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伊吹山花の歳時記・秋 オオヨモギ
伊吹山花の歳時記・秋
オオヨモギ 別名 伊吹蓬 キク科 ヨモギ属 撮影場所・伊吹山西ピーク付近
伊吹山と言えば、薬草で知られるがそのなかでも伊吹艾(もぐさ)は有名で、北国街道を旅する旅人や、中仙道を旅する旅人達は競ってこの伊吹艾を土産物にしたという。
ある夏の日だったと思う、五合目周辺の草原で10人ほどの人達が盛んに蓬を刈りとっていた。辺りには蓬独特の芳香が充満している。刈り取った蓬を大きな束に纏め、地面に積み上げてあった。恐らく艾や、最近需要が高まりつつある健康茶あるいは入浴剤の原料にするのだろう。
今から2200年前、秦始皇帝の時代に徐福と言う人物がいて、不老長寿の仙薬を求めて東方の国、蓬莱を目指した。この蓬莱が日本であり、各地には徐福に繋がる伝説が存在している。
徐副が求めた、不老不死の仙薬とは、一説によると菖蒲と蓬であったという。日本の各地に残る五月節句の行事、よもぎ餅。菖蒲と蓬を束ねその湯を浴びる。あるいは軒に吊るす。頭に巻く。屋根に上げる。燃やして煙を身体に付ける等は徐福の伝説が裏付けされているとの説もある。
私は伊吹山を歩いた後は、必ず山麓の立寄りの湯で汗を流して帰宅する。翌朝、体に残る薬草の匂いで目が覚める。昨日の余韻を味わい、何か得をした気分になる。
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