

カンアオイの花は所によって12月ごろから翌年5月ごろまで見られる。厚く積もった落ち葉を掻き分けるとそこに筒型の暗褐色の小さな花を見ることが出来る。花といへば花、しかしどう贔屓目に見ても美しいとはお世辞でもいえない代物である。

私はその代物を、最大の美しさでカメラに収めようとシャッターを切ったのだが。

写真説明
1)カンアオイの花

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里山の四季・春・タンポポ(春日井市東部丘陵地)

里山の四季・春・日本タンポポと西洋タンポポ
2007年2月4日(日)晴れ

在来種の日本タンポポの姿が何時の間にか消えようとしている。里山に繋がる春日井市近郷の丘陵地を歩いていても、5対1かあるいはもっと多くの数の西洋タンポポが巾を利かせている。

多湿で弱酸性土壌を好む日本タンポポの住処は、都市化の波と共に少しずつ狭められているのも一因かも。しかしながら西洋タンポポの繁殖力には驚かされる。アルカリ性土壌のやや乾燥した土質を好む西洋タンポポではあるが、郊外の丘陵地にもその数は次第に増えてきていることは事実だ。

一見すれば、在来種の日本タンポポも、西洋タンポポも姿形にはほとんど区別がつかない。そのために、春の野山を歩いていてタンポポの『マッ黄色』の花に出会うと「タンポポが咲いた!!」。と嬉しくなる。昔も今も変わることなくタンポポは春を代表する野の花に間違いはない。

とにかく理由なんてどうでもよい、『マッ黄色』の花が咲くだけで心の底から喜びを感じるのは私だけではないと思う。

幼い頃を思いだす。タンポポの花を千切ると、茎から白い乳液が滲み出した。べとべとの乳液自体衣服につけて帰ればいつもお袋から小言をいわれたものだった。それをワザと自分の手足に塗ったり友達の手足に塗ったりして遊んだものだ。そのたびによく叱られたものだ。昨日のことのように思い浮かぶ。

万葉集から蒲公英(タンポポ)を調べてみたが、野山を黄色に染めるタンポポの詩は一首も詠まれていない。平安朝時代にはタンポポは日本に存在していなかったのであろうか。しかしながら、北海道から本州中部全域に分布するタンポポ。春の食卓を飾るお浸しや和え物、天ぷらとして日本人に好んで食べられる春の香りを、万葉人が見逃すわけはないと思うのだが。

さて、ここで西洋タンポポと在来種の日本タンポポとの簡単な区別を記しておきたい。

一見すると、どちらもほとんど見分けがつかない西洋タンポポと日本タンポポ。このタンポポの種類を見分けるには、頭花を支える外総抱片が西洋タンポポの場合は反り返り、在来種の日本タンポポは反り返っていない。
しかしながら、日本タンポポの場合でも時期が過ぎて、やがて羽毛に変わる頃には外総抱片も反り返りを見せるのだが、咲き始めてモンシロチョウやモンキチョウがこの花に集まるころは外総抱片も反り返ってはいない。

タンポポはキク科の多年草。別名鼓草ともいう。葉を含め花を上部から眺めた時、鼓の面に似ているところから、鼓を打つ『タンポンポン』の音に由来するという。他にも、綿毛が拓本に使う「たんぽ」に似ているとする説もある。

この日も、野原ではヒメオドリコソウに交じりタンポポの綿毛が壊れずに、春の日差しを一杯に受けていた。

写真説明
1) 日本タンポポ
2) 西洋タンポポ
3) 壊れずに残ったタンポポの綿毛

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四季の山歩き・春・弥勒山

四季の山歩き・春・弥勒山に新しい滝を見つける
2007年2月26日(月)晴れ


昨日までの寒波も嘘のような一日だった。いつものようにグリンピア脇の登山者用駐車場から入山。途中春日井市在宅のゴルフ仲間Aさんと出会う。弟さんと弥勒の帰りだとか、最近ほとんどクラブを振らない私に「いちどやろうよ」と誘いを受け別れる。

