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里山の四季・冬・虫こぶ
里山の四季・冬・弥勒山
この写真に写っている黒い塊は虫こぶと呼ばれている。愛知県春日井市と岐阜県多治見市の県境稜線上に三角点を持つ弥勒山山頂に存在する。
この黒い塊を、弥勒山山頂で始めて見たのは3年前のことだった。「ん・・・何だろう?」始めてみた私は、この黒い塊を虫こぶとは知らなかった。蜂が作る、蜂の巣と思った。「変わった形の蜂の巣」そう思って見つめ続けてきたが、一向に蜂らしい生き物の姿を見たことが無い。「どうも可笑しい、なんとなく変だ!!」そう思ったのは、始めて黒い塊を見た時から2・3ヶ月も後のことだったと思う。
私の場合、植物に関する相談をする機関が身近にあることが、植物に対する関心を高めることに役立っている。
私が機関を訪れた最初の相談は、不気味な黒い塊だった。私は、黒い塊を写真に写した。そして写真を持ってその機関を訪れた。機関の名前は、春日井市都市緑化植物園である。始めてお会いしたK先生がその後の、私の良きアドバイザーとして今に至るとはその時は想像もしなかった。
K先生は私の写真を見て「虫こぶですね」と、そして図鑑を見ながら「弥勒山の山頂にある虫こぶは、私も良く知っています。コナラの木に付くクヌギアブラムシといいます」そして「虫が樹木の中に卵を産みつけたり、中に入り樹木の栄養源を食べたりした時に樹木がそれをガードする、このとき樹木が虫こぶを作ります。大体は樹木の細い枝や、草や茎、場合によっては果実などにもその現象は見られます」と教えていただいた。
弥勒山山頂のコナラの木は、今も虫こぶを枝に一杯つけたまま寒い北風の中で頑張っている。
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