かつ爺の「山の歳時記」

ゴミを拾いながら徒然に書いた山日記

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四季の山歩き・春・あれから20年(鳩吹山森林火災)


山歩き・春・20年の歴史を見つめてきた「オオバヤシャブシ」

2007年4月5日(木)晴れ

私が歩く岐阜県可児市の鳩吹山は、20年前の昭和62年4月19日午後2時40分頃、真禅寺北側鳩吹山南斜面から出火した。空気が乾燥していたことから火は瞬く間に広がり、関係機関の必死の消火もままならず、深い谷や急な斜面に消火活動は困難を極め、3日間にわたって燃え続けた。ようやく鎮火したのは4月21日夕のことだった。

火災の原因は、火の気のないことから登山者の火の不始末によるものとされている。

あれから20年、火災直後の鳩吹山は焼け爛れた樹木がほぼ炭化した状態で無残な姿を呈していたが、地主や地域の人たちの協力もあって地道に緑の復旧活動を進めてきた。その甲斐あって鳩吹山の緑は徐々によみがえってきている。

しかし20年の歴史は、急速に移り変わる時の流れに忘れ去られ数年前にも2度ほど山林火災を発生させている。これも、登山者の火の不始末とされていることは、山を歩くものにとってまことに恥ずかしいことである。

そのような観点から、山を愛し、自然を愛する人たちを中心に、鳩吹山の環境保全、環境美化、自然保護を目的に巡回活動のグループが編成されている。グループは巡回活動のみに止まらず、遊歩道の整備、自然保護の観点から鳩吹山に自生するシデコブシの保護、あるいは登山者のマナーの向上など啓発活動に重点を置いて活動している。

表題のオオバヤシャブシは、火災発生現場真禅寺南斜面にあって燃え上がる火の中から辛うじて生き残ったことで知られている。最近可児市はこの木を「証木」として、20年前の歴史を過去のものとして忘れることなく次世代に伝えるべく保護することを決めた。

おそらく、オオバヤシャブシは地域ぐるみの自然愛護を喜んで見ていてくれるに違いない。

写真説明
1) 「証木」と私
2) 緑に覆われた鳩吹山

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