里の秋を尋ねて
大船神社の樹齢750年の弁慶杉
2006年9月7日(木)曇り時々晴れ
岐阜県上矢作地区に大船山(1159m)があ。その登山口より300mほど登った標高1000m付近に大船神社がありその境内に岐阜県指定文化財「弁慶杉」があった。伝えられるところによると。天平年間(765〜67)奈良東大寺初代別当良弁(ろうべん)の弟子弁慶が植えたとされる他に、寿永年間1174年義経主従が鞍馬山を脱出し、奥州平泉へ逃れる途中、ここ大船寺の本尊に祈誓した時弁慶が「この願いむなしからずんば、この枝生栄えよ」と杉の小枝を折って地に刺したと二つの伝承が残っている。
国内に現存する巨木を見ると杉が圧倒的に多い。中でも500年から1000年の、樹齢を持つ杉は数多くみつかっている。
これには、杉の持つ生命力が大いに左右しているようだ。台風などによる被害は杉を始めどの樹木にも及ぶのだが、杉だけは折れた部分から新しく芽を出しやがて大樹に成長する。
現に昭和53年偶然に発見された、岐阜県板取村の「株杉」などは400年から500年を経た杉を伐採した後に、新しく発芽した立条木が天に聳えている。この立条木でさえ70年の年輪を刻んでいたという。
いかに杉の生命力が強いかを物語っている。
この他に生命力の強い樹木には、楠・銀杏などがある。楠には樟脳の原料が含まれている所為と考えられる。銀杏にも切口から発芽する作用を持っていることも巨木を残す原因の一つであろう。
写真説明
1)大船神社の弁慶杉
2)岐阜県板取村の株杉・・2004年4月17日・蕪山登山の折に撮影
3)同上
|