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鈴鹿七山完走雑感
中村ちづ子
忙しいとは心を亡ぼすと書く。まさに私はそれを象徴する生活である。しかし、人生の余白がそう多くない事を悟った昨今、好きな事は日常の慌しさを縫って実践している。(まだまだ実践不可で欲求不満ではあるが)
鈴鹿七山を完走したのは九月も末、二十八日だった。ブログの管理人に完走記を書くと宣言してより一ヶ月余が過ぎている。
初歩きは二〇〇二年六月二日、御在所清掃登山だった。山を始めようと申し込んだ山岳会の行事として。この時はまさに皆さんの足手まといに他ならなかった。中道を歩きながら、こんなえらいこともう止めよう、そう思いながら歩いた。まさに死ぬ思いの中、登山道に見つけたリンドウの可憐さ。
五年かけての完走である。竜ヶ岳、入道、鎌ケ岳以外は山の師匠にご一緒して頂いた。
まさに師匠あってこそ完遂できたものと、感謝の思いでいっぱいである。
手帳を繰れば二山目竜ヶ岳二〇〇三年九月二八日。三山目二〇〇五年四月三十日雨乞岳。同五月八日鎌ケ岳。同二十八日藤原岳。同十一月二十六日入道ケ岳。
雨乞岳は笹のトンネル。腰を曲げて進み、へとへと。それに暑かった。歩きにくい山道も岩ウチワが溢れていた。藤原は紅白のヤシオが咲き乱れ、まさに桃源郷。入道は女二人、私がリーダーだった。予定コースを外し、一番きついコースを歩いてしまった。御在所は四季を通じて師匠に導いて頂いた。釈迦岳も春秋二回歩く事ができた。
どの山も思い出がいっぱい。七山完走に拘った訳ではないが、区切りとして気持ちが新たになった。
これからも山歩きを続け、病気を寄せ付けない暮らしを続けたいものである。山で飲むコーヒーは何よりの良薬かもしれない。
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