里山の四季・秋・センブリ
里山の四季・秋
センブリ リンドウ科 センブリ属
センブリを漢字で表すと「千振」と書く。語源は千回水で煎じても、その苦味が残るところから付けられた。苦味の主成分スウェルチアリンとブドウ糖に分けられるそうだ。ある大学で実験をした結果、スウェルチアリンを50万倍の水で薄めたが、結果はなおも苦味が残っていたと言う。
秋の野山を歩いていて、ふと足元に咲く小さな花に目を留めることがある。アケボノソウを一回り小さくしたような目立たない花だが、白い星が一斉に輝いて見える可憐な姿をしている。私がいつも歩く鳩吹山にはセンブリの花がたくさん咲いていたのだが、何時の間にか完全に姿を消してしまった。
心ない登山者の仕業だとは思いたくないのだが、とかく里山を歩くハイカーの中にはこっそり掘って行く輩もいるのだから。
ここで、この植物を掘って帰る人に一言忠告したい。センブリの草は、先ず掘って移植しても根は付きません。土の中にある菌類と共生する為だと考えられているが、種もしかり、菌根植物は概して大量に生産することが不可能だと知っていただきたい。
【センブリの薬効】は、胆汁、膵液、唾液の分泌の促進し、苦味健胃薬として、消化不良、食欲不振に用いる。また、煮汁を頭皮に塗ることで発毛促進にも効果があると言われている。その他、センブリの煮汁で衣類を浸し乾燥させると蚤、虱が付かないと言われている。
私がこの花を撮影した帰路、腕から胸、腰などに虱に食われた跡が多数あり帰宅後下着類は勿論衣類すべてを熱湯消毒した。
地面に寝そべり撮影したのが原因ではないかと思う。
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