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里山の四季
里山の四季 ヨメナ
「ヨメナ」 キク科 ヨメナ属
弥勒山(413m)
2006年10月12日
竹のベンチ付近の斜面に、大きな群生を作っていたヨメナ。一見すると繁殖力旺盛で、圧倒される雰囲気を持つヨメナをじっくり見ると、かたちといい色と言い実に優しい花だ。私たちが「野菊」と呼ぶ花は実はこのヨメナを指している。
ヨメナは万葉集にも詠われてきた。春の野に出て若菜を摘む。万葉人の春の行事は欠かせないビタミン補給の一環だったに違いない。
「春日野に 煙立つ見ゆ 娘子らし 春野のうはぎ 摘みて煮らしも」万葉集 作者未詳
「妻もあらば 摘みてたげまし 佐美の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや 」万葉集 柿本人麻呂
にも詠われているように、ヨメナの若芽ほろ苦く美味しいとされている。
ビタミンBとCを多く含んだヨメナは、煮付け、油炒め、ゴマ和え、天ぷら、そして嫁菜飯などに利用される。口の中に広がる春の香りはまた格別という。
ヨメナとノコンギクは、我々素人には見分け難い。羽裏に毛が有るほうをノコンギク、毛の無いのがヨメナと覚えるのが適していると伺ったことがある。
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