
上信越高原国立公園・池糖と花の山旅(その2)
火打山(2462m)妙高山(2454m)を歩く
2006年8月1日(火)〜8月3日(木)
8月2日(水)晴れのち曇一時雨
高谷池ヒュッテ 6:30→火打山 8:15 8:35→高谷池ヒュッテ 9:45 高谷池ヒュッテ 10:30→黒沢池ヒュッテ 11:30
山小屋の朝は早い、午前3時には早立ちの登山者が動き始める。
ヘットライトの光が、あちこちでうごめいていた。まだ夜明けには早い、見上げる空に銀河が弧を描いて流れていた。暗い湖面にも星屑がまたたいている。火打山が黒いシルエットを見せ静かに夜の明けるのを待っている。
私達は朝霧の流れる中を、午前6時30分火打山に向かう。池糖には緩やかに霧が流れる。ハクサンコザクラの薄赤紫色が緑の中で一段と鮮やかだった。
桁外れに積雪の多い信越県境に位置するこの山域の特長だろうか、大小五つの池糖が点在する。その五つある池の内、今回の山行では三つの池を巡る計画を立てた。先ず第一日目に宿泊する、高谷池ヒュッテ前に広がる「高谷池」ここにはハクサンコザクラが群生を作っていた。二日目に歩く「天狗の庭」三日目に歩く「黒沢池」と、妙高山への登路から見下ろす「長助池」、この長助池を合わせれば何と四個の池をめぐることが出来る「山登りをするのか、池巡りをするのか」と仲間から揶揄されるほど今回の山行は池が付いて廻るのだが、花を趣味にする私には期待に溢れた山行と言える。
「天狗の庭」から始めて火打山の全容を見る。湖面に「逆さ火打」が鮮やかに映る。ここ天狗の庭では、イワカガミ・ハクサンチドリ・ワタスゲなど、久しぶりの対面となった。
雷鳥平から見上げる火打山はすでに手が届くほどに近くなっていた。振り返れば明日登る妙高山が外輪山の前方に姿を現わしていた。写真などに紹介される峨々とした岩山を想像していたのだが、何とそこに見える妙高山は40年ほど前まで紳士諸君の愛用していた山高帽子そのものだった。
眼下には、天狗の庭が箱庭のように小さく見える。時々池糖がきらきら光るのは静かな湖面を風が渡って行くからであろうか。突然「ぐわ!!ぐわ!!」と鳴声が聞こえる。「ライチョウ」の警戒を発する声が辺りに響く。しばらく耳を済ませ彼らの姿を追い求めて見たが、我々が火打山をから下山するまで姿を現わす事はなかった。
火打山山頂からの展望は、雲さえなければ素晴らしいの一語に尽きるだろう。昨晩泊った高谷池が目の下に小さく見える。時々雲が流れ一瞬だが、姿を隠す。北アルプスは雲の中だった。それでも高妻山・黒姫山は望見できた。稜線沿いの焼山も雲に隠れ時々姿を見せるだけ、雨飾山も雲の中だった。幸いと言うのか明日登る妙高は時々雲の隠れるが常に我々の目の中にあった。
展望に満足し8:35山頂をあとにした。
高谷池ヒュッテから黒沢池ヒュッテまでの一時間は、周囲を雲に取巻かれていたことも一因だろうが、身体を黒沢池ヒュッテまで運んだと形容すれば良いような単調な稜線を歩いた。(ただし、この文章をブログに掲載するに当たって、登山道の一部が不明瞭になっていましたので、この登山道を歩かれる登山者の皆さんが安全に通過して頂きたいと思い危険個所を書きこんでおきますので参考にしてください。)
危険個所は、高谷池ヒュッテ側から出発した場合、茶臼山への登り部分が崩壊しています。
迂回路が新しく設置されていますが、案内標識がないのと道が新しい為靴跡も少なく迂回路の認識が無いまま崩壊地点に到達してしまいます。
崩壊個所にはステップが刻んであり、ロープも張って有ります。問題はこのロープの先端部分がどのような処置で固定されているのか下から見上げるだけでは分りません。
次にこのロープを頼りにロープの先端まで登ったとします。そこから先には道らしいものは確認できず、左へ4から5mトラバースして登山道に到達するようですが、その間はロープが設置されていません。高谷池ヒュッテから出発した登山者は崩壊地点が下から上への登りになりますから注意さえすれば何とか通過できると思いますが、雨天時には危険です。
黒沢池ヒュッテから出発した場合には茶臼山の崩壊個所は降りになります。新しく出来た迂回路との分岐点には道の上に木の枝が数本道を塞いでいますからそこから迂回路に道を変えてください。
この標識があいまいな点に付いては関係機関に連絡をしておきましたから早急に対処していただけると思います。。。安全に通過いただくことを祈っています。
写真説明
1)高谷池ヒュッテから朝の火打山
2)朝霧流れる高谷池
3)朝の湖面
4)高谷池ヒュッテの人達と
5)高谷池とヒュッテ
6)雪渓を歩く・前方は火打山
7)火打山頂から高妻山
8)火打山頂から妙高山
9)火打山の隣にある焼山
10)天狗の庭から火打山全景
|