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里山の四季・秋・アオツヅラフジ
四季の山歩き・秋・弥勒山
アオツヅラフジ 別名 カミエビ・チンチンカヅラ・ピンピンカヅラ ツヅラフジ科
アオツヅラフジのことをカミエビと呼ぶ。このカミエビの花は7月ごろ黄白色の小さな花を付けるが、目立つ花ではないので見過ごしてしまう。処が、秋になると葡萄に似た青黒色の実をつける。花と違い実は良く目立つ。黒い実に白い粉を吹く実は、青黒く見えとても綺麗、つい手を伸ばし口に入れてしまいたいような誘惑に駆られるが、実は食べられないからそっとしておいてほしい。とにかく鑑賞するだけ。夏に咲く花には目もくれなかった登山者の目にも、この実だけは立ち止まってしまうだけの魅力を持っているのだから。
別名の「カミエビ」とは、エビカズラ(エビヅル=蝦蔓)から付けられた名前。エビカズラの実は大和葡萄の一種で、夏に花を咲かせ秋に実を食べることが出来るとても美味しいそうだが食べたことはない。このことから、アオツヅラフジの実は食べられないものの、薬効として、利尿、鎮痛、解熱に効果があることから、【神蝦=カミエビ】と呼ばれ地方によってはこの名前が本当の名前と思われているようだ。
【内緒の話】
アオツヅラフジの種がアンモナイトの化石に似ていることを知っている人は少ないだろう。(写真参照)直径4ミリ厚み2ミリの小さな種。
アオツヅラフジは万葉集にも詠われている。
「上毛野 安蘇山葛 野を広み 延びにしものを 何か絶えせむ」
上毛野=群馬県と栃木県付近にある「安蘇山という山にあるアオツヅラフジが勢い良く伸び続けるように私の心も絶える事はありません」チンチンカヅラ、ピンピンカズラの語源は辞書によると【勢良く・健康な】とあるところからこれらの名前が付けられたとしたら、古代の人も中々ユーモアーを持っていたと思うと、一人ニヤリと笑みがこぼれる。
写真説明
1) アオツヅラフジの種
2) アオツズラフジの実
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