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里山の四季・秋・ヒメジソ
里山の四季・秋・弥勒山 06・10・13
ヒメジソ シソ科 イヌコウジュ属
弥勒山の深い木立の中でも、所々日差しの差し込む場所がある。地中から湧き出た水がせせらぎを作っている。目を凝らすと小さな魚の影が、岩の間を素早く泳ぐ姿も見かける。そこは、さまざまな昆虫達の集まる別天地でもあるかのようだ。
ヒメジソを目にしたのはそのような虫達の別天地だった。薄桃色の3ミリにも満たない花をつけている。よく見ると小さな唇を突き出し、とても愛嬌がある。その唇に、次々と蜜を求めて集まってくる昆虫達。
ヒメジソの語源は、しその葉に似た姿形から付けられたと言う。では、ヒメとはいかがであろうか。国語辞典で【ひめ】を検索すると、【女子の美称、貴人の女性、特に娘の称】と書かれている。また、【小さく愛らしい】意の語とある。
このヒメジソの名付け親は知らないけれど、ルーペで観察しなければならないほど小さな花、見れば見るほど小さく愛らしい。このように考えてくると、ヒメジソの名付け親は気持ちの優しい人だったに違いない。
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