冬から早春のこの季節出なければ、安心して分け入ることの出来ない沢歩きや藪漕ぎ。仲間のIさんと、以前から目を付けていた細い谷へ足を向ける。落ち葉を踏んで飛び石を渡り、落差7mほどの堰堤を左から大きく巻き堰堤の上に立つと正面に水量の乏しい三段の滝を見る。「ほぅッ・・まさかこんな所に三段の滝があるとは・・・・」。

実は、この三段の滝を詰めること僅か10m弱で、林道の下に突き当たってしまうのだ。意外や意外自分の知らない身近に隠れた自然が残っていようとは。

写真は身近に隠れていた三段の滝(弥勒山にて)

残雪の二つ森山

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四季の山歩き・春・二つ森山(1223m)

四季の山歩き・春・残雪の東濃の山(二つ森山・1223m)
2007年2月24日(土)快晴


二つ森山は、名前の如く二つの峯からなる双耳峰。山頂からの展望は、御嶽山を始めとして、中央アルプス、南アルプス、恵那山と、百名山に名前を連ねる高峰を惜しげもなく展開する展望の山でもある。特に白銀に輝くアルプスの展望を見れば、自宅からのアプローチは遠いものの、急登あり、アップダウンありと山歩きの楽しさを実感して余りある。

自宅を8時に出発、途中仲間との合流、川辺町の道の駅で小休止をし二つ森山登山口切越峠へ着いたのは午前10時を少々過ぎていた。

10:20分切越峠から入山、植林された檜は、細い根を地面からむき出して絡み合っている。その林を急登。登山靴の底ゴムと剥き出しの木の根は、固い氷と同じで、水と油の相対関係よろしく実に良く滑る。少し油断をするものなら、たちまち手痛いシッペ返しを食らうことになる。
実際帰りに、二人の仲間が木の根に乗って尻餅を突いた。

檜と雑木林の入り混じった尾根をひたすら登った。登攀中はほとんど展望は利かない。時々振り返って見る木々の間から、透かして見える御岳の白い輝きが意外に間近いのに驚く。

こうもり岩分岐を11時45分通過、往復約1時間の距離にある蝙蝠の住む洞窟も最近めっきり数が減ったと云う。(地元の人の話)

こうもり岩分岐から最後の急登が始まる。登山道には踏み固められた雪が僅かに残るものの、東濃の山にも春の気配が確実に訪れていた。

二つ森山の山頂は巨大な岩のテラスで出来ている。東南面はスッパッと切れ落ちた絶壁で、遠く下方に中津川市街地を望み背面に恵那山が聳え立っている。「ここから見る恵那山は立派だね」とYさん。

我々がいつも歩く弥勒山の先に名古屋市外のビル群が見えたのには驚きだった。この意外性にしばらく仲間たちの話題が続いた。

南アルプスの白銀も意外に近く、中央アルプスも屏風の如く山系を連ねていた。
「あれが塩見だね」、「北岳はどれだろう」「木曽駒から右に宝剣も見えるね」。仲間たちと展望の素晴らしさに満足し13時5分駐車場を目指し下山した。

切越峠10:20→第一ベンチ10:40 10:45→第二展望台11:05 11:15→コウモリ岩分岐11:45→二つ森山12:05 13:05→切越峠14:20

写真説明
1) 山頂から恵那山
2) 山頂から南アルプス
3) 山頂から中央アルプス
4) 山頂から御岳山

セツブンソウ

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里山の四季・春・セツブンソウ

里山の四季・春・山里にも早春の息吹
2007年2月19日(晴れ)

セツブンソウの花言葉に『人間嫌い』と、あるそうだが、深い檜の林の縁に群生するセツブンソウは、早春の季節毎年決まって尋ねてくる私を温かく迎えてくれる。
咲く地方によって違いはあるけれども、雪の中から顔を出し何時の間にか細い葉を広げたと思うと翌日には花を咲かせる。その頃が丁度節分の時期に合致するところから「セツブンソウ」の名前が付いた。

図鑑をみると、セツブンソウは日本特有の特産種で関東以西に分布していると書かれているが、私の知る限り石灰岩質の土壌を好んで咲くようだ。

写真を見て頂けると分かるように、白い五枚の花弁状に見えるのは萼片であって、本物の花弁は花の中央に固まっている5個の橙黄色が花弁である。


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