かつ爺の「山の歳時記」

ゴミを拾いながら徒然に書いた山日記

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ひとり旅

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ひとり旅

 ニッコウキスゲの花群れに初めて出会ったのは、大学二年の夏だった。「お母さん、この世に生んでくれてありがとう」親友の迪子と一緒にこんな葉書を旅先から投函した。天衣無縫の青春の中にいた旅だった。あれから十数年の時を経た今、同じ花が、風景が、まるで違って見えた。
心模様が風景を変えていた。
価値観の相違が発端となった夫婦の溝は、亮子の裡では、何をもっても埋め難く、離婚と言う選択肢さえ枝を伸ばし始めていた。
良妻賢母を演じ、自分を律し過ぎてきたのかもしれない。修学旅行で雄太が留守の間を利用して、結婚以来、初めて一泊のひとり旅に出てきた。このところ深夜帰宅の続く夫には行き先も告げていない。小さな諍いの後でもあり、携帯には、反省ともとれる内容のメールが入っていた。
「すみません、お願いできますか」
カップルの声に我に返った。
レンズの向う側は、奔放に咲き群れるニッコウキスゲが真黄色に広がっていた。そこに居るはずの二人は本当に小さく見えた。
大自然に居れば夫婦の行き違いなど、風に吹かれてしまうほど小さなものかもしれない。
花は心を映す。今、亮子の前に、ニッコウキスゲは癒しとなって咲き広がっていた。
「ありがとう。お二人さん」
亮子はそう言い残し、ニッコウキスゲの咲く丘を一目散に駆け出した。雄太が大学を出るまで頑張ってみよう、そう思い直していた。

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四季の山歩き・ヤマガラ

四季の山歩き・秋・仲間たちのアイドル「ヤマガラ」

野生でも人になつくと言われているヤマガラ、今では登山者のアイドル的存在になった。
一昨年、ふとした機会でこの山に住むヤマガラを見た登山者の一人が(この人の名前を仮にHさんとしておこう)、殆ど毎日ピーナッツを持って山へ登ってくると所定の位置に置いてやる。Hさんとヤマガラの気の長くなるような、根気比べがこの日から始まった。

初めのころは警戒し高い梢にとまっていたヤマガラも、少しづつ近くへ来てはHさんの帰るのを待つようになった。帰る振りをして遠くからうかがうと餌場に決めてある場所へ素早くきては口に咥えて飛び去ってゆく。

今年になって、Hさんが近くにいても隙をうかがい何度も何度も繰り返しピーナッツを運ぶようになった。

時々、Hさんが意地悪をして、餌場に餌を置かない日があった。ヤマガラは梢から梢を飛び回り、しきりとジージー鳴き声を発て、しきりと餌をせがむ振りをする。Hさんとやまガラのコミニュケーションが完全に一致した瞬間だった。

夏も終わりに近付いたある日のことだった。その日はHさんは山へ登ってこなかった。私を含め数人の仲間たちが展望の利くベンチに腰を下ろし弁当を食べていた。その時梢の上でヤマガラの鳴き声がした。「今日はHさんが来ていないから餌はないよ」と誰かが言い「煎餅の中にピーナッツがあるからこれでもやったら」と一人の仲間が煎餅をつぶしピーナッツを餌場に置いた。

すると梢に来てないていたヤマガラは、ピーナッツをめがけて飛んできた。

それがきっかけとなって、Hさん以外の誰彼となくピーナッツを所定の位置へ置いてやると次々と運んでゆく。まだ警戒心は持っているようだが、カメラを構えるレンズの先0.5mぐらいまで近付いて素早くピーナッツを咥えると一目散に自分の巣へ飛んでゆく。

Hさんの話では、餌を食べにくるヤマガラは4羽、夫婦なのか兄妹なのかは判らない。

いつかは手から餌を食べるようになることだろう。

写真説明
1)餌を咥えて巣へ運ぶヤマガラ
2)餌場にきたヤマガラ/font>

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